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[ 再び意味を成さない唸りを幾度か上げた後、自分の不甲斐無さに半ば呆れつつガシガシと頭を掻けば髪は乱れるも、其れに構う余裕も無い。]
いや……。
俺、無神経な事、云い捲った……だろうな、と思って。
[ 謝罪しながらも推定の語が最後に付くのは矢張り自覚が足りないか。]
……ああ、何て云うか……。
謝りたかったんだから、……素直に受け取っとけ。
[ 余りの如何しようも無さにか、半ば投げ遣りな口調。]
−厨房→客室−
[そぅと廊下を覗き、誰もいないのを確かめて。
自分に与えられた客室へと戻る。途中、パンを一つ二つ落としたけれど、拾いに戻るのももどかしくてそのままに捨て置いて。
かちり、と内鍵を掛ければ、そのままドアに凭れるようにずるずると座り込んだ。]
……ふぅ。
ぁ、お兄さん…大丈夫かなぁ…?
[抱えた食料と水をサイドテーブルへと投げ出して、青年の顔を覗き込む。
よく眠っているのか、それとも意識が戻らぬのか。やや早いものの、規則正しい呼吸に安堵して、ベットに凭れかかり。
緊張から解放された安堵と共に、*意識を手放した。*]
―→二階・自室―
[疲れたような様子のローズをベッドへと導き、寝かしつけて。
自分の腕を引き、何かを促すような仕草には緩く頭を振る]
だめ。
疲れてるんだろう?休んだ方が良い。
…一緒に眠ると…自制できる自信ないし。
[そういってそっと額に口付けて。
ローズの寝息を確認して、そっと部屋を出る]
[神父の笑顔に、少しだけ頬を紅潮させてヘンリエッタは口を尖らせた。
その頬の赤みは、怒りなのか照れなのか、少女の表情からは判断がつかない。]
平等にと言うなら、そうやって子供扱いしないで下さい。
私は、神父さんも疑ってるんだから。
人狼は、いつの間にか人そっくりに成り済ますことができるって聞いたわ。
神父さんがいつの間にか狼になっている可能性だってあるんでしょ?
[言いながら、想像していくうちに少女の顔が曇る。この神父もまた自分にとって疑いたくない人間になりかけているのに気づいて。]
……うん。確かに無神経だった。
でも。
でも、ね。
……腫れ物扱いで、怖がりながら大事にされるよりは。
ずっと……気楽だよ……。
[答える声は、だいぶ落ち着きを取り戻しているようで。
投げやりな口調に、笑みをもらす余裕も、戻りつつあった]
うん……素直に受け取っとく。
……ありがと。
……ふふっ、ごめんなさい。
子供扱いした事は謝ります。
けれど、なんだか。
ヘンリエッタさんやウェンディさんが。
まるで、私の娘みたいに思えてつい、ね。
[穏やかな笑み。疑われかけている事に気付いているのかいないのか。]
あー……?
[ 礼を云われる等とは思わなかったようで、間の抜けた声が洩れる。]
……大事に扱う、とか……そういうのは苦手なんだから、仕方無い。
昔から付き合いのある奴には、な。
[ 続いて零れたのは半ば自嘲めいた言葉で、余計な事だったかと口を噤んだ。]
取り敢えず、……其れだけ、云いたかった。
では、私もそろそろお暇しましょう。
ウェンディさん。チェスは明日にしましょう。
[にこりと笑って、ウェンディの手を引く。果物が入った花籠も忘れずに。]
部屋まで送っていきますよ。なんでしたら、子守唄もおまけにつけておきます。
では皆様、おやすみなさい。
[ウェンディの手をしっかりと握る。
その温もりを信じたいと、*思った。*]
―広間→ウェンディの部屋―
―二階・自室前廊下―
[ドアを閉め、それに凭れて]
……こんな事になったら、迂闊に手ぇ出せねーだろ。
[半ば苦しげに呟き]
俺は……もし俺が……
ローズを一人には出来ない…俺は……
[答えは見つからず混乱を招くだけで。
溜息を吐いて部屋へと戻る。
そしてそのままベッドサイドに座り込みそこに凭れて。
答が出ないまま、*意識は眠りに飲まれていく*]
[苦手なんだから、という言葉に、知らず、笑みがこぼれる]
……確かに、そうかもね。
[逆に言えば、だから気を許せるのかも知れないけれど、それはわざわざいう事でもないから、と心の奥にとどめ]
ん……わかった。
それじゃ……ボク、そろそろ、休むから。
ハーヴェイも、ちゃんと、休まないと、ダメだよ?
[どうにか、いつものペースを取り戻しつつ、こう言って。
すぐには眠れないだろうけれど。
少なくとも、昨夜よりは自然に*眠りに落ちられる気がした*]
はいはい。
[ まるで保護者のような云い様に二度、余り気の無い返事をするも、幾らか調子を取り戻したのに気付けば、零れる吐息は安堵を孕んでいたろうか。]
解ってる、って……、
[ 言葉の途中、額に当てていた手を外し傍の壁に突いて己の躰を支えれば、瞳は僅かに見開かれ床に落とした視線は定まらずに幾らか揺らめく。]
……其れじゃ、お休み。
[ 数瞬の後に体勢を元に戻して然う返した声は些か擦れるも、其れは今のメイには気付かれる範囲では無かったろう。一言、就寝の挨拶を残せば扉の前から立ち去り、薄暗い廊下を歩んで自らに宛がわれた客室へと戻っていく。
部屋に入れば寝台に寝転がり天井を見上げた儘、*眠れぬ夜を過ごすだろう。*]
[少年の泊まる客室]
[少年の示した寝台に][半ば倒れ込む様に]
[身を横たえ]
[ぎゅ][顔が歪む]
[嘔吐を堪える、][そんな様に口元と胸を押さえ]
[何くれと無く世話を焼いてくれる][少年には]
[苦痛を湛えた眸][でありながらも]
[感謝を示したいとでも言う様に]
[幾らか和らいだ][視線を送る]
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