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〔正座から足を崩して楽な姿勢になり、
庭を臨むもやはり陽はあり星はなく。
あれからどれほど時を経たのやら、
知る術はなく知ろうとも思はずに、
唯ただ酒精を己が内へと流し込む。
冷えた身体に注がれる熱は心地好く、
幾度目かに朱唇歪めて微笑を作る。〕
[森より出ずれば静かに空を揺らす鈴の音に気がつく。
音に呼ばれるようにその足はふらりふらりと道を行く。
足は音に導かれ、そして灯りにたどり着く。
微かな逡巡を含んだ声で戸の外より声をかける]
たれかおいでか。
[花紺青の袖がふわぁと揺れた。
戸をあけた童子に招かれ、腰に太刀と蝙蝠扇を佩いた白拍子は童子ではない者の居る場に通されようか]
[二人がきちんと寝かしつけられたを見れば、それきり視線を外し。
さざめき去る姿を見やることもない。]
似合い…であったかの。
よくわからぬ。が、煩うのうたであればよい。
[過分なおのこの言葉に、ふいと琥珀を逸らす。]
烏殿か。我は…ゑゐか。えいかじゃ。
…ご同様たれば、我も客人であるのかの。
[判らぬことだらけじゃ、と眉を顰める。
そは再び濃くなった酒精ゆえかも知れず。]
/中/
ほほう、白拍子お二人目。これはわざと被せたのかな?
まあ、面白ければ何でもありです。とにかく入ってくれてありがとうございます(拝
どうやら、また新しい客人のようだ。
[表の気配に、目を細める]
煩うどころか…
[次いでえいかの言葉に応じ、言い募ろうとしたものの、眉を顰める様子に気付く]
さて、御気分でも悪いかな?
[酒杯を勧める童に首を振ったところで、澄んだ声が耳に届く。]
…誰そ?
[やがて姿を見せるは、目にも鮮やかな花紺青。
色は違えど良く似た衣に、袖を下ろして琥珀色の瞳を見張る。]
中/
よし。
せっかくの対比にゃし、あちらがおのこならこちらはおなご。
あちらがおなごならこちらはおのこにするにゃ。
あちらも同じこと考えてたら笑うにゃ♪
/中/
呼び方安定していません。気紛れです。
えいかだけ髪の色でないのは、白の印象が強いからと思われる。
ガヴェイン 雅詠 象牙の旦那
ラス 烏 紫苑の旦那
オーフェン 風漣 濃色の童
エリカ えいか 白の君、鶸茶の君
ネロ 音彩 臙脂の童
フラン 揺藍 空の君
[じぃ、と同じような姿の琥珀の瞳を見る。
問う言葉、問う音、一拍おき一つ瞬いて答ゆる]
……揺藍。
我(おれ)は……揺藍。
[自らに言い含めるように、二度名前を告げる。
下がりゆく童子たちの様子、ここに居ねばならぬ様子に戸口の傍に衣擦れの音と共に腰を下ろすか。
海藍の長い袴がゆうわりと揺れて、まるで海の波のようでもあった]
[言い募りかけた烏の勢いに僅か退くも、続く言の葉は気遣うもの。]
…否、気分は悪うない…はずじゃ。
腹は減っておるがの。
[顔色でも悪いのかと、ややずれた答えを返すも。
酒杯を置くあやめの言の葉に、幾度も瞬いて琥珀を揺らす。]
酒気が不得手…かの。
…そうじゃろうか。
ああ、じゃが例いそうであろうとそなたが止めることはない。
[はっきりと自覚してなかったか、戸惑う答え。
されど我への遠慮はいらぬと、烏とあやめの顔を交互に見やり。]
おやおや、これは、お知り合い…かどうかは、わからぬでしょうねえ。
[えいかと揺藍を、見比べて、やはり変わらぬ笑みを浮かべる]
俺は烏と、ここに招かれたは、皆お仲間のようですよ。
また新しき御仁かな。今日和、空の君。
此方に呼び名が必要なれば“あやめ”と、
気に入らなければ好きなように呼べば好い。
この場の説明は紫苑の旦那に任せよう、
此方はそう言ったものは得手ではないから。
……と言うてる間に済んだかな。
[ぱたぱたと童子達が奥の間に続く襖の前に寄り集まり、並んで正座する]
[リーーーン…]
[一際、長く、高い鈴の音が、はっきりと襖の向こうから響いた]
遠慮はしておらぬよ、
それこそ気にする事はない。
一杯で充分に気分が好うなったから。
[言の葉が指す通りか頬には仄かに桜色]
それに子らが居る場で呑むは宜しくない。
全くもって今更ではあるだろうけれどもね。
村の設定が変更されました。
[よく似た色の瞳を見つめ返し、その言の葉に静かに聴きいる。]
ゆら…揺藍か。
我(われ)はゑゐか…えいかじゃ。
[海の波のように揺れる衣に、琥珀を伏せる。
よく似た姿。されど異なる色。
近く遠く響いた鈴の音のように、懐かしくも遠く。]
…わからぬよ。我には何もわからぬ。
じゃが、そなたは何か…知っているや否や?
[烏の言葉に苦笑を零して。よく似た色の瞳を*見やった*]
…からす、に………あやめ。
[まるで童子が言葉を覚ゆるときに似て、名を口にして、噛み含めるように音にして、それから一たび、うんと頷く]
鳥と、あやめ。
[うむ、と一つ頷く。
やがて蜜色の瞳は自らと同じような出で立ちの相手へと向けられよう]
…そちはたそ…?
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