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シップと痛み止めを処方しておきますね。では、お大事に。
[患者を送り出し、カルテに記入する手をふと止めて鞄を見る]
そういえば…ニーナさんにゼリービーンズを渡し損ねてましたね。
まあ、焦らずともいいでしょう。痛むものでもありませんし――
[口の中で小さく呟いて、顔を上げる。
その表情は、いつも通り笑みが張り付いて]
次の方、どうぞ。
ん、大丈夫、でもよりかかったら潰れちゃうわよ?
薬を飲んでうとうとすればね、きっとすぐ治るわ。
[いつものように笑おうとするが、やや力無いか]
…ふふ、ダメよ、果物屋さんのおじさんをとっちめたりしちゃ。
とっても嬉しそうに話してたんだから。
[言いながら、ついた診療所の扉をそっと開けた]
そりゃ、まだちっさいけどさ。
元気ないレベッカさんのこと、支えるにも頼りない?
でもさー、そんなに言いふらすことも無いよ、親父さんも。
…ついた。
[看護婦は不思議そうに同僚と話している]
変ねえ、ウィスラー先生ったら。
ニーナなんて子はいないのに…どこかの町での子と勘違いしているのかしら。
まあ、適当に話は合わせておきましたけど。
[気を悪くされて手が足りなくなると困るものね、と看護婦たちは小声で笑い、忙しく仕事に気をとられてそんな遣り取りなど*忘れ去られた*]
[リックにくすりと笑いながら]
ん、頼りないわけじゃなくて、私はソフィさんと違って重いわよ?って事よ。ふふ。
果物屋さん、きっと嬉しいのよ、リック君くらいの年の子供がいないから。
[看護婦がひとり出て来たので診察券を出しながら]
あら?ニーナは?
[いつもまず出てくる顔が見えなかったので聞いてみた]
…え?
[看護婦からの返事に、オクターブ高い声が思わず出る。
呆然として固まってしまうと、看護婦にやや強引にソファに座らされ、「呼んだら診察室入ってくださいね」と伝えられた。]
…知らないって…え?どういうこと??
[ぞくりと、背筋に何か冷たいものが走った]
重くなんてないと思うけど。
母さんは…あれはなんとも。
栄養たりてないとかじゃないとは思うんだけどね。
いささか、どじだから。
…?
ニーナさん、知らない?
[結局残ることは断念したのだけれど、
すぐに眠りにはつけなくて、
ベッドに寝転がって天井を見つめて、
昼より静かな音色を聞いて。
目を閉じると天幕の内での光景が蘇る。]
[横に座るリックの声に、少し、ほんの少し安堵する。
だが、先ほどの看護婦の言葉はなんだろう。]
-ニーナ?誰ですそれ?-
[リックの「アーヴァインみたいだ」という言葉がなんだか耳の中で何度も聞こえる気がした]
[祖母は孫の普段より遅い起床と、
目を擦る様子とに首傾げ、
顔を洗ってらっしゃいと促して、
少女は素直に首を縦に振り、
熊を連れて洗面所へと向かう。
鏡の前に立って、
冷たい水に手を浸して、
ふるりと震える。
鏡は迷宮を、
水は氷柱を、
記憶の中から呼び覚ます。
音楽は、今日も、絶える事はない。]
あ。
……だいじょうぶかな?
[簡単に取れたりするものではないけれど、
水を吸ってしまったそれを見つめて眉を寄せ。
――ふと、緩く瞬き。]
[眉間に皺を刻んで考え込んでいる間、
水は絶え間なく垂直に流れ落ちてゆく。
その表面に少女の姿が映っては消えて。]
……、
[漸く蛇口を捻った頃には、
手はすっかり冷えてしまっていて、
タオルでしっかり拭き取って、
テディベアを抱いて祖母の元に戻る。]
[診察は順調に進み、やがてレベッカの番となる]
次の方、どうぞ。
おや、レベッカさんにリックくん? どうされましたか。
[小さな騎士に付き添われた姫君を椅子に促して、*診察を始める*]
――ごちそうさま。
うん、ちょっと、お散歩。
今日は怪我しないから、心配しないで。
[朝食を終えて、
少女は心配性の老婆にそう言って、
今日も町へと繰り出していく。
よく遊ぶのはいいことだけれど、
祖母は孫を見送りながらも複雑気分。]
[悩みがおをしながらゆっくり歩んでいって、
メインストリートで今日も配られるリーフレット、
その一枚を受け取ってはまたも考え込んで。
広場の方角から聞こえる歓声。]
なんだろう?
[そちらへと向けられる少女の足。]
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