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[子供は、右の手で近づいて来たライヒアルトの腕を縋るように握る。瞳はカップを落としたウェンデルをじっと見つめたまま、左の手は胸の前で硬く握りしめて]
だい、じょうぶ………
[掠れた声が、吐息とともに吐き出された]
『みつけた』
[もう一つの言葉は声にはならない]
[縋るように腕を掴む手の感触に、視線を子供へと移す。
こちらに向けられる瞳。
これまでは見えなかった、意志のこもった瞳と、問い]
……俺は、人狼では、ない。
[宣は静かに。
しばしの沈黙。
予測が正しいのであれば、告げる事を厭う必然はないか、と。
思案は巡る]
……俺は。
人の死を持って、その者の本質を見定める者。
[二つ目の宣は、やや、声を落として密やかに]
[小さく息を吐くと再び二振りの短剣を懐から取り出す]
[鞘から少し引き上げ、それぞれの短剣の刃に沿って薬を少し流し込んだ]
…………。
[使うことが無ければ良いと、そう願いながら短剣を鞘に戻す]
[薬が漏れて来ないように短剣を懐に隠し]
[薬箱に薬を戻して大きく息を吐いた]
…人の?
[『神より与えられし力』。
真っ先に思い浮かんだのは、その言葉]
それならば、何故。
[教会から離れたのか。
彼の意図を、今のウェンデルに掴む事は出来ない。
何が起こっているのかも。]
…………着替えてきます。
[手早く近くにあった布を濡らして腕に当て、答えも待たず厨房の外へ向かう]
いよう。
何か腹の膨れそうなものないかね?
[厨房に居合わせた人々に声をかける。
場の緊迫した空気や、ライヒアルトの宣言にはちゃんと気付いていた。
気付いていたが、あえて気付かぬふりをした]
死者を、見定める者。
[鸚鵡返しではない言葉もまた、それまでとは違っていると知る者はいるか。子供は立ち上がり、ライヒアルトの顔を見つめ、立ち去るウェンデルを静かに見送る]
[呼ぶ声]
[遠い場所から引き戻されるように][顔を上げた]
エーリッヒ。
…ああ。
さっき、団長のことを聞いた。
[人狼ではない]
[そう言われた者の顔を][伺うように]
[程なく][眼を逸らす]
じゃあ。
部屋に、戻るから。
[横を抜けて]
[食事は取らず][部屋に戻る]
[長い時間を掛け][寝付いた後は]
[物音にも][気付くことなく]
[何故、という問いかけに、ふと、翠はそちらへ]
……色々と、な。
[話せば、ウェンデルが揺らぐのはわかっている。
故に、先に立つのはためらい。
その揺らめきの間に、ウェンデルは外へと向かい]
……ん、ああ。
さて、俺もさっき来たばかりだからな。
わからん。
[やって来たイヴァンに返すのは、常と変わらぬ声音の答え]
[イヴァンの姿を見ると僅かに目を伏せて、掠れてはいるけれど、しっかりとした声で言った]
ぼくは、青き聖痕を持つ者。
[二人に、ちゃんと伝わるように]
あ、そうかー。んじゃ、適当に漁るわ。
[いつもと変わらぬへろへろとした面持ちで厨房を見回し、隅の袋の中からしなびた林檎を見つけると、取り出してバリバリと囓り出す]
さっき、ウェンデル坊やが血相変えてでていったけど。
どうしたんだ?
[物置部屋にはどのくらい籠っていたのだろうか]
[作業を終えてからもぼんやりと、何もせずその場に佇んでいた]
………こうして居ても始まらないな。
[再び溜息を漏らすと物置部屋の出入口へと]
[特に周囲を警戒するでもなく、その扉を開け廊下へと出た]
─物置部屋→ 一階・廊下─
……ああ。
そうとも、呼ばれるな。
[鸚鵡返しではない言葉に、一つ、頷く。
あまり接する機会がなかったためか、変化には気づききれず。
続けられる宣。
聖痕を持つ者との言葉。
予測は裏付けられる]
蒼花、身に帯びし者……か。
[それは、友が受け継いでいた印と同じもの。
幾度目か、右手が胸元を掴む]
……お前は。
その印の下に、何を求める?
[イヴァンの問いかけ。
常と変わらぬ様子は、異質なようで、でも、救われるようで]
……よく、わからんが。
カップ、ひっくり返したから、着替えに行くんだそうだ。
[言いつつ、視線は対話に忘れられたカップをちらりと。
後で片付けねば、と思うのは、身に着いた主夫の性が]
聖痕っていうと、なんかウェンデルもそんなことを言ってなかっただろうか。
で。ライヒアルトは死者の本質を見きわめられる、と。
何だ。
それが本当だとしたら、自衛団の連中はここに連れてくるべき者をちゃんと連れてきていた。
そういうことになるんじゃないのか。
一体誰がどこで調べたんだろうな。
[その言葉とは裏腹に、さほど不思議そうでもない]
もとめる?
[子供は、詩人の言葉に、不思議そうに首を傾げる。その印は、これまで子供に何一つ与えはしなかった。唯一無二のものを、奪いこそすれ]
[昨夜の小細工はどうなるだろうな、とぼーっと考えながら、わたしは目を覚ます。]
[誰にも気づかれないとなるとちょっとつまらない。けれど]
[わたしやあの人に余計な疑いを招かないよう、ここから先は待ちの一手と決めていた。]
[広間に入ると、暖炉に薪を放り込んで、あたり始めた。]
―回想―
[名の間違えには律儀に悪いと謝罪したり。
いくつかの言葉を交した後、自室へと戻った。
服の中に入れておいた薄い小箱を取り、枕辺に置く。お守りのように。
そうして寝床に入る前に、エーリッヒや、ライヒアルトから聞いた言葉を今一度思い出していた。]
普段から奴等に、目をかけて…か。
…教会。
何か、関係でもあるんだろうか。
[確信はない、無論証拠も。
だがライヒアルトやウェンデルの態度や立場、そして祖父から聞いた言葉には、それを指し示す物が見え隠れしていた。]
[一体、誰が何処で。
イヴァンとしては、何気ないであろう疑問が痛みを呼び起こす。
思い返してしまうのは、紅に身を染めつつ哂う、師父の姿。
それを振り払うよに、首を軽く、横に振って]
そう、その印を帯びる者として、求めるもの。
象徴たる立ち位置か。
それ以外のものか。
[首を傾げる子供に、静かにこう返した]
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