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シャロンさん…シャロンね。
私はフランシス=リーン。フランでいいわよ。
この店をでてすぐのところで雑貨屋やってるの。
今日までは仕入れで休んでたけどね。
[にっこりと笑いながら]
こちらこそよろしく。
[お邪魔しても、というフランの言葉には勿論、と頷いて]
うーん……出来れば行きたいけど……。
[リディアの誘いは魅力的なものではあるのだが、無断外泊しただけで一時間以上小言を言うような師がそれを許すとは到底思えず]
御師様が、いい顔しないよねぇ……。
はは…らしくねぇ。
腹が減ってちゃろくなこと考えねぇ。昨日の代金受け取りついでに宿で飯食ってくらぁな。
〔伏せられたままの写真立てにはついに触らず、戸口にかけてあったジャケットを羽織り、工房を閉めた〕
[一仕事終えたディーノに、お疲れさん、という意味を込めてか一声柔らかく吼え。
その後姿について宿へ戻る。
扉の中からは賑やかな声が聞こえてきた。]
あ、はい。シャロン……ですね。
[明らかに年上であろう女性を敬称なしで呼ぶのはどうかと思ったが。そちらがそう言うならばその方がいいのだろうと思い]
では私のこともリディアと。
そうでなければ私も呼び辛いですもの。
そういえば……この村へは宝石を買いに?
[昨日のことを思い出し、パンを千切りながら]
ん、ありがと、リディちゃん。
[許可をもらえばそちらにも笑みを返し]
[けれど動く前に傍にあった宿帳に目を落とす]
あら、なにこれ。
村の住人でも書くのが流行なわけ?
[何人かの見慣れた名前を見つけて笑い]
ま、便乗しますか。
[自分もサラサラとペンを走らせる]
[ふらりと自室からでる。
何も食べてないので、そろそろ空腹が限界にきていた。]
なんか美味いもんでもあればいいんだけどな。
まぁ食えればいいか、この際・・・。
[と、食事場に付いたところで談笑している女性陣に気が付き]
こんばんわ、エリカちゃん。
他の方々は・・・、始めましてだな。
俺はカルロスっていうんだ、よろしく。
[片方の女性はちらっと逢っていたが、とりあえずと挨拶した]
〔途中、雑貨屋の前を通る。昨日までの雰囲気と変わっていることに気づく〕
ん…?フラン、仕入れから帰ってきてたのか。頼んでおいた紙やすり、手に入ったんかな。
…明かりがついてねぇな。留守か。急ぐわけでもねぇし、明日また来りゃいいか。
〔新しい煙草に火をつけ、のんびりと宿屋までの道を進む〕
[宿屋の中に入る前に帽子と上着を忘れたことを思い出して。一旦とりに戻って装着してから中へと入る]
マスター、洗い物洗って裏に置いておいたから!
[入ってすぐに主人に終了を報告する。それから先程より賑やかになっていることに気付いて]
やぁ人が増えてるね。
エリカ以外は初めましてかな?
僕はディーノ、しばらくここに滞在することにしたんだ。
よろしくね。
[屈託の無い笑みで居並ぶ女性達に挨拶する]
あ、こんばんはっ。
[下りてきたカルロスに気づいて、挨拶を返す。
黒猫もにぃ、と鳴いて尻尾をゆらりと]
あ、お疲れ様、かな?
[戻ってきたディーノには、こんな言葉を投げかけて]
〔宿屋から漏れる明かりで足元が明るくなった頃、漏れ聞こえる声の多さに少々驚く〕
…聞きなれない声もするな。珍しい。こんなに来客が多いなんて。何かイベントでもあったっけか?
…食い物残ってんのかなー。
〔なぜか急に焦り出し、急いで宿の扉を開け、カウンター向こうで忙しく動いている主人に声をかける〕
おぅ、賑やかだな!俺の分の食いもん、残ってっか?
