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なんか多いな…、要素。
[正直な感想を口にし]
どこかにいるかもしれないってことか。
逆にいなければ伝承は関係なしと。
[脳裏にウェンデルの腕に見えた朱花がよぎり]
まさか…な…。
そうだ、忘れたことがひとつあった。
[ポケットから鎧の破片をとりやすいようにゆっくりと投げてよこす、
ライヒアルトが受け取り確認したあとに]
昨日、アーベルが廊下かけていくときに落しっていった。
それ団長のだろう。
[そんなこんなを話していると、厨房に入ってくるナターリエの姿に気付いて、老婆は優しい笑みを浮かべて、会釈した]
あら。
こんにちわ、ナターリエちゃん。
[自分の手をみつめて]
あの時しっかりつかんでいてやればって、
ふぅ…、思ったより気にしてるのか俺は。
[後半は半ば独り言に近く]
まぁ、いくわ。
[その場を後にして階下へおりていった]
[唐突な問いかけ]
[それが何を意味するかは直ぐに理解出来た]
……ああ、選ん、だ。
[やや、歯切れは悪い]
[しっかりと選んだつもりだったのに]
[選んだと、今言葉にしたはずのに]
[どうしてこうも揺れてしまうのか]
そうとも、取れる、な。
[要素の話には、短く返して。
投げ渡された欠片。
それと共に向けられた言葉には、薄く笑むのみ]
……ま、妥当な思考だ。
[マテウスの姿が見えなくなってから。
零したのは、こんな呟き。
顔貸し云々の話には、やはり、どこか渋い表情だったとか違ったとか]
こんにちはヨハナ婆。
[彼女に対しての警戒は薄い。
幼馴染等とは違うものの、ずっと村に居た老婆。疑う意志は薄かった。いや、そもの頭数に入れる事自体が稀だった。
それくらい、彼女の存在は薄く消えてしまうことがあった。]
…何の話をしてるんだ?
[会話に怪訝そうな顔をする。
団長がどうとか、人狼がどうとかいう話だとは思ったが。]
[唐突な問いに]
そうだよ?
だ・か・ら、たーべちゃーうぞー!
[がおー、と言いながら噛み付くふり。]
…えへへへ、人狼に見える?
[一階に下りると、探し求める小さな姿。何かに憑かれたように]
始末しなきゃ…みんなを、守るために……
[遠目に見つける、数人の談笑する姿、その中に探し求める相手]
[駆け寄っていって唐突に襲いかかり、その細い首を絞める]
[階下に下りるととりあえず厨房に向かった、
何か食べ物はと思いながら中に入るとゲルダとナターリエ、そしてヨハナの姿]
おっと、女性の秘密のお話中かな?
[話してる内容は聞き取れておらず入り口の前で声をかけた]
何かたべるものでもと思ったんだが、
お邪魔ならまた後でくるぞ。
え?
[いきなり、首を絞められる]
[首にかかる指を引っかく。腕を振り解こうとするのだけれど、手が届かない。]
……は…!
[突然のイヴァンの来襲]
[反射的に、持っていたトレイをイヴァンに対し投げつけた]
ベアタ!
[ガシャンと、食器やカップが落ちる音が響く]
食べる?
[おどけた様子にも、にこりともせずに、子供は瞬く]
人狼は、人狼に見えない。
[淡々と言葉を紡ぐ]
殺してみなければ、判らない。
ハッ、お可哀想に。
オマエが死んだッてのに、悲しむ奴ァダレもいねェ。
それどころか人狼扱いしてやがる奴も居る。
所詮、オマエはその程度の存在だったってコトよ。
――なァ、アーベル?
[蔑むような笑み]
[『彼』は][彼の名を呼ぶ]
……で。
家主殿、俺はほっといてもいいんで、下に行くなら、行った方がいいぞ。
ここは、冷える。
[幾分、和らいだ頭痛。
は、と一つ息を吐いてから、声をかけた]
―厨房―
あ。
[言われて初めて、食べられてはいないのだという事に気付く]
でも、それだと。
自衛団長様を相手に、そんなことが出来るなんて。
[真っ先に浮かぶのは、集められた人々の中で、もっとも力のありそうな従兄弟の姿。
自衛団の人間まで含めれば、そういうわけでもないのだが]
陥れると言われても、すぐには…わかり、ません。
[抑揚に欠ける口振りに、珍しくも困惑の色が浮かぶ]
[トレイを投げつけられて一瞬手を離す。再び小さな姿を探し求めるが、標的は既にゼルギウスの背後にしっかりと庇われている]
そこをどけ、ゼルギウス!!
[一歩、横に避けた。
食器が宙を舞い、音を立てる]
…どちらが人狼でしょうね。
[左手を握る。他者の目に映る動揺は、ない]
分からないのなら、どちらも。
[マテウスがライヒアルトに投げた破片。
軽く目を伏せた。何度も見たいものでは無かった]
まあ、俺も下行くか。
お前はどうするんだ。
[先の会話は届いておらず、同居人に問う。
その僅かな時間に、事態は急変してゆくのだが]
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