[『ホークアイ』を喚ぼうかと思い、すぐに必要がないと知る]
……こっち、か?
[感じるのは確かな気配]
[それを「知る」事が出来る自体が成長と気付かぬまま、目指したのは、丘の上]
[遠目でもそれと判る「楽士」の姿]
うわ、本当にいたし。
[小さく、聞こえない程度に落として、一度深呼吸をして気を引き締める]
[わざと足音を立てて行くのは、存在を知らせるため]
[とうに気付かれているとは知る由もなく]
……久しぶり、でいいかな?結構探したんだぜ、「楽士」さん
で、なんでこんな所で餌付けしてんの?
[色々訊きたい事はあったが、口をついたのは目の前の疑問]
[「餌」に引き寄せられたのは「自分」かもしれないと、その時の男は気付かなかったけれど*]