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[ゲルダの声が聞こえる。
傷口が、ふたつ。
ああ、張っていた嘘が役に立つかもしれないと。
思ったら、なんだか愉しかった。
ゼルギウスが見えた。
あの姿はどこかで見たことがあった。
ああ、あれは狂った信徒のそれに近い。
ヒューと鳴る喉が、声を発する事はなかったが。
ベアトリーチェを見ながら。
ザマアミロと
*動い*]
[抱きしめられたとき、わたしはいつものように、抱きしめているひとにしか聞こえない声で、囁いた。]
あなたは、この手で殺してみたかったけど…。
そのときが来なくて良かったと思う。
[狙うのなら、瞳を。力ない子供が脆弱な武器を使う、その時には]
[そう、教わった]
[誰に教わったのかは、子供の記憶からは消されてしまっていたけれど]
[ゲルダの問いかけに]
あああ、とりあえず血を止めるんだ。
流れすぎると…
[その先は口にせず]
まずはとめるんだ。
[包帯を巻いていく、
戦場では何人もの死をみてきた。
これは助からないと判ずるときもなんとなくわかるときがあった。
今のナターリエの姿はそう思わせるには十分な様子で]
ナタリーっ!俺だっ!ゲルダもいるっ!エーリッヒもっ!
こっちだ、こっちにくるんだよっ!
[必死に呼びかける声は彼女にはどう映るか知る術もなく]
[少女が目を閉じたのが見えた。眠ってしまったのだろうか?それならいいのに、と、遠く思った。それもすぐに子供の記憶からは消えるだろう]
ゼルギウス、その人狼を、渡して。
[少女を抱く薬師に、子供は声をかける]
霊を。
[呟き]
[少し][口籠る]
二重人格…っていうのが、近いかな。
僕の中に居た、もう一人。
あいつが、そうなのかと思ったんだ。
僕が知らないうちに、団長を…殺したのかって。
[飛び交う怒号。
視線は刹那、現世へ]
……白御霊。
一つ、散るか。
[いつか、物置で交わした言葉がよみがえる]
……選ぶと言っていたのは……殺めるではなく。
護るべきもののこと、だったのか……?
[疑問の呟きは、独り言めいて]
ゼ…。
[少女を抱き締めた彼の表情。
そのままでは良くない気がして、声を掛けようとする。
だが、青い髪の子供が動き。
背後でマテウスの切羽詰った声が上がって。
間に合わなかった。結局全てが中途半端なままに]
[包帯をマテウスへと渡し、ナターリエの手を握る。
酷く弱弱しい鼓動は指先越し]
…ナターリ、エ?
[叫ぶマテウスの声が耳に残る]
戻って、きてよ…。
[それでも、いつしか指先の鼓動も、失われ。
はたり、瞬く、翠玉が一筋の涙を零す]
[暗き翠は再び、狭間へと]
ああ。
生まれつき、持ち合わせていた、力だ。
……だから、お前が人である事は、わかっている。
[答えは静かに。
口篭った後に、返された言葉にはしばし、思案の素振り]
……二重人格……なるほど、ある意味では、分身。
そして、反側面……か。
あの時、どこか諦めたように見えたのは。
あのもう一人が人狼であったのでは、と思ったから……という所か。
……ゼルギウス……。
[振り上げられる、銀。
笑みと共に]
得られぬならば、滅すると……。
……バカ野郎が。
[零れ落ちるのは、嘆息]
過去は、過去。現在は、現在。未来は、未来。
俺とて、全ては断てずじまいだが……。
[何故、とは、口には出さない。
人の想いは、多様故に]
そう、なのか。
それで。
[一つ][頷いた]
ああ。
いつから『分かれた』のかは、もう覚えてない。けど。
あいつはいつも、僕の邪魔ばかりしてきたからさ。
結局、無駄死にだったらしい。
[薄く笑む]
[死の際の如くに]
[返答代わりのように、背中に突き刺さってくるナイフ]
…ひ…は…
[今まで感じたことのない痛みで、わたしの心と無関係に目が開き、声がこぼれる。]
[わたしは最後の力でその痛みを忘れると、]
[彼の腕の中で、眠ることにした。]
─ 愛してる ─
[少女の言葉はゼルギウスの耳に届いたか]
[けれど振り上げられた短剣は勢いを緩めることなく]
[真っ直ぐに少女へと振り下ろされた──]
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