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…ローズ、何処だ!
[それだけをただ呟いて、館内を探し回る。
厨房も、浴室も、思いつく場所すべてを
だけど
ローズの陰さえ見つからずに]
まさか……外に?
[残る場所はそれしかなく、しかし彼女が外に出るとも思えずに]
まさか……
[だけど、探すべき場所はもう無くて。
重いドアを開けて、外に向かう。
外はやけに明るく、見上げれば
夜空には冴え冴えとした蒼い月。]
[月明かりの下、見渡せば崖のそば
その枯れ木の下に白く浮かぶ何か。
息を呑む、遠目にもそれが何が分かったから]
……うそ、だろう?
[ゆっくりと歩み寄る。
いや、本当は近付きたくなかった、見たくはなかった。
木の根元、眠るように目を閉じる、緑の髪の……]
ろ……ず?
[返事は返らない、返る筈がない。
何故ならば]
[眠るようなその姿。
肌は月明かりに照らされていつもより白く、唇は赤く
だけど、そこから下は……]
[細い杭のような物が、まるで大地に打ち付けるように、正確に心臓に打ち込まれ。
腹部は開かれて、その周りに喰いちぎられたように腸やその他の臓腑の残骸が散らばって。
だけど、その手足はそのまま、まるで眠るように
彼を待っていたかのように伸ばされて。
それらが月明かりに照らされて、まるで作り物のように……]
……あ…ぁ……うそ、だ……
嘘だろう、ローズ……そんな……
[抱き上げる、まだ生きている者にするように。
そのローズの首が、がくり、と落ちて
其れがただの抜け殻だと主張して]
……ぁぁあああ……!!!
[絶叫は、しかし思いが強すぎてか声にはならずに。
ローズの抜け殻をただ強く抱き締めて]
赦さない ゆるさない ユルサナイ……
殺してやる ころしてやる コロシテ……
[狂ったように、壊れたように同じ言葉をくり返す。
怒りと、悲しみと、憎悪に心捕らわれて。
ただひたすらに、ローズの名前を*呼び続けて*]
[わたしの意識はまるで水泡のように浮かんでゆく。
ぽつぽつと水面に溢れて消えてゆく。]
……わたし
は
しんでいるの
[死んでいると認識した時、わたしはなにかが体にまとわりつくのを感じた。
それは冷たい空気のようでもあり、あたたかな水の中のようでもあった]
[青い光が照らすわたしは仄かな青色の体に見えるかもしれない。
ううん、もしかしたらそれは生きているときと同じなのかもしれない。]
なかないで…苦しまないで?
[わたしはわたしを認識させた声を探す]
[扉を開ける。世界はわたしには一歩遠くて、何かに隔てられているようだった。
わたしが開けた扉の向こう、……と言っても良いのか?
そこにも扉が重なっていて、その扉は閉じられている。]
……不思議だわ
生きているときには気付かなかったのに
ここはどこなのかしら
[次元のずれ、とでもいうのかしら。
わたしは部屋の中を見直す]
ここは
見覚えがあるわ
[こちらには普通の部屋としてしかないけれど
あちらには荷物がおかれている。
輪郭の薄いその荷物には、手を伸ばしても触れられない]
あちらからわたしが見えるなら、こうなるのかしら
[でもここにいる理由がわからない。開いたままにした扉から、わたしは廊下に出た]
―ナサニエルの部屋→廊下―
[しっかりとした廊下を踏みしめる。
階段へ向かう。
悲しみがこちらから。
わたしは泣きたくなるくらいで]
[青い髪の彼に手を伸ばす。
他のものには触れられないのに、彼には触れられた。
人には触れられるのかもしれない
わたしはそう、と、背後から抱き締める。]
あぁ、わたしは風のようなものかしら?
空気なのかしら
[彼はあたたかいと思うけれど]
きっと伝わりはしないのだわ
[わたしは彼の抱きかかえるわたしを見る]
殺されたのだっけ
[自分の姿は、綺麗なものだった。
それは腹の上だけだけれど]
……食べてもおいしくないのに
ねぇ、―――――?
[そうと名前を呟いて、わたしはナサニエルの背に口付ける。
すこしでもこの負の感情を*吸いとれたら良いと思った*]
─二階・客室─
[独りになれる場所を探したとて、結局たどり着くのは自分の部屋しかなく。
不安を抱えたまま、いつの間にか眠りに落ちて。
……夜の間に何があったのか、直接知る事はなかったけれど。
でも。
間接的には、知る事になった──否。
知らざるを得なかった、と言うべきだろうか。
その『力』故に]
……ん。
[覚醒を呼び込んだのは、弱々しい光かそれとも、意識に飛び込んできたその『声』か。
静かな、静かな、歌声。
それはつい最近、聴いた声。
自分の一番得意な曲──それを教えてくれたのは、その『声』の主と良く似た、美しいひとだったのだけど──にあわせて、紡がれた、歌]
……っ……。
[ぎゅ、とシーツを掴む。
目を開けるのが、怖い。
わかっていたけれど。
否。
わかっていたから。
視たくなくて。
それでも、と。
目を開ける。
薄紫の瞳を開いて、起き上がる]
……コーネリアスさん……。
[ぼやけた視界が、その『姿』を捉える。
それは、黒い霧のようなものに包まれて、霞んでいたけれど。
赤い、あかい……水平線に沈みゆく月のいろの瞳。
それだけは、はっきり見て取れた]
……視たく、なかった……よぉ。
だって…………。
[後の言葉は、続かなくて、俯く。
……やがて『姿』は揺らめいて消え、『歌声』も遠くなり。
終わった、と思った。これで、全て。
でも、それは。その思いは。
直後に聞こえた違う『声』に、儚くも打ち破られて]
─悲しまないで─
[静かな。とても、静かな。
女性の声。
それは]
……え……なん……で?
[掠れた呟きが、こぼれる]
─苦しまないで……ごめんなさい─
[再び、聴こえた、『声』。それは……]
ローズマリー……さん?
[何故。
どうして。
彼女の『声』が、聴こえるのか。
答えなんて、一つしかない。
けれど。
けれど……]
……ゃ……ぁ……。
[視たくない。今度のは、絶対に、視たくない。
そう、思ったけれど。
でも。
もしかしたら何も視えない、単なる気のせいかも知れない。
そんな思いが。
顔を上げさせて──]
……っ……。
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