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―→二階―
[血のにおい][あまい][ココアよりもあまい]
[たいせつな][ひとの]
[弔ってやろうと、思う]
[この手で][森の中に、埋めようか]
[それでも][声が聞こえる]
[エーリッヒの声が]
[ああ、気づかれたのかなと][思って]
[扉の前で立ち止まった]
[考えても解らないから]
[気にするのは止めにして]
[降り積もった雪を見る]
[足を前に出して][踏む]
[感覚はない]
[音もしない]
[しゃがみ込んで][触る]
[感覚はない]
[すくえない]
─二階・個室─
[ふ、と。気配を感じる。
蒼の花の疼き。
それは警告。
これが警告を放つ者など、今考えられるのは]
……鍵なら、開いてるぜ。
[聞く気があるかどうかはわからないけれど。
投げやりに、声をかけて]
[投げられた声の調子に、迷う]
[そして]
[それでも]
[扉に手をかけて]
こんにちは、大丈夫ですか?
[いつものような][微笑みで]
―→エーリッヒの部屋―
[かけられた言葉と変わらない表情は、いつもと変わらず。
それだけを見れば、何も変わっていないように思えた。
けど。
蒼の花は、それを拒絶しようとする。
いつかのように。
『激痛』という形で]
……ぐっ……。
生憎と……大丈夫じゃ、ねぇ……な。
[コレのおかげで、と言いつつ。蒼の花を弱い光に晒し]
……そう、ですか
[苦しそうな様子を見て、そっと近づいて]
[テーブルにココアを置いて]
[頭をなでようと手を伸ばすも、それは途中で止まった]
[手を引いて]
お別れにきました
……勝手だよ、どいつもこいつも。
生きろとか何とか……俺の意思は、無視か?
……この身体で生きてることが、どれだけきついか、わかってんのかよ。
[目を伏せたまま。
これまで、誰にも言わなかった言葉を。
手の動きは、見えていない]
ああ、勝手だな。
10になるまで持つか持たないかとか、言われてたのに。
……偶然聞いて、諦めてたのに。
ここまで強引に引き伸ばしやがって。
[吐き捨てるように、言って]
わがまま……か。
どこまで、同じにすりゃ気が済むんだよ、お前ら……。
[声が、震えた。
かつて愛した少女。
狼の力を宿した少女も。
同じ事を言っていたと思い出して]
[吹く風は少女の髪を靡かせる事も無かったけれど]
[流れる ひかり は見えたのだろうか]
[瑠璃硝子の眼が宙を見詰める]
[ひかりに、手を伸ばす]
[笑う、気配。うん、と頷いて]
雪は、全てを、覆い尽くしてくれるから…
[身に纏う少女の服も、包み込む雪と同じく、白く]
[揺れるひかりを、視線で追う]
[伸ばした手はそれに自ら触れようとせず]
痛い?
[意味がわからないというように、不思議そうに首を傾げる]
……そうじゃなくて…………ただ…………。
[どう言えば伝わるのかと。言葉を探す]
……応えられないのが、わかってる願いを。
受け止めるのが、辛いんだよ……。
[自分の身体は自分が一番よくわかっているから。
どれだけ延命治療をしたとて。
限界が遠くないとわかっていたから
想いから逃げたかったのだと。
言えなかった言葉たちが解き放たれて]
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