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……エーリッヒ。
今なら…自首すれば、罪は軽いよ…
[冗談交じりに、うんうん…と頷くも、]
…皆…容疑者に、違いは……ない、けど。
[ぽつりと付け足す]
全部って、あのな。
……て、言うか、お前ら人をなんだと思ってんだよっ!?
[二人の言葉に思わず大声を上げるも。
ぽつりと付け足されたイレーネの呟きに、やや険しいものを表情に浮かべ]
……容疑者……ね。
一体全体、何がしたいのやら、自衛団長殿は。
[ちらり、ギュンターに視線を投げるものの、予想通り答えはなく]
[厨房の中では鍋の道具など色々だして、昆布で出汁をとったりしている。材料だけだして、火にかけ、再び顔を出すと]
旅をしているんですか、それではこのようなところにきてしまって災難でしたね。
ギュンターさんはあまりきちんと、理由をお話してくださいませんし。
[それからエーリッヒには]
何って、大切な幼馴染だと思ってますよ
[いけしゃあしゃあと笑顔で告げる]
[くすくす、と小さく笑い声]
…まあ……、変わっていないようで……少し、安心…?
[浮かんだ表情に、向ける表情は薄く笑みを含んだままなれど]
さあ……ね。
…獣。………人狼――が、……どうとか…
[潜めた声は、聞こえたかどうか]
[随分親しい様子、という表現に疲れたようにため息をつき]
……ま、決して短い付き合いじゃないからね。
ああ、そうか……旅暮らしだと、そういうもの……なんだ。
[小さく呟いた後。
何事か思案するような表情で、抱えた白猫を撫で]
[交わされる会話にくすくすと笑いを零しながら]
本当に仲がよろしいのね。
[と言った後で、自衛団長に目を向ける]
本当に、はっきりした理由を言って下さらないのは困りますね…。
私はこの村の酒場に雇われてきたのだけど…ここに居る間の稼ぎとか、保障してもらえるのかしら?
[そう問うと自衛団長は「話は付けてある」とだけ返してきて]
…そういう所はしっかりしているのね。
[と諦めたように口にする]
[イレーネの声は遠い位置だからか、それとも鍋が煮えた音でか、聞こえなかったようで。]
ああ、いけない。鍋をきちんとしないといけませんね。
和風なんですけれど、お口に合いますかね?
[厨房に慌てて*戻ってゆく*]
……はいはい、さようでございますか。
それはどーも。
[笑顔のオトフリートにやや投げやりな口調で言った後]
ったく、全然変わってやしねぇ…。
[どこか呆れたような、でも、安心したような呟きをもらして]
……ま、そんな簡単には変わりゃしないよ。俺は俺。
[イレーネに、微かな笑みを向ける。
潜めた声は捉えたものの、ただ、自衛団長に視線を投げるのみで何も言わず]
[オトフリートが慌てて厨房に入るのを見届けて]
あまり慌てて怪我などしないでくださいね?
和風…珍しいのね。私はどんな味付けでも大丈夫だと思うわ…多分。
[イレーネの言葉が耳を掠めるも本気にはせずに]
[もう一度自衛団長を見遣って]
あと何人集めたら気が済むのかしら?
[とだけを呟いて、周りの様子を伺うように目を閉じて*黙り込んだ*]
変わる変わらないは、人それぞれだろ。
俺は変わらない。それだけ。
[呟くように言いつつ、猫を撫で。
後何人集めたら、というエルザの呟きに、ふと窓の外を見やる]
……やれ、やれ。
こんな状況、延々続いてほしくないんだがな……。
お袋に、余計な心配かけちまうし。
[そうだね、と再び呟き、頷いて。]
……折角の…里帰りなのに、散々、だね。
街と……違って。ここは、……静かだろう。何も、なくて。
[言ってから、軽く首を傾げてみせ]
とは、言え。…私は、この村以外……知らない、けどね。
[散々、という言葉に、僅か苦笑して]
まったく……な。
あっちはあっちで色々と揃ってて……確かに、こっち戻るとちょっと不便感じるけど。
……でも、雪は、ここが一番綺麗だよ。
雪…………
[単語を繰り返して、顔を窓の外へ向け]
…そう。
雪は……いいね。何もかも、覆い隠してくれる…
時には、……酷く恐ろしいもの、でもある……
でも、その冷たささえ、優しく感じられる。
優しい……確かに。
雪の中にいると、余計な事、全部忘れられるから、な……。
[独り言のように呟いて]
……昔は雪が降ると、時間も何も忘れて駆け回って、後から小言言われたりもした訳だが。
[それから一転、冗談めかした口調で言いつつ、低い笑い声をもらして]
[軽く味見して、火から鍋を下ろす。そして鍋敷きや他のものの用意をして、お盆にのせて運んでくる。
蓋の淵から湯気が溢れるその中身には、昼に手打ちしたらしいうどんの、茸類のたくさん入った山の幸の鍋。
取り分ける皿をきちんと並べ]
味の保障は出来ませんけれど、どうぞ。ギュンターさんも。
[それから雪の話をしているのだなと窓の外を眺めて]
今夜もやみそうにありませんね。明け方は少し、落ち着いていましたけれど。
……元気なものだったよね。
…私は……雪人形を作る方が…好き、だったから。
専ら…、見ている側だったけど。
[それにあわせるように、笑みを零して。
あたたかな湯気を立てつ、運ばれて来た鍋に目を細める]
今年は……特に、降っている気がする…
さめないうちに、どうぞ
[と、箸もきちんとわけて。]
イレーネは箸、使えましたっけ?
最近、というか子供の時以来、あまり一緒に食事もしませんでしたね。
[小さく苦笑]
当分、止みそうな気配もないな……。
嫌でも、ここにいないとならない、という状況になって来ているような感じがする。
[やれやれ、とため息をつきつつ、ちら、と視線を向けるは仏頂面の自衛団長。
その様子にまた、やれやれ、と呟いて]
元気なのは、今でも変わらんつもりだけど。
今は、雪が降るのを見てる方が好きかも知れないな、俺。
[苦笑するオトフリートに、僅かに首を傾けて]
御互い忙しくなったから……、ね。
………ランプ屋は…、閑古鳥が、鳴いている…けども。
[そうして、分けられた箸へと視線を落とす。じっと、見て。
…思考している様子]
そうですね、お互い忙しくなりました。
あまり其方にもいけなくなってしまいましたし…
そういえば、義父がそろそろランプの補充に行きたいと言っていましたよ
[一応、客ですかね? と笑って]
箸が無理でしたら、フォークもありますから
[そういって、厨房に入り、人数分のフォークを持ってくる]
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