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ま、そりゃそうだな。
[クロエの突っ込みには今度は誤魔化そうとすらしなかった]
……あぁ。
誰1人理由知らされてねぇようなのも、ちと妙だな。
[その後の言葉に反応したのか、独り言か、呟く]
……ん。
[新たに来た客は前にも見たかも知れないが、すぐには思い出せないよう]
[身体に当たる湿った布の感触に目を覚ます。外の雨風の音は昨晩に比べれば静かにはなったか。ただ、それとは別の騒がしさが外に溢れている。水浸しのまま眠った為か身体が熱っぽく意識がはっきりとしない。ただ幾人かがドッグの扉を叩いている音が耳に届く]
…誰?どしたの?
[声を出せば、喉がひりつく。どうやら風邪を引いたらしい。それでも扉を固定しているフックを外し、ハンドルを回して扉を開ける。その先には数人の漁師が集まっていた]
─自宅前─
[海辺にある自宅の前で素振りをしているダーヴィッドを見つけ。]
…身体が鈍った、か?
[素振りをする様子を見て、ぽつりと。]
悪いが、ちょっと良いか?
昨夜…人が、殺されたらしい。
船も、粗方壊されていた。
それでかどうか知らないが…
自衛団から、あんたにも、話を聞きたいと。
フーゴーっておっさんのやってる宿に、一緒に来てくれないか。
[俺も、呼ばれた。と言いながら、中に入って念の為に仕事道具一式を持ち出し。]
―広場から宿―
そっか……伝承がどうとかいってたのはあの人だけなのかなあ。
[詳しい理由を知らされていないのはこちらも同じ。
珍しく、喧嘩をせずに近くに居る姿は、見知ったもの達にとってはとても奇異に見えたことだろう。]
そんなにボーっとはしてなかったと思う……
――う。ま、まあ大丈夫だったよ。ヴィリー兄もライヒアルトも、ダーヴィッドさんもいたし。
[嫌なことを思い出させる相手を恨めしげに見やり。
けれど真面目な口調につられるように、喧嘩腰になることもなく静かに答えた。]
―宿屋―
あらぁ、リアちゃん、ご機嫌うるわしゅう。
[外から帰ってきたようすの人影に、気安くあいさつを投げる。
それは他者にたいするものと、ほぼ変わらぬもの。
すぐに顔はアーベルへとむいて]
乙女心を理解しない男はきらわれるわよぉ?
[脅しのようなひとこと。
それとともに、レモネードを口にはこぶ]
うるさいわね。
[目線のみでほとんどしゃべっていないのに、つっこんだ]
神様のまえで嘘はついちゃいけないんでしょ。
/*
>ヴィリー
船の破壊は嵐によるものでは。
人為的とはWikiにもないはず…。
死体があったところは人為的な痕はあるかも知れんけど。
[カウンターに陣取ったユリアンに、やほー、と軽く手を振り。
あっさりと肯定してきたウェンデルの言葉に、思いっきり呆れたような表情を覗かせる。
それでも、続いた呟きには同意できるから]
だよ、ね。
あんまり楽しくない話も聞いてるし……。
それと、関わりあるのかなぁ……。
[グラスを傾けつつ、小さく呟いた]
リディさんですか…――。
[ウェンデルの言葉に
分かったような分かっていないような反応を示したところで、
フーゴーの叱咤の声が響いた。]
そのようですね…――。
[クロエの応えに、真顔で吐息を一つ。
フーゴーに自身も怒られた形になれば]
普通は、直接同じ食器から食べるのを、人は嫌がるものです。
[説明になってるのかなっていないのか、
リディに淡々と云って聞かせた。]
…また、海が荒れそうだからな。
留守にした間に、ここが壊れないとも、限らないから。
あんたも。
大事なもんは持っていった方が良い。
[空と海を見ながら、微かに目を細め。
ダーヴィッドの方へ声をかけると、彼の準備が整うのを待って共にフーゴーの宿へ向かうだろう。]
そうは言っても、貴方は大分マイペースだろうに。
調子の狂った貴方の姿を見れるのは貴重だからね。
僕としては、とても愉しいのだけど。
[くすくすと秘めるような嗤い声]
[けれど、焦げ茶の瞳は同じように動き]
[金の髪が微かに揺れた]
――……。
ゴーストでも雑じっているのかな。
[聞こえぬ筈のコエ]
[それを聞いたのだと、口にした]
― →宿屋―
そうか。
…ダーヴィッド?
[扉を開けながら頷き、ついで知らぬ名前に首を傾げる]
おっと、結構な人数が集められてるんだな。
[特に見知った顔が多いことに、片眉を上げた]
[くるりと振り返る]
んー、なんでもいい。任せる。
[リッキーから酒を受け取って皆の居る方へ体を向け。
やがて運ばれてくる料理を食べ初めれば、昨日とは異なった知人の姿に気がついた]
ヘ…、ルーミィさん、今日は何か雰囲気違うね。
[ついて出たのは素直な気持ちからであった。
淀みない様子で声をかけられれば、んん、と返す。
クロエにも同じようにして手をひらひらと]
クロエも呼ばれたの?
てかここに居る人皆?
