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[不意に振り向いた、翠。
声音が違う、纏う色が違う。
あの対峙した時ともまた――]
心配、当然。
あのおばさんは、ユーディットに酷い事をした。
アーベルにだって、きっと――。
[酷い事をするに違いない、と。
再びモニターを振り仰ぎ、応えた。
それも、これも、同じ勝負であり。
両者している事は同じなのだけれど]
そうか。
[身体は斜めに少女へと向いて、視線だけで画面を見た。
刃と化した影が襲いかかる。逃れた蒼は、紅に迫る。]
どちらが勝つのやらね。
[声に関心は薄く思えた。]
[近付く存在に気づかぬはずはなく。
されど彼女は画面を見つめたままで、
現れた彼の声に反応を見せなかった。
奥へと向いた側の手が、滑る。]
アーベルが勝つ、の。
負けちゃいけないの。
アーベルは、“皆”に必要とされてる、から。
[遠い過去、迷い込んだ彼らの住処。
あの温かい巣を守る翼なのだから、彼は]
――アーベルの、お友達の人?
[背後に現れた靴音と気配には座ったまま、振り向いて]
それは、必要とされていないもの――
「不要品」には、失せろということかな。
[微かに浮かべられる、笑みの形。
感情のいろを有していない、仮初の表情。]
[パチリ。
台詞の直後、
止め具の外れる音。
傷を負った足で地を蹴り、
迫る先は 金。
手にした「それ」を、彼の喉元目掛け突き出す。]
不要、いいえ、あの人は何かを侵す。
不要に害はない、悪意はない。
ただ必要がないなら、わざわざ壊す必要もない。
道端の石も、森の中の草も、水底の小魚も。
私に必要じゃないけど、消す理由も権利もない、わ。
[色のない笑みを見返す少女の眼差しの色は、あくまで真剣で]
[エーリッヒにはこくりと頷くと、またモニターを一瞥する]
[目の前で動いた二者の関係に、ぴくりと羽を振るわせる。
その拍子に、点滴スタンドがからりと動く]
喧嘩、駄目――っ。
[ブリジットの動きはすんでのところで止められたけれど。
はらはらと、立ち上がって]
不要品以下、というわけか。
散々な扱いだ。
[少女に返しながらも、視線は青年へ。
意図的に、ではない。
しかし、腕はそれ以上、動かなかった。
遅れて鈴が鳴り、急激な運動に傷口が痛みを訴える。
灼かれたものはともかく、裂かれたものは開きすらして。
能面には、浮かびは――浮かばせはしないが。]
それは代償にも成らないだろう。
[引くのは容易かった。]
どうやら、私に貴様は殺せないらしい。
さて――何時の間に、設定されたのやら。
[そもそもにして、殺す意志があるのならば、
抜かぬ刃など突きつけるはずもないが。
その矛盾には気づかぬか、敢えて言わぬか。]
全く。
名は、楔だな。
[腕を下ろして、体勢を直す。
髪がばらりと散らばった。]
――必要だから失いたくない。
それだけの事。
それだけの、想い。
何が間違ってる――?
[何故、不要という言葉に目を向けるのだろう?
彼女には理解できないだろう]
あの人にはあの人を必要とする人がいるかもしれない。
なら、その人があの人を心配するのは当然。
私はそれを咎めない。
だから、私がアーベルを心配するのを咎められる理由もない。
心配って、そういうものでしょ。
[ただ真っ直ぐに、少女は言葉を紡ぐ]
間違いかどうかは、知らない。
[組織の人間は、駒。
代替の効く「必要」。
だから「不要」になれば棄てられる。
所有物を壊すのは、彼らの勝手だ。
そういう世界で、生きてきた。]
生憎と。
此の方、「心配」とは縁の無い生活を送って来た。
別段咎める気はないが、賛同する理由も無いな。
[彼女の中での「必要」は、「心配」とは繋がらない。]
なら、散々な扱いって言うのは何故?
散々、それって“酷い”って意味。
何が、散々。
貴女は何を思って酷いと思うの。
[ただ、不思議だ。
彼女の紡ぐ言葉が、その出所が。
少女には分かるはずもない。
不要と邪魔の使い分け方が恐らく、根本的に違うのだろう]
「心配」だったから、とでも答えれば?
