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あれは……
[黒紅の右目が眇められ、見据える]
[この地の者か、同じ境遇の者か、男にはわからない]
[戸は僅か風に揺れ、再び軋む*音がした*]
[その瞬間、男を襲ったのは、]
この景色を見たことがある…
[という強い既視感だった。
それは、過たずこの場所へと道を辿らせた朧な記憶と相まって、そこはかとない畏れを男にもたらした。]
[畏れはだが、瞬く間に渇望へと変わった。
何としてもその定かならぬ親和の、湧きいずる源を知りたいという欲望に突き動かされて、男は前へと足を踏み出した。
そして、魅入られたように城に近づいて行った。]
[どれだけ刻が流れたか。眠っている少女にはその流れを知る術は無く。流れた刻とは関係なく、目覚めの時はやってくる]
……ぅん……。
[小さな声が漏れ、閉じられていた双眸が開かれる。瞼から覗いた紅紫の瞳が目の前の緋色を捉えた。しばし見つめた後、周囲を見回す]
…何よ、ここ。
[見知らぬ場所に眉根が寄せられる。眠っていたのだから覚えがないのも当然だろうか。そうでなくとも頭の中はもやとしており、記憶が曖昧な状態に右手を側頭部へと当てた]
一面緋色だらけ…。
全部、花?
[絨毯のように敷き詰められた緋色のそれは、曲線を重ねたような形の花を成していて。その緋色の中に、誘うように道が出来上がっていた]
……ここに居てもどうしようもないわね。
この先に何かあるかもしれないし…。
[意を決すると、凭れていた樹から身を離し、立ち上がり緋色の道へと足を踏み入れる。薄翠色の立て襟フレアロングワンピースの裾を払い、蒼色の薄手のケープの位置を直し、緋色に似た朱色のリボンを揺らしながら、緋色の中に出来た道に誘われるように歩を進めて行った]
/*
二発言で96使う。
ナサニエルと同じptになった(*ノノ)
スローペースで持たせるよ、頑張って。
あ、ちなみに背後がやるシャーロットは可愛くないのが前提です(何
学生 ラッセル が参加しました。
学生 ラッセルは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[止まった時計は刻を告げない。
火の消えた蝋燭は闇を照らさない。
小さな城の人気のない広間に
かつての栄華は見る影もなく、
食卓の空席や煤けた暖炉が無情を語る。
今はひとり、窓辺に寄せた椅子に座り、絵を描くものが在るばかり。
纏う衣服は寒さに耐えられるとは思えず、膝を立て壁に引っかけた足の先は素のままだった。
硝子の向こうに広がる世界を眼に映し、
無地の紙の上に線を重ね、写し取っていく。
光を採る窓は、風に震えていた。]
――…あれ。
[青年というには高い声が零れ手が止まる。
二の句を次ぐ前に、室内の影の形が変わった。
振り向いた先には、灯りを手にした男の姿があった]
アーヴ。
ねえ、お客さんみたいだよ。
[燭台に移されていく焔。
一つ、また一つと点る度に、陰影が深くなる]
お仲間さん、なのかな?
[問いに答えは返らない。
扉の先に消え行く背を見送り、
彼方へと視線を向けた。]
……血の臭い?
[向けられた言葉に返すのは、薄い笑み。
左の腕には、未だにその色彩を違えようとはせぬ、紅。
その存在など知らぬとでも言いたげな]
もっとも、ここに突っ立っていても意味がなさそうなのは確かだしな。
中に入るという案には賛成だね。
[薄く笑んだまま、言って。
自身を通り過ぎる視線を追うように、背後を振り返る。
目に入るのは、駆ける姿。蒼氷は細まり]
……は。
あちらも御同輩か、それとも……。
[近付いて明らかになったのは、赤と黒の領域を隔てるように立つ黒い門であった。
更には、その手前に佇むふたつの人影。]
[男はハッと立ち止まった。]
よぅ。
あんたは、ここの住人さんかい?
それとも……いつの間にかここにいた、御同輩……かな?
[右手の親指を、肩越しに黒の門へと向け。
立ち止まる男に投げるのは、飄々とした口調の問いかけ]
[額を押さえる様子に、僅かに眉を顰め。
右手を下ろし、左腕、紅の滲む辺りを緩く押さえつつ]
俺は……ハーヴェイ、と。
そう、呼ばれていた。
気がついたら花の中に居て、人がいるかとここまで来た。
……こっちの旦那も、御同輩らしい。
[緋色が造り出す道。それは真っ直ぐ森の外へと繋がっていた。徐々に緋色が疎らになり、頭上を覆っていた深い緑も途切れて行く]
[開けたその先に見えて来たのは森では見かけることの無かった黒。遠目から古びた黒き門を紅紫の瞳で捉え、しばらくその場に立ち尽くしていたが、その前に人が居るのに気付き、身を強張らせる。見知らぬ地で人を見つけたなら安堵しそうなものであるが、警戒の色を見せたのはそれらが全て異性であると見て取れたことにあろう]
[咄嗟に傍の樹の影へと隠れ、門前に居る人物達の様子を探る]
[端的に、自身の事を告げた後。
何気なく、視線を周囲の緋へとめぐらせる。
濃き色に過ぎる思いは、どこか、冥く。
それが何故か……と、思い巡らす内]
……ん。
[遠くない樹の陰。感じるのは、人の気配]
誰か、いるのかよ?
[─誰か、いるのかよ?─]
[再びビクリと身を強張らせた。隠れていると言う負い目がその反応を引き起こす]
………。
[姿を現すかどうか逡巡。その後に樹の影からゆっくり、顔だけを覗かせた]
……女?
[木陰から覗いた顔に、小さく呟く]
その様子だと……どうやら、御同輩の一人……って所かね。
[続いた言葉は、顔を出した少女に向けて、というよりは独り言のよう]
[人影に声をかけるのを、クインジーはただ聞いた]
[藍の男の問いには答えず、次いで視線は樹へと向かう]
[顔を覗かせた女を見た後、扉へと目を戻す]
先に行くぞ
[炎の揺らめきは窓から僅かに零れていた]
[入り口へと近付くと、揺らめく炎の灯りが強くなる]
――邪魔するぜ
[重い戸を引くと、燭台を持つ男の顔が*闇に浮かんでいた*]
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