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レベッカ、よ。ヘンリエッタちゃんにーアリスちゃん。
[優しく手を引っ張ってヘンリエッタを引き起こすと、ぱたぱたと服をはたいて埃を落とす。
見えるところに傷は無さそうだが]
痛くないかしら?大丈夫?
診療所へ行ったほうがいいかしら?
[言いながら、そっと膝小僧や肘を見る。傷はついていないだろうか?]
[差し出した掌を擦り剥いていたようで、
触れた瞬間に少し眉が寄る。
他には目立った傷はないようだけれど、
連れて行かれるなら大人しく従うだろう。]
あら、血が出ているわ。
悪いモノが入っちゃまずいから…消毒してもらいましょう?
[紙袋を再び抱え、リックお礼を言うとヘンリエッタと共に診療所へと向かう事にした。
待合室ではリックに貰ったアップルパイを食べるつもり。]
……うん。
[小さく答えてゆっくり歩み始めるも、
診療所への道すがら、
紅玉はきょろきょろと辺りを見て、
ゆるゆると首を傾げ、]
ねえ、あの道って、
サーカスの近くには繋っている?
[熊が指し示すのは町の外に続く通り、
サーカスとは全く異なる方向。]
あっちへ行ったつもりだったのに、
気がついたら全く違うところだったんだ。
ぼくもヘンリエッタも方向音痴のつもりはないけれど、
似た道ばかりだから迷ってしまったのかな。
あの、鏡の迷宮みたいに。
[そうこうしているうちに診療所が見えて来て。]
[ヘンリエッタの言葉に、紙袋を何度も抱えなおしながら首を傾ける]
この道は、町の外へ繋がっているわ。サーカスとは、正反対。
どこかで曲がっちゃったんじゃないかしらね?
鏡の迷宮は、確かにどこを歩いているかわからなくなっちゃって楽しかったわ。
そういえば、今日は空中ブランコとか氷柱の美女とか書いてあったかしら?
[持った紙袋をくるりと回してチラシを見る]
あら、このチラシ昨日のと良く似てるけど…ピエロがひとり多いわね。
うふふ、間違い探しって得意なのよね、私。
何処を歩いているのかわからないって、
それはとてもこわそうにも思うな。
だって、知らない場所まで行ってしまっても、
きっと、ちっとも気づかない。
[くるりと向きを変えられる紙袋、
ちらり派手なリーフレットが見える。]
……そうなの?
新しいひとが入ったのかな、
それとも病気だったんだろうか。
[熊は少女より雄弁で積極的、
けれどお尻で開けられる扉には、
流石に驚いて口を噤んでしまう。]
[気になることはあったけれど、
診療所の中に入ったのなら、
染みる消毒液と、
甘いアップルパイと、
皆のお喋りと、
色々なものに気を取られて、
*不安も一時消えてしまうのだろう。*]
こんにちは、どうしましたー?
…とと、あれ。レベッカさん。と、この間の子。
[チリン、とドアベルが鳴って。
診療所へと入ってきた2人組に、笑みを向ける。
と、見覚えのある姿に、笑顔のままきょとんと青を瞬いた。
女性がこの場所でお世話になる事は少なかったし、
この2人組、というのも珍しいと思った。]
診療所は嫌いなんだ。
ごめん。
どうにもお医者ってのは苦手。だって薬が苦いしね。
でも近くまでは送っていくよ。
また、落としそうだしね。レベッカさん。
[診療所の前でリックに笑顔で手を振る。]
なんとか落とさずに来れたわよ?
「いけない」…?
[意味が良くわからず、首を傾げる。
扉をあけて、見知った顔が出てきたならば笑顔というより苦笑を浮かべてヘンリエッタをそっと前に押し出すような仕草をして]
私の不注意で、コケさせちゃった。
手すりむいてるようだから、治療してあげて?
あぁ、なるほど。
浮かれるのは止めませんけど、気をつけてくださいね?
[最近は町全体が浮かれてるから、少しだけ怪我人も多いです。
と、返ってきた言葉に、彼女らしいと小さく笑みを漏らす。
ちょっとゴメンね、と、押し出されるように前へと出た
少女の小さな掌を手に取って。]
あー…本当だ。すこしだけ、擦りむいちゃってる。
消毒する前に、周りの砂を取っちゃおうか。
[頷きを確認した後、すぐ傍に備え付けた手洗い場まで導いて。
少女には幾許か位置の高い蛇口を捻ってやる。
少女が躊躇いがちに流水に掌をつける間に、救急箱とカルテを持ってきた。
──ふと、女性の手にもたれた紙袋に気付いて、きょとりと]
何か買い物途中だったんですか?
[大きな紙袋はドサリと待合室のソファーに置いて、うーん、と伸びをしている所に]
ん?あぁ、そうなの。
繕い物用品とか、日用品をね。
今日はどうせ学校も休みでお店も暇だろうし、ソフィさんにお店番任せてあるから。
[話しながら、不意に朝の事を思い出した]
ね、ニーナ、アーヴァインさんって来てたりするかしら?
…ん、そろそろいいかな。
[砂が大体落ちただろう時を見計らって、きゅ、と軋んだ音を立てて蛇口を戻す。
濡れた掌をタオルで包む。余分な水気を軽く吸い取った後、
染みるけどゴメンね、と一言声を掛けて、消毒液を含む綿を
傷口の部分へ手早く何回か押し付けた。それなりに染みる筈なのだが、
少し眉を寄せるだけで、声を上げない少女に小さく笑みを零して。
その上からガーゼと紙テープで傷口を覆う。素早さは慣れたもの。
と、投げられる問いに、掌へ落していた視線を上げて。
ゆるりと首を傾げた。今日は朝からここに居るけれど──]
えと、アーヴァインさんですか?…いえ、私は見てませんけど、…
──先生、今日ってアーヴァインさん見ました?
…え、誰、じゃなくて。先生、物忘れには早いですよ。
[口許へ手を当てて、暫く考え込んだ後
お世話になっている診療所の主に問いを投げてみる。
しかし、返って来た言葉に、緩く瞬いた。
何度か問答を繰り返すも、周りの看護婦の反応も総て一緒で]
…えっと…あら?
[ニーナの問いに同じ反応を返す周りの人たちを、きょとんと目を見開いて見た]
やだ、皆朝帰りを知ってて隠してるのかしら?
それはもう分かってるから、いいんですよ?
[くすくす、と笑いながら手をぱたぱた振りつつ、話に加わる。
が、否定する人たちの表情を見てそのくすくす笑いは口に張り付いたまま、固まった]
…え?本当に?
アーヴァインさんの事…え?あら?
えっと…あら?
[頭の中の整理が全く追いつかず、眉尻を下げながら座ったままニーナを仰ぎ見た。]
よく我慢したね、はい、ご褒美。
[少女の前に戻ってカルテだけ書き終えると、
どうぞ、とキャンディを二つ手渡した。
数日前にサーカス団の銀髪の青年から貰って以来、
ポケットに入れたままのものだけれど。折角だから。
治療を終えて、周囲の人たちを交えながら
レベッカと共に問答を繰り返していたものの、矢張り何か可笑しい]
…──。…いえ、何でも無いです。ごめんなさい。
[同じ反応しか戻らないことを悟ると、話を切り上げた。
ふと、怖くなる。…昔、同じ事があった。あったけれど。
余所者を嫌う彼が、行ったとは思えないし──何より]
…あの、アーヴァインさん。
昨日、何処かに出かけられたんですか?
……たとえば、──サーカスとか。
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