[気に召すか、と。
金を見上げて問う。
直前の会話を聞けば、虚実とすぐわかる台詞。]
身体が勝手に動いただけだ。
そういうふうに、つくられているのだろう。
――私の意志は、関係無い。
[返した答えは、殺す、云々の話題には触れられず。
後半の言葉が抱いた揺らぎは、極々、僅か。
彼から離れると、鞘を元の通りに収め、腕を組んだ。
それは実際には、傷を隠す所作ではあったが。]
滑稽なものだ。
名に縛られるとは。
[自嘲めいた言い様。
それは己の事を指しているのだろうが、他には、別の事のようにも聞こえるか。]
不要になれば棄てられるからさ、
イレーネ=ライアー。
その先には、未来も何も無く――ね。
ああ、それなら、以下とも言えないか。
そもそもにして、基準が異なるのだから。
[思案げに、片手を口許に添えた。]
不要、棄てられる。
棄てられたら、寒いかも知れないけど、自由。
[棄てられる事が即ち潰される事という認識は少女にはない]
棄てられた石は、棄てられた場所で空を見る。
風で転がる、誰かに拾われる、それか、砂に埋もれる。
それって、立派な未来じゃないの――かな。
[基準が異なる、との言には理解が及ばず首を傾げる]
「素敵な考え」だな。
そもそもにして、そういう発想が無い。
[認識の違いを突きつける事は、しなかった。
揶揄うような物言いは、感情のいろは浮かばないにも関わらず、少女の言葉を、楽しんでいるようでもある。]
棄てられる事を終わりと捉え、
恐怖を覚えるならば、その先など思考の外だろう。
それに――
風で転がった先に行き着く地は何処とも知れない、
誰かに拾われた後にまた捨てられるかも知れない、
砂に埋もれて二度と陽の目を見られぬかも知れない。
――さて、そう言われてもな。
[緩く首を傾ける。
逸らされる視線を追う事は無く、身
体の向きを変えて、彼女の方も逸らした。]
「全体」に、向けられているのではないか。
影にも試してみれば、わかることだが。
[そうでなければ、庇う理由など無い。
そう言いたげだった。
画面を一瞥する。
戦いは、佳境だった。
月光を受け、糸が煌めく。]
終わり――。
と思わなければ、楽しいのに。
そこで小石のお話は終わっちゃうの?
もっともっと、小石はお話を綴れるのに、勿体無い。
行き着く先が何処とも知れないからこそ、期待もするの。
また棄てられたら、また次がある。
陽の目がなくても小石は生きていけるの。
砂の中は温かい、もぐらがいるかもしれない、
花の根と触れ合えるかもしれない、土に染みた雨水で
体を洗う事が楽しみになるかもしれない。
それって、楽しい事だと思うんだ。
[現実が辛いなら、遠い幸せを見続けるしかない。
陸を見詰めずに船旅を続けて憂鬱になる事は然りと、
少女が思うのは、そういう事]
/*
私も寝る準備に入ろうかしら。
誤爆仲間を喜ばれてしまった。
あの時の自分のコメントが突き刺さる。
でも、ご飯の独り言は可愛かった、うん。
[ブリジットにつられてモニターを再度見やれば、
そこは今まさに決着の着こうとしている瞬間で。
煌く銀、その強い輝きに半ば自信を持って、
それでも一抹の不安を抱きながら画面を見詰める。
そして――舞い散る朱は、紅から生まれた]
――良かっ、た。
[手の中の銀に、そっと頬を寄せて息を吐く]
[ゆっくりと。
先程と同様、操作盤の前に歩み行く。]
知らず、
信じず、
見ようともしないのだろうね。
[緑の眸に映るのは、
影を覆い尽くす、光。]
確かに、それは楽しそうだ。
[短く、同意を返す。
画面に向けられた表情は、他者には見えない。
恐らく、それは、笑みの形なのだろうが。]
終わりも、近いか。
[或いは――と。
*次ぐ言葉は音には成らず。*]
/*
可愛くないんだよ……!
次の動きが未定なので、動かさずに。
ユーディットとティルにノータッチでごめんなさい。
シリウスとイレーネはお付き合いありがとう。
それでは、おやすみなさい、っと。
[*すぅ。*]
*/
幸せのための努力なら何だってして良いと、思うんだ。
[無知で滑稽と思われたって。
盲目で愚かと思われたって。
そこに幸せがあればどうして不幸と言えようか?
人の幸せを損ないさえしなければ、何の害もない。
モニターの見せた結末に満足を得た少女は、
散らばる果物の中へと*座り直した*]
/*
こちらこそ、お付き合い有難うでした。
何か二人の会話は哲学だなぁと思う今日この頃。
.oO(でも、こういう会話が中の人のお取り扱い領域だとか。
楽しかったです、*お休みなさい*
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