……さぁて。
色々と、理不尽な状況なわけだが。
生き残るために、どう動く、か。
……とりあえず、理不尽の発端になったご主人さんに『ご挨拶』するのはアリかなー、って思ってんだけど。
[『ご挨拶』が何を意味するのかは、言葉にしない。
言葉にせずとも、伝わるような気がするから。
『宴の始まりに饗されるもの』と自らを称した女主人。
それが何を意味しているのかは、事実《ルール》と共に刻まれた。
事実《ルール》にただ従う事に思うところはあれど、闇雲に抗う意思もなく。
そして、生き延びるために他者を害するを当然、とできる生き方をしてきた青年に、それを行う事への躊躇いはなく。
提案する口調は、ごく軽いものだった。*]