― 上空 ―[暴走中の赤色にカメラ>>3429の叫びは届かず。 どうにか回復してきた目に、布の下のひらりとしたものが見えた>>3430] あれっ、う、うわわわわわっ![一瞬覚えた違和感に深く考察を巡らす余裕はなかった。 突然の風に押し流され、カメラの姿が離れていく] こ、こんな間抜けな負け方、する訳には――[方向感覚を失ったままでは、上昇しようにも迂闊に加速は出来ない。 薄く見開いた瞳に、確実に"上"にあるはずのものが映った]