情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
それにしても、うん。
保険をかけておいて正解でした。
今回は、派手に動きすぎましたからねえ。
異端審問官、失格のようです。あはは。
[空笑い。]
ー玄関前〜広間前ー
[外の明るさとの対比で、少しだけ目が眩んだ。
けれど、絨毯に落ちる血痕だけは黒ずんでなおはっきりと視界に飛び込んでくる。]
なんで……?
[もう、誰も死ぬはずがない。
ならば、この血は誰のものだ?
血痕に誘われるように、玄関を進めばよりはっきりと聞こえる喧騒。
まだ幼い叫び声はきっと、あの少年のもの。]
[黒い姿にちらりと目を向け。]
…感謝している。
[獣の姿のまま、ぽつり。]
僕は、ここで殺されたかった。…姉のように。
[一体これは――如何したことか。
傍に先程の青年が来たのが分かったが、あまりの光景に動くことは叶わなかった。
蒼髪の男性に殴りかかる少年。ああ、そう言えば今日殺されたと聞いたのはあの娼婦の女性。
その傍で殴り飛ばされる牧師、殴ったのは怪我をしていた筈の男性。
何故このようなことに。
働かぬ頭のその隅で思ったのは、ああ手許のスープは無駄になるかも知れない、と言う場違いで如何でも良いことのみだった]
[何かに気が付いた様な]
[ハッとした驚きに似たものが面を過ぎり]
[急速に激情が去って]
………!……
[不規則な忙しない呼吸][息苦しいと言った表情]
[恐怖][驚愕][また混乱]
[涙が溢れ出し][立ち竦む。]
……
生きて幸せになってくれると良いのだけれどね。
[それからふっと、身体の力を抜く]
ん……
どうしてかしら、生きてたときより――
[わたしは自分がどうなったのかわからない。だけれど。
*ゆるやかに闇に落ちて*]
いえいえ。私は職務を果たしただけです。
それよりも。
[にこりと笑って。]
あんな男の為に、手を汚す事などなかったのに。
[くす。黒い微笑み。]
[ただ、呆然と。
目の前の光景を見つめるしかできない。
何か違って。
何か間違って。
そんな思いはあれど、でも。
押し止める言葉には、ならずに]
―広間―
[「俺がローズを死なせた」その言葉には返す言葉も無くて。
トビーが殴るのをただ受け続けて
だけど
ぷつり
何かの糸が切れて
少年を振り払う、強く、倒れる少年
ごつり
何か鈍い音がしたのに気付かずに]
お前に何が解る!!
俺がどれだけ悔しいか…お前に解るのか!!
…美味でしたよ、彼は。
[殺せば自分のものになる、そんな先ほどの言葉がふと思い浮かぶ。]
仇もあるが、彼を喰えばどんなに美味か…そんなことも考えていました。
悲しみ、怒り、恐怖…そんなものが積み重なった魂は最上のスパイスとなる。
…あなたも、きっと良い味がしそうだ。
……それにしても。
生者の世界に干渉出来ぬこの身がもどかしいものですねえ。
[大袈裟にため息。]
ウェンディが泣いている時に慰められませんし、
苺もお酒も楽しめませんから。
…………ああ。
まだ、花籠に果物がっ!
[今更思い出したらしい。]
果物か。
[彼の様子をちらりと見て。]
お前は、苺を摘むときに、苺が可哀想だと思うか?
苺を潰してジャムにする時、苺が可哀想だと思うか?
……ふふ。それではきっとご期待には応えられそうにありません。
人狼に対して感じるものなど、ありはしません。
ただ、職務の為に狩りを遂行していただけですから。
[にっこり。]
俺がローズを守れなくて悔しくないと思っているのか?
俺が…
……トビー?
[倒れた少年が動かない事に気づいて声を
少年は動かない]
おい…トビー、冗談は……
[抱き起こそうとして、気付く、出血
少しずつ、床を染めて]
お、おい!トビー、しっかりしろ!おいってば!!
[動かしてはいけない、解っていたけれど
それでも
呼び掛ける、その体を揺さぶって
返事は無かった]
ト、ビー……?
[”あんたが死なせたんだ”悲鳴のような叫びは、いつかの夜、目が合った時に笑った彼の印象とは掛け離れた声。
そしてくぐもった殴打の音。
なにかが倒れる音と、神父を呼ぶ少女の声。
いくつもの音が交差し、よく聞き取れない。
急に薄くなったように思える空気を、ヘンリエッタは吸い込んで、騒ぎの中心へと歩を進めた。]
全く、人狼というものはこれだから。
[大仰に肩を竦め。]
流石に苺と人間を同格にしたくありませんよ。
苺に失礼でしょう。
[そっちか。]
ぁあ、……ぅあ。
[ゼヒ、ゼヒ、ゼィ、]
[呼吸音][喉が鳴り]
[声を出すのも儘ならぬ][そんな様に眼を泳がせ]
[手を喉元に]
[苦痛に喘ぐ][涙で歪んだ視界]
[青年の怒声と][弾き飛ばされた少年が目に映る]
……!!
[ぐったりと倒れた少年]
[蹌踉めきつつも][必死に其処へと近付こうとするが]
まあ。何にせよ。
ナサニエルさんとウェンディに託しておいたメッセージが役に立つ事を祈りましょうか。
[手を組んで祈り、十字を切る。]
誰か…
[医者を…言いかけて思い出す
医者は、来ない]
『……ぅ…』
[トビーが微かに呻いて、その顔を覗き込む]
しっかりしろ、な?大丈夫だ、これくらい……
[嘘。
このままじゃ助からない]
『……何で…ろ…さん……まも……』
もう良い!何も言うな…もう……
[少年の言葉が、少しずつ弱くなる]
……あ。
[トビーがナサニエルに殴りかかって。
ナサニエルがトビーを殴り飛ばして。
その瞬間]
……やめて。
[異能の視界は、ふわりと飛び立つ少年の影を、捉えて]
いやだよ……?
[呟くけれど。
『声』が。
聴こえて]
われらにとっては、人間など搾取するべき資源に過ぎないのだ。
[すっと人の形を取り、彼を覗き込むようにその顎をとる。]
あなたは、苺のほうが人間より可哀想だと、いうのだな。
…そして、職務のためならためらわず誰でも殺せると。
[其れは為らず][もどかしい程の緩慢さで]
[恐慌][不安]
[青い髪の青年が、動かぬ少年を抱き上げようとし]
[少年の頭と][床が][血に染んで]
…こんな話を知っているか?
人狼の牙に襲われて、それでも死ななかった人間は…
その毒に侵され、いずれ獣になると。
われらのような生まれながらのモノとはちがうが、な。
…彼は、殺したな。
大切なものを壊された腹いせに。
[くつり…動かなくなった少年と、うろたえる男をみて哂う。]
まあ、順番に答えましょうか。
[顎を取られても、一切動じず。]
苺云々は言葉の綾ですって。大袈裟ですねえ。
[しばし沈黙。]
……今回の事件が起きるまでは、そうでした。
死んだ今だからこそ明かしますが、ウェンディを実の娘のように思っている事に気付いたのです。
故に、彼女がもし人狼だったのなら殺せたかどうかわかりませんね。あはは。
[自嘲的に笑う。]
…そう、お互い殺し合うのは人間だけ。
神から爪も牙も与えられなかったが故に、
自ら作った禁断の爪と牙で、お互い殺し合う。
[感じた思念に、そうつぶやいて哂う。
既に己の声は其方には届かぬが。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新