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[食事を済ませ暫しぼんやりと過ごした後、陽も大分高くなってから、イザベラに一言告げて外へと出る。
向かった先は、ロックフェラー家――祖父母の家]
……こんにちは、お祖父様、お祖母様。
[老夫婦は、突然訪問に謝罪の意を示す孫を、喜んで迎え入れた。
フィリーネは遅くに生んだ子だそうで、二人とも、元は金であっただろう髪は、殆ど銀に変わっていた。並んでみれば、親子というには違和感があったかもしれない。あたたかな雰囲気は、よく似ていたけれど]
[済ませなければならない仕立屋の仕事があるから、あまり彼に構えない事を夫婦はすまなさそうに言う。
お気になさらずにと彼が答え、代わりに、是非に読みたい本があるのだと告げると、勤勉なのを褒められ、祖父の私室でもある小さな書斎に案内された]
[以前に来た時に、どのような書籍があるかは、知っていた。二人が去った後、くるりと周囲に視線を巡らせて]
……さて。
[並ぶ本の一冊を抜き出すと、その頁を*ゆっくりと開いた*]
[目が覚めて、最初に感じたのは気だるさ。
蹴りの痛みは、相棒の治癒で静まっていたものの、それとは別の疲労は残っていたようで]
……だりぃ。
[思わず、ぽつりと呟く。その頬を相棒がてちり、と叩いて何事か訴えてきた]
何だよ、ヴィント……?
……ま、過ぎた事は言っても始まらねーし。
[呟きが言い訳がましいのは、気のせいではないだろう。
はふ、と息を吐いた彼は、じぃ、とこちらを見つめる相棒を軽く撫でてやりつつ、ベッドから起き出す]
さて……細工、しあげねぇと。
……ここに、いられる間に。
[小さく、小さくこう呟くと、作業台にむかって*道具を手にとった*]
それにしても、まーまー…
[いたずらを思いついた悪ガキの様な笑み]
おうじさま、ねぇ。アレが、ねぇ。
[再会したら絶対からかってやろうと思っていることは言うまでも無い。]
[ほぼ一晩かけて、ミリィの話を聞き終えて。]
………消えてしまいたい……。
[――別の意味で。
と、自分の勘違い振りに恥じ入って、小さくなっている
妖精が一人。]
ま、過ぎたことはしゃーないしゃーない。
あれこれバレたっぽいしあっさり片付くんじゃね?
…親子関係がどーなるかはしったこっちゃねぇけども。
[更にちっこくなってる茶色の妖精さんをぽふぽふなだめ]
それにまー、お前さんは結構必要とされてるっぽかったし、すぐ逢えるって、うん。
[王様の夫婦喧嘩がすさまじいのはいつもの事…という噂だし、それに発する親子喧嘩も多分…どうにかなるんじゃないかな、とは、彼女も思う。
――けれど、それとこれとは別で。]
でも…でも………。
[ぽふぽふされて、うるうるとなりながら見あげて。
もう、かえれません。と、ぽつり。]
ん、まぁ…見てりゃ判ると思うぜ?多分。
[ぽふぽふなだめながら、遠い目でぽつり]
なんっつーか…俺は別に帰んなくてもいいかもなーとか思ったけども。
……見てれば…?
[その言葉にようやく、この空間がかなり広く――鑑賞は出来ずとも、色々と見られることに気付いて、目をぱちくり。
それと、なんだか遠い目のエーリッヒにも、ぱちくり。]
帰らなくても、いいって……?
[ミハエルとの契約が破棄されて帰れない彼女とは、微妙に違うようなニュアンスに、小首を傾げて。
ミリィの話に夢中になってた彼女には、その理由など見当も付かないのであった…。]
…なんっつーかさぁ。
俺居なくても世の中回ってるんだなー、と。
別に居なくても、いいんだよな、うん。
[窓の外では数日前と同じような祭りの景色。]
…サニーなんかはさぁ、居なくなってだいぶ立つけど、いまだに話題にあがるし…なによりノーラちゃんが帰りをずっと待ってる。
でも、俺なんか二晩でこれだもんな。
[たはは…と情けない笑み。]
一週間…長くても半月くらい経てば、居なくなったことすら忘れられて、最初からいなかったように思われちまうのかな…。
ま、いいけど。
離れたくないとか強く想う相手もいねぇしさ。
[みょ〜に、達観した様子に不安になって、ふるふるふると首を振る。
泣きそうだった事は、すっかり記憶の彼方。]
そんなこと、ないですっ!
村の人達が気付かないのは、王様の力…多分、暗示とかのせいで……。
皆様、すっごく心配してましたよ…!
困惑の方が強くって…わかりにくかったかもですけど。
[だって、何処に連れて行かれたのか、どうすれば助けられるのか、わからなかったから…と眉根を下げて。]
……はぅ。
私、妖精なのに…みつけられなくて、すみません…。
[……なんだか、また泣きそうに。]
[たはは…と無理して笑う様子に、ぎゅぅと服の端っこを掴んで、]
そんなこと…絶対に無いです!
暗示が解けたら、きっと皆いないことに気付いて大騒ぎになるから、暗示かけられてるんです…!
だから、暗示が解けたらきっと…!
それに、きっとまだ、運命の相手に出会ってないだけです…だから、そんなこといっちゃダメ…。
[…暗示が解けて皆が心配し出す時=彼も解放されていて蛸殴りコース、とかには気付いてない。]
[一晩かけて、事の次第を説明する間、少女は向こう側の様子を見ないようにしていた。ちらりと聞こえてしまったユリアンの「声」は、気になったけれど、見てしまったら、心が揺れてしまうのは判っていたから]
[ひと通り話し終えるとひどく疲れて、結局、そのまま眠ってしまったので、その後のユーディットとエーリッヒの会話も聞いていない]
[目覚めると、回りは静かで…とても静かで…それが、まだ自分の回りを包むように漂っている銀の光の残滓のせいだと気付いて、泣きたくなった]
[泣く訳にいかないのは、解っていたけれど…]
しっかりしないと…!
[ぎゅっと胸のペンダントを握りしめる。エーリッヒとユーディットを無事に連れて帰るのは自分の役目だと少女は考えていたから]
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