…小父様の後に入ってきた人が居たでしょう?あの人がね、小父様のこと『朱花』って言ったの。『朱き花がいうのだから従わなければ』って。[既に命を失くしたギュンターの身体から未だ溢れる朱を舐め取る>>*12イヴァンの呟きを拾い、答える。朱花でなくとも命を奪うつもりではあったけれど、先の数瞬はそんなこと考える余裕もなかった。幻燈歌に謡われていたのは成程真実だったと、身をもって知らされたのはイヴァンも同じ様で]