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[女は最後に長く紫煙を吐き、煙管を何処へかと仕舞いこむ。
紅い爪が薔薇の花へと伸び、白か黒か彷徨うように揺れ――]
ァアラ、貴女…この間のォ…。
[掛けられた声に手を止め、ゆっくりと振り向いて、嫣然な笑み]
イイェ…、どうもしないわよォ?
静かに花を愛でていただけですわァ…。
左様でございますか
[目を伏せ、そう呟く
しかし、次の瞬間には顔を上げ]
ヘルガ様はもうご存知、なのですよね?
その……ザムエル様とナターリエ様のことは
[女は手の下で笑みを浮かべたまま、瞼を物憂げに伏せる]
エェン…気の毒ですわネェ…。
怖いですわァ…。
[睫毛の影では、深紅の瞳が少女の真意を探ろうと見つめる]
["いつものように"目を覚ます。
絵を描きあげたあとは、頭の芯がぼぉっとするのだ。]
……?
あ、ら?
[何かおかしい。
瞬いて――]
─回想:ザムエルの部屋─
[どこか呆然と、渾然とした意識は、人の気配と名を呼ぶ声に現実へと引き戻される。
見やれば、魂を抜かれた老人の身体はベッドへと横たえられる所で]
……オルゴール……だよ、な。
[ぽつり、呟けば返るのは肯定。
そして、『封印』という言葉]
封印……。
[その言葉を口にする刹那、痛むはずのない傷痕がつきり、と疼くような心地がして。
その感触に煩わされていたためか、観察するような視線には、気づかなかった。
そして、休んだ方が、という言葉に続いて。
投げられた言葉に、翠が数回、瞬く]
どうして?
私の色は、失ったのに。
私は色を引き替えたのに。
[十年は昔に、失ったはずの色。
それが鮮やかに。
金を見た]
[そして、執事は優雅な一礼と共に立ち去り。
部屋には、彼と真白の妖精だけが残される]
……あの者……我に、気づいている、か……。
[不意に零れた呟きは、彼のようで彼ではない響きを持つもの。
それと気づき、警戒するような声を上げるカーバンクルに、彼ならざる彼は、艶然と微笑んで見せた]
……案ずるな、幸運なる小さきもの。
我には、『彼』を喰らう事はできぬ……果たすべき盟約が未だ、告げられてはおらぬが故に。
[静かな言葉の後に、艶は陰を潜め。
ふるり、頭を振る仕種]
「……エーリ」
……ああ……騒がしくて……嫌になる、な。
[不安げに名を呼ぶカーバンクルに苦笑しつつこう言って。
とにかく、ここを離れよう、と廊下に出る]
[物憂げに瞼を伏せるヘルガを、僅かに冷めた目で見つめるが]
……何故、今日は二人でしたのでしょうか?
それに、犯人の意図は一体?
ヘルガ様はこのことについてどのようにお考えになっておられるのでしょうか?
参考程度にお伺いしてもよろしいですか?
[あえて、犯人の意図といった質問を彼女にぶつけ、こちらも彼女の腹を探ろうとする]
[自分の手を見る。
そっと触れようと伸ばす。
外は茜色。
復讐と換えた彼女の色は、他の誰のものよりも細かく鮮やか。
だからこそ、引き替えられたのだろう。
その魔と彼女は、今は何の関係もない。
彼女が殺しの隠蔽の代価に、絵を描き続けるだけで。
茜色に指先が染まる。]
……なんだ?
[その騒ぎには、廊下に出てすぐに気づいた。
行き交う人々、その慌しさに、不安めいたものを覚えてそちらに──ナターリエの部屋へと近づいた]
……一体、何が……っ!?
[そこに在るのは、白と黒の花。
その光景に、しばし、息を飲んで]
……これ、は……まさか……。
[零れ落ちるのは、掠れた呟き。
僅か、蒼ざめた様子に、召使から気遣う声が投げられれば。
部屋で休むから大丈夫、と告げて、自室へと戻っていく]
─2階・客室─
[部屋に戻り、ベッドに倒れ込む]
……『 』。
[声にならない声が、誰かの名を紡ぐ]
どういう事……だ、あれは……。
[過去の事例に、こんな事はあったかと。
記憶を辿りつつ、虚空へと投げた問いに答えはなく。
ただ、短い言葉が意識の内に結ばれた]
……『暴走』?
[意を問えど、答えはなく。
それを考える内にいつか、*眠りに落ちて*]
それに、描けただけで満足だわ
["触れられない"自分からは離れ、
白い、オルゴォルを黒で描いた紙からも離れ。]
どうしようかな。
あぁ、これってギュンターさんも同じかしら
なら。
お話できるかしら?
絵を描くしか。
他にはなにもできない私だけど、話し相手くらいには*なるかしらね*
サァネ…私には何もわかりませんわァ。
それを参考になんてェ、どうやってなさるのかしらネェ?
[少女の探りを、女は心の内で密やかに笑う]
……マァン、いいですわァ。
そうですわネェ…オルゴールがそれだけ貪欲だったと言う事ではないかしらァ?
それともォ、歌姫にィ老人の魂では対価がつりあわなかったのかしらネェ?
[同意を求めるように、小首を傾げてみせる]
……いえ、このような事態の場合、詳細な事情を知らない方の意見が存外、的を得ていることも少なくありませんので
[そう返し、ヘルガの意見を聞くと、スッと瞼を伏せ]
……なるほど、一理はあるかもしれませんね
[ただ、同意を求められても、それに反応を返すことはなく]
……ただ、それですと主人の時にも同じことが起こるべきだったのでしょうが
フゥン、そんなものですのォ…お役に立てればァ光栄ですわネェ。
[少女の冷静な分析にも感銘を受けることなく、女は手の影で笑う]
アラァ…?
もっと犠牲になって欲しいみたいネェ…「起こるべき」だなぁんてェ…
案外ィ、貴女が犯人なんじゃないのォ?
[あり得ない推論を述べて、艶やかな紅唇が弧を描く。
夕暮れの冷たい風が、二人の間を吹きぬけた]
―客間―
よくねたか…な
[昨夜、事件のことは聞いたが、それでも眠くなるときは眠くなる。腹が減れば腹は減る。
ホールで話を聞いた後、書庫にいって何冊か本を借り、本をぺらぺら。そして寝た。
一応ということも含めて、オルゴールのことについて少しぐらい知識を蓄えようと試みてみたものの。
真に美麗にて、長ったらしい文章。
想像力をかきたててくれるのかもしれないが、曖昧で要点をえない文章。
それに心浸る気分であるならば良いものかもしれないが、そんな状況じゃない。
結局は、エーリッヒ等が語ってくれたことはよくまとまっていてわかりやすいな。と見ていて感心したものだ。
それぐらいのものなのだから、真新しいものもなく、見つけるために材料もない。
……まあそもそもオルゴールの知識を増やすぐらいの目的で、一夜漬け程度でそんなものあるわけもないと思っていたからいいか。と思ったけど。]
[結局、専門家に任せるほうが速いというなんとも気の抜けた結論に達したのはいつだったか。
その後また違う本を見る。屋台の料理全集とかいうので…
しっかりよくわからない本を持ってきてしまっていたらしい。
ついにわたがしの作り方まで見てしまった。最も、作るきなど欠片もないが。]
んあ。
[日課の知恵の輪を出し、いじくる。
といってもやはりいつもほど寝ぼけていないのは自覚している。
今日はいつもよりすぐ外せそうだ。]
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