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――……、
[身体の怪我と精神の消耗と。
遠く聞こえる、少女の名を呼ぶ声。
へたりとその場に座り込み、落とした小刀に手を伸ばした。]
─廃墟─
[イレーネとブリジットが戦っていた場所。
月明かりに照らされ地面へと伸びていたブリジットの影が揺らぐ。
大きなうねりとなり地面から噴出すように盛り上がり、再び地面へと戻るとそこには真紅の姿]
ハァイ、お邪魔するわよぉ♪
[楽しげな表情で立つルージュ。
その視線は一度、倒れているイレーネへと向くか]
アーベル――。
[声が、大好きな声が名を呼ぶ。
こと、と首を巡らせれば遠く見える蒼。
嬉しそうに笑い、起き上がろうと両手をつくけれど
力が入らずすぐにまたぱしゃりと水溜りの中]
熱くてね、熱くて、ね――溶けちゃった、よ。
[弱々しく、翼が蠢く]
[すぐに視線を転じてへたり込むブリジットの姿を見つければ]
あらあら、ブリちゃん大丈夫ぅ?
でもまずはおめでとーかしらねぇ。
[その声はあくまで明るい]
……っ!
動くな、ばかっ!
[叫びつつ、窓から飛び出して駆け寄る。
真紅の影には気づいていても、今はそちらに意識を向ける余裕など、なく]
……っとに……。
[何を言えばいいのか、上手く思いつかなくて。
倒れた少女を抱き起こすと]
……痛い、か?
[小さな声で、問いを投げた]
[現れた声の方へと、視線を投げる]
おばさ、ん――。
相変わら――ず、楽しそう。
やっぱり、嫌い、だな――ぁ。
[ぼんやりとそんな感想を述べる。
平時であればこちらから仕掛けたいくらいだが、
倦怠感は殺意をも削ぐのか]
[地面とは違う、人の腕はやはり優しい。
そんな事を考えれば、幸せだと――こんな時にすら思う。
ふる、と首を振ると]
痛くない、よ。
熱くて、重くて――何かくるくるしてる、けど。
びっくり、しちゃった。
ブリジット――勝負とか、嫌いって、思ってた。
ううん、きっと、本当に、嫌い――。
かわい、そう。
[体重を預けていれば、ふとした拍子に彼の怪我に気付くだろうか。
そっと、残った翼がその脇腹――負傷箇所へと伸びる]
――いた、い?
[真似るように、問う]
[いつものように頭を撫でてやりつつ、話を聞く。
軽く、視線を向ければ、状況を理解できていないかのようなブリジットの姿が目に入り]
……かわいそう、か。
……かもな。
[そこに込められた意味は、恐らく一つではないのだろうけれど]
……ん、ああ、これか?
大丈夫、痛くない。
……俺は、みんなの兄貴だからな……ちょっとくらいは、我慢しねーと。
[冗談めかした言葉と共に、笑って見せる。
飾りのない、笑み。
不安は、与えたくなかった]
嫌いで結構。
アタシもアンタなんか嫌いよ。
アタシの手で倒してあげたかったけど、まぁ良いわ。
これでアンタの未来は潰れるもの。
[にぃ、と真っ赤な唇の両端を吊り上げる。
動けないと知れば視線はまたブリジットへと]
ええ、お・め・で・と☆
目標に一歩近付いたって言うの?
