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─ 宿・二階 個室 ─
[こういう時は、友人と呼べる存在が鬱陶しい。そんな表情が表に出た。
見える態度に>>119眉潜めながら、零れた言葉に返る静かな声。
それを見る前から、どっちに終わらせるべきか、狭間に立つ身は揺れていたのだが。
改めて突きつけられて、はっ、と息をついた。]
そレ、は
それが出来てれバ、苦労は…
[ねぇ、とは声に出なかった。
ぐらつく思考は、迷いが生むだけのものではない。
狼の声を聞き続けたせいか、半端な覚醒は進んでいる。
今の自分は人だろうか、そんな思いも過ぎり。]
[友人の言いたい事はわかる。
わかるが、譲りきれる所でもない。]
……そレでも、死ぬょりやマしだ。
[口にした後で、エリザベータを失ったオトフリートに言うべきではない言葉だったと思い至って、後悔するような物が顔を過ぎり。
肩を叩かれ扉が開いても、片手で顔を覆い深く眉を寄せたまま、動けずにいた。]
伝承学者 オトフリートが「時間を進める」を選択しました。
伝承学者 オトフリートは、薬師 ゼルギウス を投票先に選びました。
― 宿一階 ―
[行商人>>123と薬師の間には緊張感があった。
少女と一緒に手にしたばかりのナイフを強く握る]
イレーネさんは、リーゼさんを疑っているの?
[行商人は少女を殺したくないと言った。
ならばそれを信じて動こうかと、一歩踏み出した]
宿屋の息子 フォルカーは、薬師 ゼルギウス を投票先に選びました。
[曲を奏でるのが楽しい。
久しく感じていなかった感覚。
歌い手>>+108と目が合えば、こちらも楽しげに笑みを浮かべた。
エリザベータの歌は聴いたことが無かったけれど、美しい声をしていると思う。
僕の演奏では物足りないかも知れないけれど、共に音を奏でるのはとても楽しかった]
[しばらく続いた演奏会も、曲が終わりに近付いて来て。
緩やかな伸びのある音を最後に、リュートの音は止まった。
一度瞳を閉じ、一拍の呼吸の後に瞼を開く。
虚ろな瞳は変わらずだったけれど、表情は楽しげな色を示していた]
……お付き合い感謝します、歌姫。
[彼女が元々歌を歌っていたことは知らない。
けれど敬意を込めて、その呼び名を呼んだ]
/*
色々やりたいことはあったんだが。やっぱり残念だな。
それ以上にゼルんとこの怪獣くんは大丈夫だろうか。
ここまで顔が出せないとなると、容態とか心配になってくる…。
─ 宿・二階→一階 ─
……確かに、そうだよ、な。
[苦労は、と途切れた言葉>>122にぽつり、と呟くが、ライヒアルトからは見えなかったか。
調子の悪そうな様子に眉を寄せるものの、これ以上言葉を重ねても、と何も言わなかった。
ただ死ぬよりは、という言葉>>124と、その後に見せた表情には、へにゃ、と眉が落ちたが。
結局、何度目かのため息を落としただけで、その場を離れ、階下へと向かう]
フォルを守ってくれますように。
[少女はナイフでなく彼の持つブローチに祈る。
願いは届くだろうか。
届いて欲しいと思いながらささやかな声を紡ぐ]
『今度生まれ変わるときは、幸せにするよ』
[やや間を空けてから、告白に近いその思いをそっと伝える。
小さく、はかなく、それでいて強い思い。
何もかもが絵空事で、夢にも近い思いを]
― 宿一階 ―
僕も。疑ってるんだ。リーゼさん。
[行商人>>126の近くまで進む。
近くにいた方が確実に視えると思った。
手にした銀は急所にでも刺せなければ役に立たないだろうけれど]
だから。確めさせて。
[体の影になっていたナイフを、胸の前で構えた]
─ 宿・二階 ─
[オトフリートの様子>>127は、逸らした視界では殆ど見れず。
ただ気配が遠ざかって行くのを感じていた。
抱えていた思考の一端を暴かれたせいなのか、何をしたわけでもないのに息苦しい。
浅い息を繰り返した。]
[ふいに顔を上げたのはどのくらい経ってからだろうか。]
(……リーゼロッテ?)
[彼女は、そう呼ばれることを好んでいた。
だから嫌な予感を覚えたその時も、その名で呼びかけたのだが。
返事は、なんと返ってきたか。
それとも、もう遅かったのか。]
父に教わった曲です。
曲のタイトルも、どんな謂れのある曲なのかも覚えていませんが。
[リュートを膝の上に置きながら、エリザベータの言葉>>+114に柔らかく笑みながら答えた。
僕に怯える様子の無い彼女にやや違和を感じはしたものの、興味は紡がれる声の方へと向いて]
…喉を傷めているとリズから聞いていましたが…。
楽器に負けぬ美しい声ですね。
アーベルは、私を幸せにしてくれた。
だから、気に病むことはない。
でも。
生まれ変わっても、アーベルと一緒が良いな。
今度は私が、アーベルを幸せにしたい。
………ライヒ。
[触れたいのに触れられない。
言葉を伝えたいのに伝わらない。
寂しいと、哀しいと思う理由が分からない。
女は起因する感情の名を知らない。]
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