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そうか。
それは良かった
[おかしそうに哂い、次いだことばは考えるためにしまいこむ。]
――そういえば、巫女殿はそろそろ来るころかな。
たのしいかどうかはわからないが、おりるか?
[叫ぶ男に、世帯主の代わりにか]
……違うの?
[問いかけた。
睨みつけるわけではなく、純粋に、疑問の色]
まあ、空気感染……
もしくは接触感染するものであれば、
世界には、今頃、馬鹿が蔓延しているか。
[ラスに背中を撫でられれば、ひとしきり咳き込んだ後]
あ……りが、と
[その手の持ち主を不思議そうに見つめて礼を言うと、また食事を再開する]
……ごちそうさま
[リディアに頭を下げると、手をつけられていない猪肉と白身魚のフライが乗ったお盆を地面に置いた]
[聖殿の傍に佇んで、広場の喧噪をただ眺めていたが、近付いて来たアヤメにはすぐに視線を向けた]
支度はそろそろ終ると思うが。
………もしかすると、少々厄介な話かもしれん。
[抱いていた懸念を口にしたのは、幼馴染みの気安さからか]
[すでにロザリーに気を取られていた...は。カルロスの事を放置して、パタパタとロザリーの近くに歩み寄った]
いやぁ、まさかロザリんまでくるなんて思ってなかったよ〜。っていうか、何気に出不精だもんねっ! うん。たまには外にでるのもいいもんだよっ!
[などと微塵も容赦のないコメントをして、それでいて全く話は聞いていなかったり……]
……っとに、やかましい事。
ちった、静かにおしよ?
[騒ぐカルロスを肩越しに振り返り、投げかけるのは、素っ気ない言葉。
以前の経緯を知る者なら──と言っても、知らぬ者の方が少なかろうが──、それでもこちらが比較的『穏やか』に話しているのは、容易に察しもつくだろうが]
うん。恥ずかしがり屋さんがやっと出てくるんだね〜見なきゃ見なきゃ
[ケイジにはわからないであろうことを言いながら、頷いて
翼を出すわけでもなく木から飛び降りた。そして危なげなく着地すると、一旦ケイジに振り返り]
しゅっぱつしんこー。だね。だね。あは
[やっぱり陽気にいって、聖殿のほうへと足をむけるだろう]
……厄介?
[問いに返された言葉に、微かに眉を寄せて]
ま、いい事なら、それこそさっさと触れ回るだろうし……これだけ時間がかかる、って事は、あの子にとっては話し難い、って事……なんだろうしねぇ。
[大事でなきゃいいけど、と呟いて。
そ、と肩の相棒を撫でてやる]
……えっと……バカ、なの?
[目の前で騒ぐカルロスに、首をかしげ。食べるのに夢中だったが、いつの間にかすぐ近くにも人が増えているのに気づくと、びくりと身を竦めた]
[リディアが名を呼ぶ、美人の女性の事をロザリんなのだと認識しつつ、ともかく向かう視線は、エリカへ]
いや、あの、お嬢さん…?それって本気で言ってらっしゃるので…?当然ですが、違いますよ。俺はバカでも何でもなくて、ただの紳士的な男ですよー。
[ぺらぺらと喋りつつ、不思議な口調のその内容に相槌を打つ]
そうそう、つまりはそうなるわけで。
感染しないか、俺がバカじゃないって事、あるいはそのどちらもという可能性が証明されるんですよ。はっはっは。
[オーフェンの食事が終わったなら、懐の布切れで口を拭こうと顔に手を伸ばす。
睨むカルロスは、更に上げた片眉を上げて笑みを見せつつ、オーフェンの残した皿に目を落とした。]
肉と魚、嫌いなのか?
大きくなれないぞ?
[顔を覗き込む。]
はずかし――?
[流石にわからず問うときには、ネロは地面に降りていた。]
巫女殿のことか?
まァ良い。
[狐もまた、降りるには翼は出さずに。
着地すると、あかい子どもの後を追う。]
[小首をかしげているロザリーの様子も華麗にスルーして]
とりあえず、今からあそこにいる……
[と、指をさした拍子にエリカの呟きが聞こえてきて]
お馬鹿さんのカルロスさんのためにパスタ作るんだけど、ロザリんは何か食べる?
うん。その人その人。
声だけだして姿を見せないだもの〜。土の中にいるミミズみたいに恥ずかしがりやさんなんだよ〜
[先に下りてはいたが、問う言葉は聞こえていて、周囲など気にせずに言い、そしてまだかなーと、クローディアが出てくるのを楽しみに待っている]
[ またもロザりんと呼ばれたことに額を手で押さえる。]
貴女ね…。
出不精なのは認めますが…、それにしたって…。
[ 彼女から出てきた言葉全てにツッコミを入れるべきだが。
どこからツッコムべきなのか迷ってしまう。]
あのね……ちょっと…話を聞いてくださる?
[ またも頭を抑えて相手に言葉を投げた。]
[ラスに口の周りを拭かれると、驚いたように目を丸くしたまま固まった]
ん……食べたこと、ない
……婆様が、食べなかったから……
[ラスに応えると、広場に入ってきた目を惹く人物に視線が止まる。話しているリディアの様子に]
……知り合い、なのかな?
綺麗な……人……
[薄汚い自分の格好が恥ずかしくなり、仄かに赤くなって俯いている]
……無駄に、抱え込まなきゃいいんだけどねぇ……。
[習うように聖殿の方を見やりつつ、小さくため息]
あれで責任感の強い子だから、ローディ。
[ どうやら主張は通らないらしい。]
もう、結構です。
[ 額を押さえたまま、そうリディアに告げる。
食事はどうするかと聞かれれば。]
何処の、何方が御馬鹿さんかは存じませんが、私も何か頂きたいですね。
[ 首を傾げたまま、そこは要求の意思を示す。]
馬鹿、らしい。
[森で会ったことのある、少年の声。
挨拶もしていないのに、それには大真面目に頷いた]
本心から紡いだ言葉を本気というのならば、そうなる。
……「紳士」。
少なくとも、私の知識内にある、程遠いのだけれど。
島が異なれば、常識も異なるのかな。
[悪気はないようだが、無論、善意もなく]
在ると証明するより無いと証明するほうが難しいというけれど、
馬鹿ではないということの証明は、どちらに該当するのだろうね。
[やかましい、かかる世帯主の声。
目の前の男が口を噤んだことにより、自分も口を閉ざす]
あ、ごめん! 話の前に御飯だよね! 確かロザリんは昔からチーズ好きだったよね? チーズトーストでも焼いてくるから、あっちで待ってて! お話はそれからそれから!
[そういってオーフェンの方を指差すと、台所へ走り去っていった。本気で嵐のような人物である]
俺は、馬鹿じゃ、なーいっ!!
[ずびしっ、とオーウェンとリディアを指差し、一音節ずつ区切り、ツッコむ。
巫女が出てくる気配でも感じとれば、少しは静かになるだろうけれど]
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