[酒を煽りながら]
嫌われたって死にゃぁしねぇよ。
[ヘルムートの脅しも何処吹く風で、コニャックを呷る]
……何も言ってねぇ。
まぁ、なるほどな。いい心がけだ。
[突っ込み返した後で、続いた言葉には目線のみを向けて、ニヤリと笑った]
…――なるほど。
[知的好奇心へのヘルムートの返答に頷いて。
彼の反応には慣れているのか、特に気にした様子なく。
ふっと視界にユリアンの姿を捕えると]
こんにちは、ユリアンさん。
[碧をユリアンに向けて、挨拶を。
そして何やらヘルムートに対して、微妙な反応を示す彼に、
僅かに首をかしげて見せた。]
[漁師達は口々に親方はまだ帰ってこないのか?と予備の船は無いのか?と尋ね、答えを待つより先にドッグの中を覗き込み、そこに予備に使えそうな船がまともなものは一艘すら無いのを確かめてうなだれている。その集団から少し離れたところでこちらの様子を伺っているヴィリーに気がつき、軽く会釈をし、半ば恐慌状態の漁師達よりは、と事情を聞こうと話かける]
いったい、何があったの?親父…親方はまだ帰ってきてないし…こんな天候が続くなら更に帰りは遅れるかも…って何?これ?
[天候の事を口にして外へと目をやり飛び込んできた光景は、打ち寄せられた船と船だったものの残骸と。]
まさか、島中こんな状態なの?なんていう大儲けのチャンs…ってそれどころじゃないわね。これは。
[漁師達には『とりあえず親方が戻ってこないとどうしようもない』事を告げお帰り頂き、ドッグの中の片付けを行う。一応断りは入れたのだが、ヴィリーが手伝ってくれたのは風邪気味の状態な事もあり正直助かった]
ありがと…。もう大丈夫だから。私も着替えたりなんだりもしなくちゃだし。
[咳こまないように誤魔化して、ヴィリーをドッグの出口まで見送り、再び扉を閉めた]
[ライヒアルトがリディに注意するのを見つつ。
大変そうだなあ、なんてぼんやりと思って]
うん、自衛団が来て、ね。
どうやら、みんなそうみたい。
[手をふるユリアンの問いには、こくり、と頷いて。
ちょうど開いた扉の方へ、視線を向けた]
[クロエの表情には気づかない振りで、再びグラスを傾ける]
あぁ、アレか。
なんか妙な傷があったとか、船乗りが言ってたが。
[一応気を使ってか、声のトーンを落として言った]
―宿―
ん、昨日海で拾った人。
[簡単に説明をしながら、アーベルに続いて宿の中へと入る。]
あれ、クロエ。
それにライヒアルトも?
[昨日チラッとだけみた作家やユリアンに軽い会釈を向け。
神父見習いもいるのをみればひらひらと手を振ってみせる。]
なんだろ……自警団の人なに考えてるんだろ……
[見知らぬ旅人はともかくとして、クロエやライヒアルトが呼ばれる理由がさっぱり解らないまま、幼馴染のほうへと向かって歩き出した。]
[視線は何かを探しているようで。
頭に響く声の先を求める。
かつて姿なき父の声が聞こえたように。]
なんなんだ……?
[それは思考の中で、誰にともなく]
おぅ、戻ったかアーベル。
…それにゲルダも、か。
随分とまぁ集められたもんだな。
[それでもまだ全員集まっていないことを知るのはもう少し先の話。
ライヒアルトのリディに対する諌めに同意するように息を吐く。その様子はやや疲れているようにも見えたか]
─海辺・自宅→フーゴーの宿屋─
[ダーヴィッドと共に宿屋にくれば、知った顔も知らない顔も揃っていることに数度瞬きをして。
ライヒアルトの姿を見つければ、軽く手をあげて。]
無事、だったか。
…お前も、か?
わ。それはやだ。
[フーゴーにもう食わさないとまで言われると焦ったように取り皿を取った]
でも、こういうのってみんなで同じところから食べるともっと美味しいんじゃないかなあ。
[呟いてみたが、ライヒアルトから更に説明を受けると、渋々自分の取り皿に大盛りに取った]
うー。
なんかよく分かんないけど、分かった……。
まだまだ食べたいもん。
[昨日から着込んでいた服は水がたっぷり染み込んだ上から寝る時に包まった帆布の油やらが移り、黒ずんで元の色がわからないほどに汚れてしまっていた。ため息と共にそれらを脱ぎ捨てクシャリとまとめて焼却炉行きの籠へと放り込む。もう着ることはできないだろうから。そのままお湯で湿らせた布で身体を丁寧に洗い、乾いた布でふき取り着替えをすませた。クロエとの約束の事も気になり店に向かおうと外に出たところで自警団と鉢合わせる]
ん?何?親方なら戻ってないわよ?…船の事じゃないの?おじさんの宿に集まれ?クロエの店に先に寄ってからじゃだめ?…?クロエも行ってるの?判ったわ。
[詳しい事情は聞かされぬまま、もしくは聞かされたのかもしれないが、風邪気味ではっきりしない頭には入ってこなかったのかもしれない。ややふらつく足取りで宿へと向かった。]
そんなことで愉しまずとも良いでしょうに。
[どことなく溜息交じりに返す言葉は、ふっととぎれる。]
ゴースト…――ですか。
居る感じですね。
[今度は、はっきりと脳裏に響いた聲。
その元を探すように、周囲にめぐらす視線。]
あらぁ?
ベルちゃんも呼ばれたのかしらぁ?
こんなときにまで恋人さんを連れてくるなんてラブラブなのねぇ。
[かんちがいをしているのか、わざとなのか。
そんなことばをあいさつがわりに]
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