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[嗚呼、一緒にいたのか等と思いつつ]
だったら…会えるかも。
[丁度さっき歓声の聞こえたほうかもしれない]
[そう思って見ていると、丁度騎士も歩き出したところで]
[見つめられ、何となく、妙な感覚継続。
ランプの灯火が生み出す燐光には、幻惑の効果でもあるのかと。
ふとそんな、らしくない事を考えて]
お菓子……
[子供は、なんだろうと首を傾げる。
それから、はたと思いだした。
あげたものといえば綿菓子しかない。]
ええと……ええと。
でも、僕が、あげたくて、あげたから……
[子供は困ってしまったようだ。]
やだなー、そんな怖い顔することないじゃん〜♪
[へらへら笑いつつ。]
ただねぇ、蟻くん。俺もまー、一応自衛団員よ?
それなりにある程度は、ね?
……えっと……。
[瞬き、一つ。
こんな事を言われたのは多分、初めてで。
……戸惑いはあるけれど、同時に、何だか妙に嬉しくもあり]
ありがと、な。
[短い言葉。それと共に、安堵したような笑みを向けて]
[一つ頷いて]
[少し下がった辺りの位置を保ち、ついて歩く]
ええと…
あ。
[やがて見えて来た一際賑わう屋台に、見知った何人もの姿を見つけた]
そうか…”ある程度”だが覚悟は出来てると言うこと…だな?
[青年は一つなづくと”とんっ”
…と、軽くエーリッヒとの距離を詰めて
握り締めた拳を当初の予定通り、鳩尾を狙い突き出す]
[友情、という言葉を持ったトパーズを手に、少女は微笑む。とても、嬉しそうに]
「いいえ、どうぞよろしく、ユリアン」
[フェーンとは、呼ばなかった。彼女にとっては、彼はユリアンだったから]
[困惑した少女の様子に、此方も首を傾げるも。
ふむ、と顎に、軽く握った手を当てつ]
……ならば。
僕も、君にあげたいと思うから、あげる。
何か問題があるだろうか。
[無骨な言い方なものだが、彼なりの誠意のようだ]
[ユーディット同様、母はにこにこと、それを見守っている訳だが]
ん、ああ。
……あ、わりと自信作だったヤツだ、それ。
[選ばれた物に、何となく、嬉しいものを感じつつ]
……風の御加護が、ありますように、と。
[口上だけは、忘れない。これは大事な決まり事]
ん、こちらこそ、な。
[意識の会話では、当たり前に呼ばれていた名ではなく、いつもの名前で呼ばれて。
……そんな瑣末な事でも嬉しいのは、なんでだろうかとか。
そんな事を考えている辺りが、『超重度鈍感』と言われる所以なのだろう、きっと]
[何かを見つけた様子の彼女の声に一度足を止める]
あれは…
[見覚えのある姿がいくつか見える。
賑わう様子に何か良いことでもあったのだろうか]
………
[声をかけようとして、見知らぬ青髪と金髪の青年の様子に思わず言葉が止まった]
[二人を見ての、フィリーネの一言はと言えば。
「エーリッヒくんったら、相変わらずね」
そんな言葉で。
何時もの事と捉えているらしく、さして心配はしていない]
……相変わらず、なのですか。
[頭が痛くなった。]
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