[足音高く近づく気配。
視線は敢えて向けず、声をかけられるまで、手に集う翼を愛でるように見つめ]
……ええ、お久しぶりです。
あれ、探してたんですかぁ?
[呼びかけ>>3827に振り返る表情は、穏やかな笑み]
たまたま手元にパンくずがあって、たまたま鳥がいたから……って言ったら、信じます?
[問いにはさらりとこう返す。
話す間にも手の中の餌は減って行き、舞い降りた翼はひとつ、ふたつと飛び去ってゆき]
ま、ここにいたのは、たまたま、ではないんですけど、ね。
[その翼を見送りながら言葉紡ぐ頃には、浮かぶ笑みは『魔』の域に近いものへと変じていた。*]