情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
おやおや。
エーリッヒ君。
[まるで始めて気付いたかのような面持ちを装って、老婆は、エーリッヒへと顔を向けた]
ギュンター坊やのことかい?
ええ、ええ。聞いておりますよ。
坊やには気の毒なことになってしまったねえ。
―一階廊下―
…そうか。
まぁそう簡単に、人狼が手がかりを残すような真似をするはずはない、といった所か。
[淡々と、抑揚なく返す声。
まだ動揺するアーベルを見据え。やや踏み入った言葉を投げる。]
…先生殿、は。
信じるか?人狼を。
だとしたら、どう出る?
少なくとも、『人狼』を見つけ出すまで、自衛団の連中は、私達を解放はしまい。
[そう、アーベルを見る。
向こうの視線は外れたところに。
こちらは探るように。]
……問題が、違う。
[零れたため息。
もたらされる痛みとは、質の違う頭痛がする気がして、額に手を当てた]
まったく……どいつもこいつも。
なんでそう……。
[思いつめるのか、と。
それは、自身にも当てはまる事ではあるけれど]
とにかく、だ。
人に抱え込むなと言った以上、自分もそれを実践しろ!
[口をついたのは、苛立ちを交えた言葉。
肩の上の猫が、呆れたようにゆらりと尾を振った]
[何でも無いと、ウェンデルは言う]
[そうは見えず、表情には心配の色]
[けれどその色も続く言葉にまた惑う色を覗かせた]
…決められるほど、俺は強くないよ。
どちらも大切なら、どちらも護りたいと思う。
[どれも大切で。
どれも護りたくて。
でも、どうにもならなくて。
答えなど、見つからなくて。
だから、選んだものは、絶対と信じる教え]
…決められなければ。
どちらも掌から零れ落ちていってしまうかもしれない。
[低い声。
寄りかかるようにしていた流し台から、身を起こす]
…随分と、冷静ですね。
[視線を感じ]
[眼は少し合わさり][またずれる]
実在すると、聞きました。
でも、分かりません。
居るのかも、居たとして…どうすればいいのかも。
[方法は理解していても]
[拳を握る]
―階段―
[とん、とん。
上へと昇る足取りは、酷く重たげ。
相変わらずの乏しい表情。
よく知るものであれば気付ける程度、睫毛は伏せられて。
一室の前で立ち止まり、ノックを]
マテウス兄さん、居る?
[翠玉は、真摯に扉を見つめた]
そう。
…ええ、残念なことに。
[今度は平静に聞こえる声が出せた。
暫し瞑目する]
抱え込んでいるつもりはないんだ。
俺はそういう意味で苦しむことはないんだから。
それなら、やるべきはどちらだなんて、聞くまでも無い。
俺はそうやって選ぶ。
[同居人にはそう言い返して。
頑固なのは血筋だろうか。言い出したら聞かないのは、父も、父の父も、父の父の兄も。
共に暮らしていれば、時折垣間見えてもいただろう]
まあ、そう見えるのなら。
見えないように気をつけるさ。
…そうかもしれない。
[普段は聞かぬ低い声]
[真紅を瞼で隠し、軽く眉根を寄せる]
……それでも。
決められない時って、あるんじゃないかな。
[自分は弱いから]
[割り切れるほど強くは無いから]
[家主に向けるのは、睨むような目。
五年も時間を共有すれば、見えるものも多い]
……昔。
抱え込みすぎてると、それに慣れて気づけない、と。
俺に、言った奴がいたよ……。
[零れたのは、ため息まじりの言葉]
……少し、風に当たってくる。
[これ以上は、話していても平行線かと悟り。
ヨハナに、もう一度一礼してから、コートを手に取り、広間を出た]
[揺らさないで欲しい、と思う。
その願いは、口には出さない。出せない]
そう、ですか。
[努めて。平坦な口調に。]
ゼルギウスさんは、そうなんですね。
でも、私は、決めましたから。
[何をとは言わぬまま、厨房から、廊下へ出て行こうと]
[しばらくしてだいぶ心も落ち着いたであろうか、
素振りをやめ息を整える。
ドアをノックする音に気づき。]
んっ?ゲルダか。
鍵は開いてる入っていいぞ。
[聞こえる声色は変わらない]
そう…か。
…強いな、ウェン君は。
[離れ行く気配を]
[追うことは出来なかった]
[瞳を閉じたまま、厨房で立ち尽くす]
行ってらっしゃい。
[老婆へ一礼して立ち去るライヒアルトに、うなづいて手を振った]
……。
[顔や態度には全く出さずに、胸中に渦巻いている想いは、なんだろう。それは老婆にしか分からない]
…そうかもしれないな。
[睨むような視線に、唇を歪める。
けれどならばどうすればいい。答えは出るはずなく。
出るのだったら互いにこんな会話になるはずもなく]
いってらっしゃい。
[同居人を見送り、視線を向けるのは、こんな時でも常と変わらぬような老婆の姿]
ヨハナ婆。
御伽噺にも真実があると言った貴女は。
ここまできて、後どうします?
―一階廊下―
…一応、覚悟はしていたからな。
[それを後押ししたのは友人だった。
が、その事は奥にしまいこみ。]
…先生殿は『分からない』、か。
…そう、だな。それが普通、なんだ。きっと。
[迷うような答えに、返す言葉はやや要領を得ないかもしれない。
視線は固く握られた拳に移った。
その様だけを見れば、アーベルはとても人狼には見えないのだが。]
うん…。
[頷き混じりに吐く息は、安堵に柔らかい。
少しだけ開けた扉から、覗き込むように顔を出して。
それから室内へと]
…よかった。
[開口一番に、短い呟き。
微かに首を傾げて問い掛ける]
今、邪魔じゃなかった?
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新