[それはベルナルトの手当てを済ませる前か、後か。自分と仲間以外の気配が一つしか無いのを確認して、客室へ向かう。周囲の気配が暫く動かぬことを確認しがてら、庭園に寄って一輪の赤を摘んだのは気まぐれ、ではなく。こんな所で命落とす彼女へのせめての手向けにしようとして]…リディヤさん、起きていらっしゃいますか?姿が見えなかったので、気になって。[扉を軽く叩き、中に呼びかける。穏やかな声で、彼女の警戒心を解いて中へと入り]