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[色とりどりの粒が手際よく詰められていく間、なにか差し入れるのにいい品がないかな、と店内を見回す]
そうですよね、幸せの味がします。
しかしなかなか理解を得られませんでしてね。
早く大きくなりたいというリックくんとは逆に、子供だったらいいなと思う時もありますよ。
なるほど。
実は魔女なのかと少し期待したりのですが…それは残念。
[もうすぐ万聖節ですし、と笑む。
やっぱり一番魅力的に見えるのはゼリービーンズで、ミックスをもう一袋と言いかけたところで、ビスケットを振られて反射的に頷いた]
[ビスケットの袋をぽいぽい、と3つ4つ紙袋にいれて]
このビスケットはまだ試作品なの、良かったら後で感想を聞かせてもらえると嬉しいわ。
うふふ、うちは雑貨屋だからあんまりお菓子を増やしても、とは思いつつも子供達が嬉しそうな顔をするものだからつい。
[イタズラっぽく笑いながら、紙袋をわたしつつレジがチンとはじき出した値段を告げる]
えと…ヘンリエッタちゃん。
そう、ヘンリエッタちゃんは、何を見にきてくれたのかしら?
[レジカウンターからニコニコしながらきちんとお辞儀するクマと少女を見る。]
[店内には、さまざまの品物。
文房具が多かったけれど、
違うものも置かれていて。
それらを眺めるように
眼差しは動いていたけれど、
蜂蜜色の髪の女性に
中へどうぞと促されて、
きょとりと彼女を仰ぎ見る。]
[店内には子供が学校で使う文房具が主に真ん中の低めの机に広げてあり、手前の方には男の子が喜びそうなパチンコや空気鉄砲、奥の方には女の子がすきそうな花の香りのするキャンドル、壁際の棚には地球儀やマグカップ等ひとしきり子供から中高生くらいの年齢までなら魅力を感じそうなものがところせましと並べてある。
入り口の傘立てには「ご自由にどうぞ」と傘が何本かささっていたり、ドア近くには小さなスツール、そこには冷たい水の入った水さしとグラスが並べられており、本当に「雑貨」屋といった風だ。]
えっと、……うんと、
[とてとてと、
皆の近くまでは来たけれど、
眉を寄せて口ごもり。]
……、
[きょろきょろ、視線がさ迷って、
袋詰めのゼリービーンズで止まる。]
[可愛らしい二人連れに気を取られている間に、ぽぽいと紙袋に放り込まれ。遠慮する間もなく渡される]
え、あ。…ありがとうございます。
子供達は幸せですね、素敵な雑貨屋さんで。
[こんもりした紙袋を大切そうに抱えて、言われた値段を一旦払いながら店の前の小学校を見やる。
賑やかな声が遠く聞こえ、ふと学校に行っていない少女のことが気にかかった]
ヘンリエッタちゃんは、今日は学校はお休みなのかな?
[特に健康に難があるようにも見えなくて、つい問いかけていた]
/中/
(すみません 設定メモを)
ヴィンセントやエレノアに対しては敬語普通語まぜごぜ
後は年下なので基本普通
敬称はリック、ハーヴェイ ラッセルが「君」
エレノアが 奥様
ニーナはなし
エッタは ちゃん
ヴィンセント コーネリアスが さん
/中/
……、学校、は、
[茶のレンズの奥の眼差しを避けるように、
抱いていたテディベアを少し持ち上げて、]
ヘンリエッタはこの町の子じゃないから、
この町の学校には通わなくていいんだよ。
[瞬きの必要がない円らな眼が男を見つめて言う。]
[ヘンリエッタの視線がゼリービーンズに向いて居た事に気がつき、]
ヘンリエッタちゃんもゼリービーンズ?それともアリスちゃんかしら?
どの味がお好み?
[カウンターから身を乗り出して笑顔で話しかけ、ビンを指差して順番に差していく]
このピンクがストロベリー味、この白いのはヨーグルト味。
となりのブルーがブルーベリー味、そのお隣の緑色はマスカットよ。
こっちの色々なのは、混ぜて全部が入っているわ。
[さきほどと同じ説明をゆっくりする。]
[男の質問に答えたのは、茶色のクマだった]
この町の…?
ああ、何か用があって滞在中でしたか。それは失礼しました。
[申し訳ないと頭を下げようとして、不安定になっていた紙袋からゼリービーンズの袋が一つ転がり落ちた。
ピンク色のそれは落ちたショックで口が緩み、甘い苺の香りがする]
[店主の丁寧な説明に意識は逸らされて、
視線は一度取り取りの色に注がれたけれど、
落ちる音にびくりとして忙しく動き、
しゃがみ込んで拾おうと手を伸ばす。]
……、
[甘い香りに、ぱちぱちと、瞬いて。]
ストロベリーが、気に入ったかしら?
[レジカウンターに頬杖をついてヘンリエッタを見る。
赤いひらひらとリボンに巻髪の彼女に、ピンク色のゼリービーンズはとてもよく似合っているように見えた。]
[男がしゃがむよりも、背の低い少女の方が床に近かった。
赤の裾がふわりと花開き、小さな白い手がピンク色に伸びる。
それは男が手にするよりも、遥かにしっくりとする光景で]
………ええと、味見してみます?
[じっと見つめる視線に、口が勝手にそう言っていた]
[頷く少女に、紙袋をレジカウンターに置く。
小さな手からピンクの袋を受け取って、少女の前で口を開けた。
甘い香りが強く広がり、茶色のレンズの下で目を細める]
はい、どうぞ。
[袋の口を向けて、にこやかに笑む]
[男性にそう勧められて、
おずおずと手を持ち上げて。
細い指先が一粒摘んで、
ピンク色が赤い唇に運ばれて。
鼻腔をくすぐる、あまいにおい。
じんわり広がる、あまいあじ。]
おいしい。
[小さな声で呟いて、
しあわせいろに、ほころんだ。]
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