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…うん…お祭りの時って…綺麗な、ランプが…売れるから…
作ってて、楽しい…
[同じ、職人の立場の言葉だからか、反発もせず小さく頷いて]
…素直?
[なぜ、素直な言葉が悪いのか…一つ、目を瞬かせる]
…今から、向かうところだから…良かったら。
[少年の言葉には小さく笑んだ]
[少年の視線を感じたのか、ネズミがきゅ、と小さく声を上げる]
ん? どした、ヴィント?
[気づいて見やった肩の相棒は、自分を見ている少年を不思議そうにじい、と見つめ]
『Fairy's fire』だったかな。
名の通り、何処か幻想的な光を灯すように感じたよ。
[おかげで同僚が未だに諦めてくれない、と笑う]
[馬はネズミの視線に溜息のような息を吐いた]
迷ってた時間はそんなに長くなかったと思うんだが、昼に一度休憩したきり休ませてやれてなかったからね…
[困り顔で告げるも、素直な感想と言われてまた凹み、馬の首に軽く伏せた。
馬は『あーもう』と言わんばかりの顔をしている]
[彼は男の肩の上のモノが気になるらしく、見詰め返している。
笑んだ女の声には、ああ、と生返事を]
……まさかとは思うが、それは……鼠か?
[嫌そうな表情]
確かになっ。
今年の祭りもにぎわいそうだし、やりがいあるよなー。
[作ってて楽しい、という言葉に、うんうん、と頷いて]
うん、素直に。そしたら凹まれた。立ち直ったり凹んだり、なんか忙しげ。
[それが自分の言葉のせいとは思ってない訳だが]
……まあ、それじゃ馬もへたばるわな。
んじゃ、行こうかー? 俺もいい加減腹減ったし。
[また凹む男の様子にかりかり、と頬を掻きつつ、こんな提案を]
はい…えっと…
騎士さん、の、買ってくださったのは…
頑張って、作りましたから…
[誉められると素直に嬉しいのか、笑みがこぼれ]
…また、街には、行きますから…
それまでの、辛抱、です…
[小さく笑うと、ふと、ネズミ、と聞こえ…
目を向ければ、おもむろに表情を崩した少年が居た]
[提案に馬から顔を上げ、頷いて]
…ああ、お願いするよ。
ルート、もう少し我慢しておくれ。
[馬は『我慢してるわよ』と言いたげだ]
そうか…私も随分良い買い物をしたんだな。
ああ、またその折には友人と共に寄らせてもらうよ。
[前者の言葉は少しおどけたように。
ふと彼女の視線を追い、少年の顔を見て。
…やはり何となく察した]
……信じられない。
[論点の違う台詞には取り合わず、大きく息を吐く]
[彼にとって、鼠は飼うなんて考えの浮かぶものではなく。相棒、等と言えば、益々驚く事だろう]
汚らわしい。
[今度は、言葉が零れた]
[片方だけの靴という少々奇抜な姿も祭りの賑わいゆえか咎められることなく。
何度もぶつかりそうになりながら町をふらふらと歩く。]
どう…しましょうか…。
どこかで…まかないでも……させてもらえれば…?
[ふと耳に入った『酒場』という言葉に、立ち止まる。
舞台のようにぽかりと浮き出た空間(避けられているとは気付かない)の人々に、つい見入ってしまった。]
[男の言葉にりょーかい、と軽く返しつつ。
それから、少年の言葉に一瞬きょとん、と]
……いや、信じなくてもいいけどさー。
[さすがにというか、むう、という表情を浮かべて]
さすがにそういう言われ方すっと、ムカツクかも。
[脳内認定:誰かはしらねーけど、可愛くねえガキ]
うん、賑わいそう…頑張る。
…そうなの…でも、良い人そう…
[理由は分からずじまいだったが、ぽつりと呟き…]
ぁ、はい、よろしく、お願い、します…
[ぺこりと頭を下げると、不穏な空気に少し困ったように二人を見ていたが]
…ここじゃ、寒いし…ね?
[青年の了解との言葉を聞きつつも、内心はらはらしながら様子を見て居たが、手が出るなどと云うことがなくてこっそりと安堵の息を吐いた]
此方こそ、よろしく。
[すぐに表情は取り繕って、自分も頭を下げた]
[鼠飼いの男には取り合わず、彼は興味を失ったように視線を逸ける]
……確かに、このようなところに居ては、体調を崩してしまうな。
[女の言葉に頷いて、さっさと案内しろと言いたげに]
[黒いコートを羽織り、パンやら何やらの入った袋を抱えて大通りを歩く]
さて、あとは紅茶…。
[店は何処だったっけ、と呟いたところで妙な集団を視覚に捉えた。見覚えのある顔と見知らぬ顔、+αで馬]
[少し離れた場所には寒そうな格好の少女も居て]
……。
何の集まり?
[疑問が漏れた]
[視線を逸らす少年にあー、可愛くねー可愛くねー、と心の奥で悪態つきつつ。
とはいえ、この手はムキになっても疲れるだけ、と悟ってでもいるのか、こちらも視線を逸らし]
ま、賑やかになんなかったら、寂しいじゃん?
うん、まあ……悪いヒトじゃなさげ。
ヴィントが警戒してねーし。
[イレーネの言葉に、軽く返し。
頭を下げる男には、にぱ、と笑って]
ん、じゃ、いこかー。
あ、俺、ユリアン=フェーダ。ここで、細工師の修行してる。
[…暴力沙汰にはならなかった事に、小さく息を吐くと]
…じゃ、行きましょ?
[その足を大通りに向け…
ふと、こちらを見ている人影に目を瞬かせ…]
ぁ…こんばんは…
ぇと…
[ノーラの声に頭を下げると、後ろを振り返り…]
酒場に、行くところ、です。
[ふ、と。何か此方に向かったまま消えない意識に気付く。…何か避けられてるのはおいといて。
見えるのは、足が寒そうな少女。
少し離れたところに荷物を持った女性。
暫し頭を捻っていたが、青年の言葉に視線を戻し]
ああ、私はダーヴィッド=ブラウンフェルズという。
街の騎士団に所属しているが、今は休暇中でね。
祭りの間、よろしく頼むよ。
[青年に向けると同時、その場の皆に向けて]
…ぁ…申し、遅れました…
あたしの、名前…イレーネ=クデュリアリ、と、申します…
[名乗ったユリアンとダーヴィットに慌てて振り返り…]
…この村に、住んでるから…また、会いそうですね。
[頭を下げると小さく笑んで…
わたわたしている少女に目が行った]
…
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