―深夜―
それじゃあ、いってくるね
[ナターリエに告げるように聲を送ってから、部屋に篭るアーベルのもとを訪れる]
アーベルお兄ちゃん、ユリアンお兄ちゃんと人狼のことで大事なお話があるの。
[ユリアンと人狼のことを出せば、ドアを開けてもらうことはできるだろうか。
部屋へと通してもらい、少しの間俯いていいにくそうに]
あのね…、ユリアンお兄ちゃんのこと人狼だと思って殺したんだよね?
[突然の言葉は幾分か驚かせたか、あるいは自分のこともすでに気づいた時だったか、詳細はさだかではない。
そのまま飛び掛る時には人と獣の混じる姿で、のどを狙いするどい爪で裂く。
まずは声を奪う、父親から教わった狩りのやり方]