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[一番周囲を見渡せるのは、屋上。
そんな、単純な考え。
他に人がいないだろうと思ったのもあった。
進入禁止の鎖を越えて、更に先へ。
ノブに手をかける。
以前と変わらず、鍵は壊れているようだった。
地上よりも幾許か近い太陽の光が僅か、差し込む。
内の籠もった空気と、外の熱気。
異なるけれど、どちらも暑いと思った]
[食堂を出ていったフユを見送る。
再びかんがえるために椅子を引いた。]
……背のたかい、ヒサタカ、さん
誰だっ………………あ、もしかしてあのひとの名前がそうだったかな
[思い出して首をかしげる。となりにおいてあったバトンを、無意識につかんだ]
[静と、動。
その合間の鋭。
ひたり、前を見据える瞳は、そこに何を映してか、険しく。
振り切る木刀、その切っ先にも、鋭い緊張感が満ち満ちて]
…………。
[やがて、乱舞はぴたりと止まり、静かに切っ先が降りて]
……何とも……思わないんですか?
[零れ落ちたのは、やや、唐突な問いかけ]
[フードの端から覗く視界の端、陽炎に揺らめく扉が僅かに開いて。
コンクリートへと伏せたまま、ゆるりと目を見開いた。
誰も来ないだろうと考えていたのは、当人も一緒だったらしい
余りにも驚いたのか、動く気も無かったのか。
ピクリとも動かずに横たわったままで]
枝の上には、変わらぬ桜色の小袖の少女。
花の内、そこだけは桜の季節そのままなのか。
悠然と、悠然と、花は微風に揺れて。
[ギィ、と軋んだ音を上げて、扉が開く]
っはー…
[声をあげようとして。
寝転ぶ人物に気づき、呼吸までも止める。
派手な色のフードに見覚えが無い訳はなかった]
………あずまん。
[一瞬の躊躇い。
けれどいつも通りの呼び方で、逃げる事もせずに、
扉の傍に佇んだまま、声を投げかけた]
[一言も発さないまま、桜の下まで来た。
ふと思い出して携帯を取り出し、開く。挟まれたままだった萎びた桜の花弁がはらり、落ちた。]
……
[小袖の少女を見留めれば、僅かに目を細める。]
[問い返しに、微か、苦笑を過ぎらせて]
だって。
聞いていたんですよ……ね?
憑魔の、言葉。
俺が……。
[人を喰らった事を、と。続く言葉は辛うじて聞こえるかどうか、というところだろうか]
ああ…
[そのことか、と、少し意外そうに呟いて]
……もう、そういうものだと聞いていたからな。
そもそも話させたのも、俺だ。
今更、気味悪がるのも、あんまりだろう。
[淡々と言う]
──……、あー。
…、ちわッス。
[名を呼ばれて、黙りこくるわけにもいかずに
短く返事を返して。もぞりと僅かに身じろいだ。
何時もの呼び方に、何処か安堵する。
昨夜の様に「オマエ」とか呼ばれたら、
多分、もっと凹むだろうから。
……何か精神弱くなってるな、と内心苦笑しながら
ゆるりと起き上がって、軽く頭を振ると
フードがぱさりと落ちた。]
どしたんスか。こんなとこに。
ヨウスケ君はどうするつもりなの。
[ぱちん、と携帯を開く音に
フユは樹上の少女には興味が無いというように
目を逸らして、ヨウスケを振り返った。]
いまと。
これからと。
確かに、そうかも知れないですけど。
[淡々とした言葉に、小さく息を吐く。
瞳には、やや、冥い陰り。
それは、浄めた憑魔の最期の言葉を思い出しての事だろうか]
それにしたって、普通はもっと、気味悪がりそうなものなのに。
……冷静、ですよね。
………、よす。
[軽く手を上げる。
少しぎこちないのは、仕方ないだろうか。
扉から離れて、1歩、2歩と足を進め、
寝ているアズマを通り過ぎてフェンスまで向かう]
んー。
ジンセイについて。
悩んでた。
[ガシャン、揺れる音。
視線を上げた先、青空が広がる。
頭に乗ったままの仔犬も、同じように見上げた]
[似たようなことを、フユにも言われたな、と思い出す。僅かに笑みが浮かんだか]
………目に見える恐怖の方が、相手にしやすいから、な。
[ぽつりと、言葉が零れたのは、ポケットのメモを見たばかりだったからかもしれない]
何か、良くは分かんねーけど。
あいつを殺したのは、ヒトじゃないんだって聞いた。
[桜を見上げたまま、淡とした声で。]
そいつが今残ってる奴の中に居るんだったら。
[目の前の少女を疑うことはしないのか。]
――殺す。
[僅かとはいえ浮かんだ笑みに、ほんの一瞬、戸惑うか。
それでも、刹那覗いた柔らかさは掻き消えて]
目に見える恐怖……確かに、そうかも知れないですね。
見えないものは、必要以上に怖いもの、だから。
[ぽつり、と呟かれた言葉に、小さく呟いて]
見えないから……道に、迷うんだろうし。
[続いたそれは、どこか独り言めいていたか]
[よ、と小さな声を上げて立ち上がる。
一晩中寝転がっていた所為か、背中が小さく音を立てた。]
おや、奇遇ッスね。ちょーど俺も悩んでました。
[何処か棒読みにも近い発音でけら、と薄い笑みを浮かべ。
自らもフェンスまで歩み寄った。
ショウからは、少し離れた位置まで移動して
ゆるりと眼下に広がる景色を眺める。
桜の木の下に佇む2つの人影を見つけて、僅かに目を見開き]
……、あれは
視線を向けられた少女は、くすり、と笑んだように見えたかも知れない。
その笑みが何を意味するかは、はっきりとは読み取れぬだろうけれど。
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