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─ 議事堂内・休憩室 ─
割り切れてる、と思うけど、ちょっと怪しいかな。
こんな風に即決できないんじゃね。
警備員じゃ、そうそう生死隣り合わせにまではならないのよ。
[ぽつ、ぽつとした話し方>>48が、フランの受けた衝撃の深さを物語っているようで。軽い話し方を心がけながら答える。
新兵の時にされたことを、なんとなく踏襲していた]
そうね、先に失礼させてもらう。
……また後で。
[気遣われると、苦笑しながら頷いた。
好意を持っていたのなら、誰にも聞かれず話したいことなどもあるだろうかと、そんなことも考えながら。
壁から身を離して、小さく手を振るとその部屋から出て行った]
おんっ
[一服の言葉>>49に、犬はまた返事をするように鳴き声を上げる。
部屋を出るのを見送って、扉が閉じると同時に頭を床へと下ろした]
…… わふん
[犬と少女だけになって、先程よりも気を抜いた姿で、気が抜けた鳴き声を零す。
背に乗せたままの少女はどうしていたか。
少女が反応するか、刻が来るまで、犬はその部屋で休息をとるの*だった*]
― 議事堂内・廊下 ―
考えて撃つなら、掃除屋か。
怪しいって言うなら、間違いなく普通じゃないあの犬だって怪しいんだけど。
判断材料、乏しすぎるわ。
[少女は優先順位を下げた。あの怯え方はどこまでも普通の少女そのものだったから。フランも低く見ているのは、いつもの彼女と違うのはこの状況下では逆に当然と感じられたからだ]
……熱いお茶でも、飲も。
[過敏症のように痛くなっている額を軽く押さえながら、喫茶コーナーがあるはずの方向に*向かった*]
― 議事堂内・喫煙所近く ―
[途中にも提供機があったので妥協してしまうことにした。
フランの店でも使ったカードを翳すと、低い稼動音と共にタッチパネルの光が灯る。子供でも押せるような低い位置にあるそれを覗き込みながら、緑茶の表示を押した]
威力は断然、向こうが上。
精度はまあ互角としといて。
[抽出完了するまでの間、掃除屋を仮想敵としてシュミレーションしてみる]
そも抜き撃ちでなきゃ狙えなかろし。
一対一ならなんとか弾ける?
でも他のも避けること考えれば、やりたない。
[意識的に念動力を使うと特に、直後は痛みで行動力が低下する。安定度にも不安があるから、確実に防げるかも分からない。誰が誰を狙うとも知れない状況下で使うのは怖い。
ピロリン、と可愛らしい音が響いた。
取り出し口からカップを取って、ずずっと音を立てながら啜る]
― 議事堂内・喫煙所近く ―
[ごそごそと、ポーチから菓子を一本取り出す。
フランが選んでくれたキナコボウ。
まぶされている粉は素朴で、甘すぎず食べやすかった]
美味し。
レーション生活でないのはマシよねえ。
[正方向へと思考を向けるのに失敗して、溜息を吐いた]
─ 中央議事堂 休憩室の一室 ─
…………… ──ふがっ
…… わぅ?
[気を緩めて床に寝そべってからどれだけの時が経ったか。
気付けば寝入ってしまっていたらしく、自分の鼾の一端を聞いて目を覚ました。
ゆっくりと首を持ち上げて、辺りを見回し状況の把握をする。
見慣れぬ部屋に首を傾げかけたが、自分が置かれた状況を思い出してその仕草は途中で止まった]
くぅん
[犬が寝ている間、少女はどうしていたか。
ずっと傍には居たようで、背中に少女の重みは感じられた。
首を巡らし少女の方へと向き、大丈夫かと言うように顔を覗き込む]
─ 議事堂内・喫煙所 ─
[休憩室を出た後、向かったのは喫煙所。
幸いにというか、ベンダーの類は生きているようで。
珈琲を確保した後、紫煙を燻らせながらあれこれと物思いに沈んだ──ものの]
……あー、ダメだこりゃ。
へたばってる状態で考えても、どーにもならんし。
……少し、寝とくか。
[煙草一本吸い終わった所で、思考を一端放棄して。
喫煙所のソファを一つ占拠して目を閉じる。
ただでさえ、左の腕が万全ではない状況。
この上、疲労で判断力を鈍らせたくはなかった。
落ちた眠りは浅く、夢に何かを見る事もなく。
近くで聞こえた、機械の駆動音>>54によって破られた]
─ 議事堂内・喫煙所近く ─
また買いたいなあ。
他にも色々あったし。
[それでも、可能なだけ休息は取っておくべきで。
どこか現実逃避のようなことを呟きながら、また緑茶を啜った。
静かな空間に、ズズズ、と音が響く]
─ 議事堂内・喫煙所 ─
……んー。
[数度瞬き、意識を覚醒させる。
ここらの切り替えの速さは、古巣で叩き込まれたもの]
いよ、っと。
[寝転がっていたソファから弾みをつけて起き上がり、周囲をぐるり見回せば、茶を啜る姿が目に入り]
お。
そっちも休憩か?
[いつもと変わらぬ軽い口調で声をかけた]
─ 議事堂内・喫煙所近く ─
あら。
そんな臭いとこで寝てたの。
[いつもと変わらぬ調子に合わせ、カップに口をつけたまま返す。半分は嘘だ。そこで寝ているのには少し前から気付いていた。
眠っている最中はともかく、相手も動き出したのに気付けないまで、気を抜いてたつもりはなかった]
そーよ。熱量補給は欠かせないでしょ。
食べる?
[一本だけ残っている小袋をの口を差し向けてみた]
─ 議事堂内・喫煙所 ─
この建屋ん中で一番落ち着くのが、ここだからな。
[臭い、という言葉はさらりと受け流し、肩を竦める]
ま、確かに。
熱量とっとかんと、いざって時に動けんしなー。
あ、もらう。
[小袋の口を向けられたなら軽く言って、残った一本を遠慮なく摘む]
食わんと、頭も回らんし……まあ、回った所で、って部分もなくはないが。
─ 議事堂内・喫煙所 ─
さよで。
[さらりと受け流され、呆れ半分にまた茶を啜った]
かといって、調理室借りてまで何か作る気なんぞ起きないし。
ベンダー類は生きててくれて、ありがたいわ。
[どーぞ、と中身を押し出して、空になった袋は近くの清掃箱へ]
深く考えれば解決の糸口見つかるよな状況やないんがねえ。
でもま、ボーッとしてたら解決待つまでもないでしょし。
やることやれるだけの気力体力は保持しとかんと。
[進んで死ぬ気はないと、薄すら笑った]
─ 議事堂内・喫煙所 ─
まー、作る気力捻り出すのもしんどいだろ、現状は。
[もらった菓子をくわえつつ、ベンダーで珈琲を淹れる]
なんだよなぁ……生きてる内は判別できんよーなモンが相手じゃあ、考えても焦げ付くだけだし。
結局、できるのは、コンディション万全にしとくだけだぁな。
[薄らと浮かぶ笑み。
そこにある意思に、僅かに目を細める。
もっとも死ぬ気がないのはこちらも同じ、自然、上がる口の端は似たような表情を形作る]
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