―屋敷→外―
[一度部屋へと戻り、少ししてから…夜遅くだったか、そうでもなかったか。
昂ぶる気持ちのままふらふらと屋敷の中を歩く、屋敷に外に向かい、不審に思ったからか、それとも先ほどの奇妙なめぐり合わせのことがあったからか、外に出たところで後ろからついてきた姿に振り向かずに声をかける]
ついてないですね、あなたも、ねぇアメリアさん。
[そうかける声は普段のように穏やかなようにも、激しく感情に震えてるようにも聞こえるもので]
私と二人きりであってしまったから。
[夜ならば浮かぶ月にその姿は祝福されてるかのように見えたかもしれない。
向こうが疑問に思うよりも早く振り向きざまに飛び掛り地面に押し倒す。
返されてこちらの腕を必死に掴んできても、圧倒的な力の差の前にはさしたるテイコウにならず。
首筋に深くカミツク。血をすすりながらゆっくり命が流れ出すのを、こちらにめぐるのを感じる]