まぁアナタの目標はアタシ知らないけど。
さ、次に備えて休まないと。
今アナタに倒れられちゃ困るからね。
[いまいち理解出来ていないブリジットの傍に寄り、支えるようにその肩に手を添えて]
[嗚呼、やっぱり幸せだ。
苦痛の色なんて何一つなく]
我慢、は。
でも、お兄ちゃんでも――我慢ばっか、は、駄目、なんだよ。
私がもっと、強かった、ら。
もっと、優しかった、ら。
アーベルが我慢する事なんて、ない、のに。
[痛くない、と我慢しないと、という言葉の矛盾を悟るのは無意識。
意識は言葉に安堵しながらも、無意識はそうではなく。
傷口に翼が触れれば、撫でるように。
離れた時には傷が幾分塞がっているだろうか。
この力を知っているなら、この行為に何と言うだろうか]
私のみらい、はなくならない――わ。
信じて、みるから。
目を閉じた時、開く事を信じていれば――。
明日は絶対にやって来る。
それと、同じ。
[願い、思い、全ては意識の中のもの。
世界を変えるのは認識一つだと少女は知っている。
いつだって、彼女の世界は一人称だから。
真っ赤な笑みに、笑い返す余裕だって]
そう、言うない。
[駄目、という言葉に掠めるのは苦笑]
……今のままでも、十分だよ。
十分……救われてるんだから、俺は。
[慕ってくれるものの存在に救われているのは、確かだから。
それをそのまま告げて。
翼が傷を癒した事に気づくと、また、頭を撫でて]
……だから、無理するなってのに。
取りあえず、下で、ちゃんと休め……いいな?
そろそろ、迎えがくるだろうけど……それまでは、一緒に、いるから。
[静かに言いつつ、ふわり、と自身の翼を広げ。
そこから銀の羽を一枚、抜いて、握らせる。
そうしてそのまま、回収のスタッフがやって来るまでは、*少女の側を離れる事はなく*]
あらそ、信じるのはご勝手に。
その後裏切られて泣きを見ても知らないわ。
[倒れながらも笑みを見せてくるイレーネを一瞥する]
それじゃアタシ達はこれで失礼するわよん。
アーベルちゃん、デートの約束忘れないでねーぇ?
[ぱちりと片目を瞑り、投げキスをも飛ばすと、自分とブリジットの周りに影を広げた。
影はブリジット共々紅い存在を包み込み、収縮。
地面へと吸い込まれた]
[影を通り辿り着くのはやはり自室で。
ブリジットはそのまま床にへたり込んでいる]
こんなことならメディカルスペースに繋いでおくんだったわ。
ま、仕方ないわね。
[ふぅ、と息を吐くと再び影を纏ってオトフリートの姿へとなり。
ブリジットを抱えてメディカルスペースへと。
心ここに在らずの様相のブリジットの手当てを済ませると、彼女の部屋へと運ぶ]
今はお休みなさい。
心も、身体も、疲れ切っていますからね。
……これからまだまだ働いて頂かねばなりませんし、ね。
[ふ、と笑みを見せてブリジットをベッドに寝かせ、休ませる。
それでは、と深くお辞儀をするとブリジットの部屋を辞した]
私は、泣かない――。
[信じ抜けば、裏切りなんて感じる事はないから。
信じ抜けばどんな結末をも許せるはずだから]
ん――眠く、なってきちゃった。
[下で、とか迎え、とか。
意味が呑み込めず不思議そうにしていたが。
羽を一枚貰えば両手で大事そうに包み込み。
代わりに『お守り』と、件の短剣を彼の手に預けただろうか。
すっぽりと掌に収まるくらいの藍色の鞘は夜空の色。
熱の抜け切らない体を預けて、何の負もなく瞼を閉じる。
その様子はとてもとても*安らかだった*]
[ブリジットの部屋を出て、自室へと戻る]
これで二人、脱落。
波紋は広がり、坂を転がる石は勢いを増す。
『遊戯』はまだまだ続く。
主様が満足ゆくまで…。
[明かりの無い、闇の中でほくそ笑む。
呟きは虚空へと*消えた*]
[意識は朧に霞む。
広がる銀に、きれいと呟きを零したけれど、
後は紅に促されるがままに、連れられて、手当てを受けて、ベッドに横たわった。
一度だけ――「まだまだ働く」という台詞には、厭うかのように、首が左右に揺れたが、それはほんの僅かなもの。]
[虚ろな緑は瞼の裏に隠される。
訪れるのは、闇。
白い毛布を握り、きゅと引き寄せる。
*部屋は暖かいはずなのに、寒かった。*]
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