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[少女は、ふるふると首を振る]
ううん、ダーヴィッドさんがどうしようと思っていたのかは、私には判らないから。ただ、他の人を送るのが嫌で、ユリアンに我が侭を言っただけだもの。
でも…ええ、うまくいくといいわね。出来るだけ、傷つく人が少なければいいと思うわ。
[もう、かなり手遅れなのは、判っているのだけれど]
[石垣にちょこんと腰掛けたまま、どれぐらい時間が経過したのか。
ぼんやりと、蠢き続ける人の波を見つめて。
ふいに顔を上げれば僅かに躊躇って…それでも、ポケットへ手を伸ばす。
細いチェーンが、シャラリと小さな音を立てた。]
[昨夜ミハエルの話を聞いた事によって、
"向こう"に連れて行かれた人が更に増えていた事を知って。
きっと今、コレを首にかければアイツがまた一つ、教えてくれるんだろうけど。
―――それでも、何故かまだ身に付けられないでいた。]
[何となく。 ―――理由は漠然と 判っていて。]
[部屋の中にはオルゴールの音だけが響く]
[目を閉じてはいたが、決して眠ってはおらず]
[鼠と戯れていた少年、金髪の少年の後ろにちょこんと控えていた少女]
……妖精。
[「嫌い」という少女の声]
[タイを見て不思議そうに首を傾げて問う少女に、何処か困ったような笑みを浮かべて。]
……はい。お別れに…いただいて…きました……。
[ミハエルにもらった(むしろ奪っちゃった?)タイに視線を落とし……思わず滲んできた涙を慌てて袖でくしくしと拭う。
よく見ると、一晩中しっかりと握りしめていたそれは、くしゃりと皺になっていた。
あわあわと手で伸ばしてみるも、修復は絶望的で――
しばし迷った末、長い栗色の髪を一つに結い上げて。]
……これでもう、なくしたりしません…から……。
[……だから、大丈夫です、と。にこ、と微笑んだ。]
[今日は灰色の鼠の相手をする気はないらしく、視線はユリアンに向けられたまま]
……知って、いたのか。
[異なる色彩を帯びる瞳に片眉を寄せるも、小さく息を零して]
別に、謝罪を求めに来た訳ではない。
君が僕に謝る事で、事態が好転するのならばともかくとして。
[ユリアン自身が言うように、そんな訳はなく]
……それに、ユーディットが連れ去られたのは……
彼女自身と、僕の責任もある訳だから、な。
[涙を拭う小さな妖精に、思わず手を伸ばして、そっと栗色の髪を撫でる]
ミハエルに逢いたい?ここは、村と重なっているそうだから、きっと様子を見ることは出来ると思うわ。
―通り―
Moi je vis sans foi
(神様も信じない)
Je suis sans loi
(決まりも気にしない)
[青年はいつもの唄を唄っていた。]
Rien ne peut m'...
[唄が止まる。青年の歩みも止まる]
……信じねぇのも、気にしないのも自由だが……
”ヨソサマ”に迷惑かけんじゃねーよ……
[青年がそう呟く相手は誰なのか。]
[4人もの失踪を飲み込んでなお賑やかな祭りに薄ら寒いモノを感じつつ]
…、……っもー!
何か色々考えてたら、結局ムカムカするっっ!!
[ポケットの中で、小さな石をぎゅうと握り締めれば
ガバリと頭を振って立ち上がって]
とりあえずあれだっ!
判ってることだけ、先に済ませるっ!
[ぱしぱしとスカートを叩いて、簡易的に砂埃を落とせば
うん、と何か決意したように。一人小さく頷いて]
ああ。俺は最初、感覚を閉ざしてたから気づかなかったが、ヴィントがな。
[下げた頭を戻しつつ、静かに答え。
無視された方の相棒も、場合でないと理解しているのか、対抗意識を出す事もなく]
取りあえず、謝るくらいはさせてくれ。後で、当事者にも詫び入れさせるつもりだが。
[妙に真剣にこう言った後、一つ、瞬いた]
責任……?
単に、親父がボケただけじゃ、なく?
[一人で考えていても埒が明かないからと、家を出たは良いものの。結局行く宛てなどある訳もなく]
[少女にこえをかけるのも何となく躊躇われて]
[大通りに着いても、暫くは屋台を見るでもなく地面を見ながら黙々と歩いた]
これも結界の力…てやつかね
[普段のこの村なら4人もの失踪…は大事件だろう。]
………………………
こんなの、楽しいとかいわねーよ…
[自分の知る子供達の表情を思いだし
…それは”楽しい”とは遠い表情で。]
[それに、連れ去られた団長やエーリッヒ。
自ら志願したらしいミリィやユーディットは…
はたして”祭りを楽しむ”ことが出来たと言えるのだろうか?]
…ありがとう…
[代金を受けとると、ランプを手渡し…ゆるり、ろ振り返り…]
…
[少なくなってきたランプの数に、小さく息を吐き…
空を見上げる。冬の空は澄んでいて…]
…どうするんだろ。
[その呟きは喧騒に消える]
[先の言葉には成る程と頷きつつも、真剣な言葉には首を振り]
不要だ。第一、この状況で謝られても誠意が見えない。
[きっぱりと言い切った]
[問い掛けには、幾度目かの溜息を吐いて]
……当人が望んだ事だからだ。
[簡潔に、昨夜の出来事を説明する]
[誠意が見えない、という言葉には反論の余地ナシ。
故に、それ以上は言わずに]
…………。
[昨夜の出来事を聞かされれば、しばし、沈黙し]
そっか……そんな事、が……。
[深い、深い、嘆息。右手がぐしゃ、と前髪をかき上げつつ、額に当てられた]
[金の光に包まれて――消える前に見た、悲痛な視線を光の珠へと向けている、緑の外套を纏いし赤髪の騎士。
だからきっと、彼が金の光を――引き受けようとしたのだと思ったのだけれど。
上手く行くといいという言葉に、こくり、頷く事しか出来なかった。]
[祭りを楽しむ気にはとてもなれなかった。
だから、一日中ずっと宿に居た。
合わせる顔がある筈がなかった]
[それでもこの時間は、出なければならないと]
[緑の外套を纏い、誰とも顔を合わせないように俯いて。
一人、賑やかな祭りの道を往く]
[屋台通りを抜けて。見知った建物の前でその歩みはぴたりと止まる。
じ、と見上げれば。小さく、深く息を吐いて。]
もっしもーし、ユリアンにぃー?いるー?
[いつもと変わらない声色を響かせて、工房の扉を開ける。
右手を握り締めたまま、中へと頭を覗かせて。]
[髪を撫でる優しい手に、甘えるように頭を垂れる。]
逢いたくない…わけじゃないれけど……合わす顔がありません…。
[――様子を見たいかという問いには、ゆるゆると…わからないというように、頭を揺らす。
もし、怒っていたらと思うと……怖くて頷けなかった。]
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