じっちゃん、朱花だったんだな…。だから中央教会から書簡が届いたのか。[ぴちゃ、と溢れる紅を舐め取っての呟き。旅人の言葉を聞いていないため、ここで初めてギュンターが朱花であることを知った。それと同時、疑問に思っていたことの答えを得る。残る肉をこそぎ取りながら咀嚼すると、歌い手を襲った時には感じられなかった感覚が身を駆けた]───ははっ、全然違うわ。これが花───俺達のご馳走。[愉悦を含む聲で言い、2・3口食すだけで留めた]