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これって。
[形に、何より纏う気配に覚えがある。
横切ったのは偶然なのか、それとも警告だったのか、知る由はないが。
同じように移動を止めた光に、再び無防備に触れようとはせず。探るよう見つめ直して]
……………
ひゃっ!?
[慌てて立ち上がり、距離を取った]
な、何でこんなのが。
[似たような気配に触れたのは、初めて人間界に出てきたときのこと。桜の美しい街で起きた騒動により、その危険性は知識としてだけではなく覚えていた]
どうしよう…?
[同時に、均衡を司る属にある精霊として、ただ放置するだけ、というわけにもいかず悩むのだが]
あっ。
[ふよふよ、と再び動き出したソレは、唐突に光速移動して目の前から消え去った]
えーと。
……どうしよう……?
[ポカンとソレを見送ってしまってから、悩む内容は少々変化したものの、先程と同じ台詞を呟いて。
次なる行動の切欠を探すように、ぐるり、と周囲を見回した**]
おや、機鋼竜 エーリッヒ が来たようです。
機鋼竜 エーリッヒは、おまかせ を希望しましたよ(他の人には見えません)。
― 機鋼界・機鋼王クロムの研究室 ―
臨界点まで、あと10000ナノポイント…カウント開始。
[照明を落とした研究室の中央で、空中に浮かんだ丸い球体が虹色の輝きを放って回転している]
1000...900...800...
[カウントが進むにつれ、球体の回転は徐々に高速となり、虹色は一つに溶けて白熱の輝きに変化していく]
300...200...100...摩擦限界に到達、シールド展開。
[輝く白熱の球体を淡い天青色の光が包み、回転から生ずるエネルギーを外へ漏らさぬように封じ込める]
50...45......10、9、8...
[やがて、球体の回転が形を留めることの出来る限界に達しようとした瞬間]
!!Bomb!!
[小さな爆発音と共に、白熱の輝きが弾け、天青のシールドに包まれた中心に、ゆらめく虹かオーロラを内包する種のような、透明な鉱物が浮かびあがる]
......エネルギー変換率異常無し、空間位相...計測不能...。
[冷静な声が続いたのはそこまでだった]
やった!成功ですよ、機鋼王!
[顔を覆ったバイザーを上げて、金の髪の機鋼竜は、嬉しげに歓声をあげる]
『おめでとう、エーリッヒ。これで位相転移の問題は、ほぼ解決だな。』
はい!後は、エネルギーの自動検知の精度を上げて...
あれ...ユル?どうした?
[カシャカシャと機械の翼を羽ばたかせながら、小さな機械竜が、天青色のシールドに近付いて行くのを見て、機鋼竜が首を傾げたのと、そのシールドから虹の光が広がったのは、ほぼ同時]
え...これ...?
『待て!離れろ、エーリッヒ!?』
[異常に気付いた機鋼王クロムの警告も空しく、光に溶け込むように、機鋼竜と小さな機械竜の姿は、機鋼界から...いや、本来存在すべき世界そのものから、消え失せた*]
─ 何処かの丘の上 ─
[表情に浮かんでいたもの>>59には何も言わず。
またかい、という言葉>>60にはええ、と一つ頷いた]
しかもどうやら、ただ『面倒なだけ』なようで……。
最終的にはどーにかしないとなりませんが、無闇に仕掛けない方がいいでしょうね。
[げんなりとした表情>>61に苦笑しつつ頷いて]
わかりました。
俺も、何かわかったら報せますから。
[合図については、以前の事もあるからすぐに理解に落ちる。
ともあれ、移動していくのを見送った後、は、と一つ息を吐いて]
……さて……それじゃあ動きますか。
に、しても、秩序と混沌の王の力の欠片が飛び回ってるとか、何をどーすればそんな事になるんだか……。
[通常であれば、出会う事はあり得ぬ二者。
それが同じ場所に存在している事、それがこの空間を作り出したのは読める。
問題なのは]
……どーにも、無作為にあちこちと繋がってやがるようだし。
力を削いで安定させんと、色々と危ないか、これ……。
[下手な手出しは怖いが、放っておくのもできない存在たち。
ならば抑えるのは必須と言えるわけで]
ま、これだけ影輝の属性持ちが集まってりゃ、多少強引に均衡正す事もできなくはない、か。
[それを為す事で生じる歪みも、自分の予想が正しければ律する事はできなくもないはずだから、と。
そんな割り切りに到達したところで、は、と息を吐いた]
……しかし、この気配……。
[比較的近い所にひとつと、離れた場所に複数ある、影輝の気配。
その内の一つ──どこか、落ちつきない波を織りなすそれは、予想が正しければ]
なんで、こんなところにいらっしゃいますかね……。
事前には、何にも聞いてないんだがなぁ……。
[聞いていないという事は、巻き込まれたのだろうが。
影輝王の血と力を継ぐ少年の気配にちょっと頭痛を感じてしまったのは、まあ、已む無しとしてほしいとところだった。*]
─ 何処かの川辺 ─
[>>55フォルカーに続いて、小鳥さんとすみれ色のふわふわさんもお返事をくれたのが可愛くて、やっぱりほんわかニコニコ。
光には気付いたけれどお兄さんとふわふわさんの目配せに気付ける程の敏さはまだ持っていないので気付かないまま、フォルカーからの返事を聞いて]
あ。
さっきのだ。
[>>56彼の視線を追うように動かして見つけた光は、自分も見覚えのあるものだった。
なんとなく見送ってしまったのは、触ってまたどこか知らない所に移動したらどうしよう、という思考があったからだけど大きな理由は違和感が生じたから]
…なんなんだろ、あれ。
[違和そのものの理解はできていなかったから、言葉に出せた疑問は大まかなもの。
姉たちから感じられるそれと似ていることへの戸惑いだと言葉に出来ていたなら、フォルカーにこちらの正体を推測できる材料にもなれただろうけれど。
最も、フォルカーが地面を触って何かを始めたのに気付いた所で意識はそちらに移ったから、この疑問の追及は後回しになり]
ひきこまれた、人?
