[ベルナルトの傷の具合について伝えるアレクセイ>>*12は、大丈夫だと言っていた。
彼自身、しばらくは大人しくしてると言ってきた>>*9こともあり。
その時は一先ず、ほっと一息ついていた。
危ういのは――少なくとも、危うく見えるのは――寧ろ自分の方だ、と。
「ヤバいかも」と、ジラントについてベルナルトが付け加えた時に思う。]
大丈夫だよ、今の所は。
でも……うん、気を付ける。
[この返答は、大丈夫かと問うてきたアレクセイにも向けたもの。
穏やかな響きではあったが、それでも不安に思われているだろうとも察せられたから。]
……ごめん。
[きつい言葉を向けられて、弱々しく零れる一言。
それでも結局「深追い」する形で、やがてジラントの「勘」の意味を知ることとなり――。]