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[年若き聖職者は、未だ昏き面を捉えることは出来ず。
返される瞳に何かしら物思う風もない]
それには、同意します。
これが、運命と、…神の下された試練だというのであれば。
[しかし。
ふつ、と浮かび上がりかけた何かを、押さえつける]
………失礼します。
[不意に言葉は途切れ、ウェンデルはその場を去る]
中/
釣るというか誘い込むか。
やるならゼルギウスかウェンデルあたりがよさそうか、
ウェンデルなら、ウェンデルにだけ疑念を抱かせるような素振りを見せるなりして一人でわかれるとかだな。
呟く言葉とか。
ゼルギウスだと普通に呼び込みもできそうだな。
妹のように思われてるようだし。
/中/
ゼルギウスは、どっちかというと、人間同士で遣り合ってほしいキャラだからなぁ。
わたしを守るために戦ってくれそう。戦って欲しい。
そういう風に持っていきたい。
なのでウェンデルが適役かな、と思うよ。
先生殿?
[階段から人の気配。
振り返るとアーベルが別の方へ向かおうと背を向けていた所で。]
おはよう…かな。
[何となし、そんな挨拶を口にする。
普段は当たり前のそれは、今は酷く場違いにも聞こえた。]
[エーリッヒからの視線に真紅を返すことは無く]
[瞳は僅かではあるが身を寄せて来るベアトリーチェを捉えている]
[病を患う子]
[記憶の靄の奥の誰かと重ね合わせ]
[放ってはおけないと、護らなければならないと]
[義務感の様なものに囚われた]
じゃあ、後で見ておかないとな。
[ライヒアルトの言葉にそう返して]
[続く言葉が途切れたのに気付き、ようやく視線をそちらへと向けた]
[走った視線を真紅で追う]
[薪小屋を捉え、あそこもか、と心に刻む]
……運命。
全ては神の下す試練……か。
[小さな呟きは、恐らく若き聖職者には届く事はなく。
立ち去る背を見送り、ため息一つ]
……俺や、あいつと。
同じ道は……行って欲しくないんだが、な……。
[呟きは、ごくごく、小さなもの]
中/守護はGJでたときにでも動きがあるだろうから、
それ次第だな。
そこで守護者を釣れるとおいしいのか…な…?
PLばれはまだしない予定だ。
[なんだか気になって、わたしは薬師さんのもとを離れ、ウェンデルさんの後を追う。]
あ、あの!
[広間を出て廊下をしばらく進み、厨房に入った彼に、思い切って声をかけた。]
物置の方は、この間入った時は、ピアノしか見てなかったが。
相当色々、雑多にあるようだったぞ。
[返しつつ。
同じものに気づいたらしいゼルギウスの様子に、軽く肩を竦めた]
人狼は、本当に殺すしかないんですか?
人間の姿をしてるなら、話し合えたり、しないんでしょうか。
あの…
[ふと、ウェンデルさんの水を飲む様子が、何かおかしいような気がして]
大丈夫、ですか?
[声が掛かり][身を竦ませ]
…あ、ああ。
おはようございます。
[小さく息を整え][墓守に返事を]
[少しの間]
あの。
…もしかして、また何かあったんですか。
[騒ぎの因は未だ知らず]
[距離を保ったまま][尋ねる]
[少女と交わる翠は翳りを一際濃くしてゆく。
何かをその奥に押し込むよに]
そうだな。
俺も今はあんまり言いたくない。
[立ち上がる気配に、ようやく翠が戻される。
広間を出てゆく後姿を追いかけて。溜息]
…けほ。
[見えない何かを流し込むように水を呷ったために、咳が出た。
背後からのベアトリーチェの声に、眼を見開いて振り返る]
………『人狼は滅すべし』。
それが、神の教えです。
[それが全てであり、絶対の理だというように、ウェンデルは言う]
いえ。大丈夫です。ご心配なく。
[安堵させるよりは、拒否するように]
[ゲルダの立ち去る気配に、広間に入り口を見やり。
ため息をつく家主に、暗き翠を向ける]
……家主殿。
大丈夫か?
[問いは短く。
声にはある意味珍しい、案ずるような響き]
[離れ行くベアトリーチェを抑えること無く解放して]
[ウェンデルを追いかける背中に真紅を向けた]
雑多にあるなら、何かしら使えるものがある可能性は高いだろうかね。
俺も、用意しておくとしよう。
[それが何を意味するのか]
[察せる者は察せることだろう]
[アーベルの胸中は読めなかったが、どこか緊張しているような身の強張りを感じ、そこからは足を動かさないまま。
尋ねられた事には沈黙し。
暫く後、口にした言葉は。]
ギュン爺様……ギュンター団長が、死んだ。
人狼に殺されたらしい。
[菫の瞳は閉じられ、搾り出すように紡がれた。]
……経験者として、言わせてもらうなら。
その気になれば、何でも使えるさ……。
[用意する、というゼルギウスの言葉に。
刹那、胸元に手を触れてから、こう返す]
楽しい備えじゃないが、しておいた方がいいだろうな。
[向ける相手が、何であるにせよ、とは。
今は、言わずに]
…あなたは、なんとも思わないの?
わたしはよそ者だけど、あなたは違う。
ここの人たちとは、知り合いだったり、お友達だったりするんでしょ?
そんな人たちと殺し合いになるかも知れないんだよ…。
は…
[殺された]
[表情が強張り][動かず]
そ、んな。
どうして。
昨日までは、此処にいたんでしょう…
[瞳は揺れ][相手すら直視できず]
…居るってのか?
本当に、この中に。
[人狼が]
[低く][抑えた声]
ん。
[生返事。答えてから誰の声かを知るようで]
ああ、大丈夫。
やるべきことは、するよ。
[翳った翠は何かを奥へと沈めこんで。唇の端を上げる]
使えるものは何でも使え、か。
まあ、持ち込んだものも活用すれば取れる手段も増えるかね。
[ゼルギウスの言葉にピンときたか、そちらを見やり。
続いた同居人の声に、睫を伏せて考え込む]
ご高説ありがたく。
けど、荒事は専らマテウスに任せてたもんでね。
その気になっても使えるとは限らない。
扱い慣れた物を使うのが一番だろう。
[言葉を紡ぐ間、表情に色は無く]
[足に力を入れるとソファーから立ちあがった]
[けれど仕事道具は手に持たず、厨房へと歩を進めようとする]
昨日の片付けものしてなかった。
ちょっと洗ってくるわ。
[ライヒアルトに背を向けた状態でいつもと同じような声色を紡いだ]
――それでも。
人狼が、人の命を奪ったというなら、赦すわけにはいきません。
やらなければ、やられるのなら。
救うために、やるしかないのなら。
[続く一語が、出ない。
型に嵌まったような台詞とは裏腹に、口調は重い]
…、私だって。
[別の、自身の言葉を紡ごうとした瞬間、息苦しくなる。
胸に手を当てて、眉を顰めた]
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