お兄さん、人のいるとこ、わかるんだ。
エーリッヒちゃんとおなじ、だね。
[>>57周辺に他の気配があると聞くと、自分しか知らない名前をあげて微笑む。
誰のことだと聞かれたなら自分的には詳しく説明した後、>>58探して話を聞こうというのにうん、と頷いて。
一緒に行こうか?と問われたのには、ちょっとだけぱちり、瞬いた後]
いっしょ、してくれるの?
ありがとう。
[知らない人にはついてっちゃいけません、と姉達から言われてはいるけれど。
二人とも知らない所なら、一緒に歩いた方が多分安全だし、一緒に行こうと言ってくれることが嬉しいからにっこり笑顔でお礼を言って手を繋ごうとバスケットの持ってない手を差し出した]
[手を繋がないなら、服の裾をちょこっと持たせてもらって]
ね、お兄さん。
人がいるとこって、どっち?
[小さくちりり、と鈴を鳴らして見上げ、首をかしげて。
んしょ、とバスケットを持ちなおすと、川に沿って歩き出した*]
― どこかの岩山の上 ―
だからさあ...あれは空間位相を転移させるもので、時空転移まで出来るものじゃない筈なんだってば。
[見慣れぬ光景を眺めながら、むう、と眉を顰めて、カシャカシャと翼を羽ばたかせる機械竜に向かって零すと、機械竜の瞳が青く明滅した]
...だよね、やっぱりこれは実験の失敗じゃない。
別の...未知の要素が引き起こした異常事態だ。よし!
[そう結論づけると、急に元気を取り戻して、空を見上げた]
─ 何処かの川辺 ─
[さっきのだ、という言葉>>73にやっぱりかあ、なんて思いつつ]
んー……何か、は俺にもよくわかんない。
ただ……普通は、触れる事のないもの……『均衡』を、大きく揺るがすものなのは、わかる。
[秩序と混沌、その言葉には届かないけれど、それははっきりとわかる。
だから、言い切る口調に迷いはない]
人のいる所がっていうか……気配を、教えてもらってるっていうか、だけどね。
……って、同じような事できるひと、いるの?
[浮かんだ素朴な疑問に緩く首を傾げて問い。
返る説明>>78にひとつ瞬いた後、そうかあ、と呟いた]
[ありがとう、の言葉と共に差し出された手には、ちょっとだけ戸惑ったりもしたけれど。
嬉しそうと一目でわかる笑顔に、無碍にすることはできず、結果、手を繋ぐ事となり]
んー……一番近いのは、この先……森、みたいな場所、かな?
後はちょっと遠いかな……はっきり読めない気配もいくつかあるし。
[読めないけれど、何となく誰がいるかは察しがつく。
そして、そこに行くのが色々の早道なんだろうなあ、とは思うけど。
……ちょっと行きたくないんですってば、っていうのは表にはださない。
すみれ色のふわもこには、ばれているだろうけれど]
とりあえず、近い方、行ってみようか?
[川に沿って歩き出しつつ、返すのは森を駆ける気配>>33の方へと向かう提案。*]
とにかく、ここは普通の世界じゃないってことだよね。
...て、ことは、つまり。
[pi...と、小さな電子音が鳴り、革手袋に隠されたメタルの左腕から肩と背にエネルギーが送られる。
vuuun......続く虫の羽音の様な電子音...やがて青年の姿の竜の背に光が生まれる。それは天青色の流動体の姿で宙に延び、艶やかな青銀の輝きを帯びたメタルの竜翼となって大きく拡げられた]
非常事態って、ことでっ!
[とん、と岩を蹴った青年の身体が空へと舞い上がる。空を奔る時空竜の無限鎖に感知されるのも時間の問題だろう**]
/*
>>78
うん。
フォルカーお兄さんとオトフリートお兄さんが合流するのは、村開始してからだよね中の人的に考えて。
村の設定が変更されました。
─ 何処かの川辺 ─
きんこう?
[>>77聞き覚えの無い単語に首を傾げるも、それ以上は問わず。
同じようなこと出来る人、と問われたのにうんと頷いて]
あのね、エーリッヒちゃんすごいんだよ。
においで、場所がわかるの。
あとね、イヴァンお兄さんも背中に乗れるくらいおっきくて、もふもふなの。
[自分のことみたいに誇らしげに説明した後、すごいでしょう、とえっへんした]
[それから差し出した手でフォルカーのそれをしっかり握ると、歩き始め]
森?
それ、たぶん私がきた方、だ。
[あの場所に誰か居たのかと、ぱちり瞬き。
フォルカーの内心、遠い方には行きたくない事情があるとは知らぬまま近い気配へと向かうというのに頷きを返し]
近くにいる人も、しらないとこに来てる人なら、きっと困ってるし。
一人でいるの、さみしかったり、こわかったりしたら、大変。
[独りの心細さは覚えがあるものだから、と。
付近に居るなら合流を急ごうと、手を引っ張った*]
─ 何処かの丘の上 ─
[ともあれ、近くに感じる気配の方へと向かおうか、と。
思った矢先、探査のために飛ばした輪が、新たな気配>>79を伝えてくる]
……これは…………機鋼の属?
[なんでこんなもんまで、と小さく呟いて。
存在を伝えてきた輪をそちらへと近づける]
なんというか。
だいぶ、賑やかなようで……。
[ぽつり、と零れ落ちたのは素の呟き。*]
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