雑貨屋フランさんね。
今は入用のものはないけれど、何か欲しいものが出たらよらせてもらうことにするわ。
[次にもう一度、リディアへと顔を向けて]
ん。ごめんなさい。
私は敬称で呼ばれるのが苦手で、敬称で呼ばないことも苦手なの。
だから、できればそれで納得してもらえると助かるわ。
昔からの色々なもののせいでね。
後半の答えは「はい」でもあり、「いいえ」でもあるわ。
私の友達がね。占星術師なんてものをやっているから、エナジーの集まっている宝石を買っているのよ。
だから、私自身はあまり興味はないけど、友達の為に買うことになるのかもね。
■名前:フランシス=リーン
■年齢:23歳
■自己紹介:広場にある雑貨屋を営む娘。
数ヶ月に一度、自ら仕入れに出向いたりもしている。
そうね……あのお師匠様のことだものね。
[失礼な物言いと思いつつもつい本音が零れ]
っとと、でもそれはエリカを思ってのことだろうし。
私がお願いしてもだめだろうしなぁ……
[ここのマスターみたいに扱いやすい人なら、なんてことは顔には出さないように]
[現れた見かけない男性の声に視線をやり]
こんばんは、旅の方。ああ、いえカルロスさん、ね。
……本当に、今日は外の人が多いのね。
[挨拶の後は呟く様に]
[同時に声がかかってきたほうへ視線を向けると、バンダナをした男性の姿と、シルクハットを被った男性の姿を見つけた。
少しだけ、目を細くして、声を固くして、それに答えた]
・・・こんばんわ。
[エリカに会釈を返し、男の方に目を向ける]
あぁ、昨日に比べるとずいぶんと。
まぁ明るいのはいいことだよな。
俺はカルロスっていうんだが、そちらさんは?
[エリカからの言葉には、疲れたよー、と返して]
でもそのお陰でパトラッシュは、ほらこんなに綺麗に!
[両手を広げ、大仰な仕草でパトラッシュの新たな姿を紹介。じゃーん、と言う効果音がついていそうだ]
〔主人にいくつか食事を頼むと安心したようにカウンターに腰掛け、そっと周囲を見回す〕
…おう、フラン。さっき店の前通ったら不在だったから明日また出直すつもりなんだがよ、前に頼んだ紙やすり、仕入れできたか?
…っと、エリカ、リディア、こんばんわ。リディアも昨日戻ってきたばかりだったよな。どうだ?村の外の暮らしは。
〔そういいながらカウンターから彼女たちの座るテーブルに移動する〕
[入ってきたランディの勢いにきょとん、とするものの、主人に向けられたその言葉に思わずくすり、と笑みを零して]
御師様、ダメって言ったら絶対聞いてくれないからね〜。
そんなに心配しなくても、大丈夫だと思うんだけど。
[ねぇ? と、黒猫に同意を求めるものの、我関せず、と言わんばかりの態度で受け流された]
大変だったみたいだねー。
……その子、パトラッシュって言うんだ?
[綺麗に洗われた毛並みにわあ、と感嘆しつつ、ふと浮かんだ疑問をディーノに投げかける]
[入ってきた、或いは降りてきた人々を見渡し]
ランディ!
勿論ちゃんと手に入れてきたわよ。
明日にでも届けるわ。
あとのお二人は初めまして、かしら?
[視線は一声吼えた犬の方へ]
[犬の鳴き声に気づき、視線をソチラへやると、昨日とは打って変わってキレイな姿になった犬の姿]
・・・。
[小さく吐息を吐いて、複雑そうな顔でパトラッシュを見つめた]
(野良には野良の生き方がある。
甘やかせば、甘やかす分だけ、その動物は弱くなり、死にやすくなる。
最後まで世話も出来ずに、一時の感情だけで何かをしてやることは、人間のエゴでしかないのだけど・・・そんなこと言っても、詮無きことか)
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