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[夜空飾るは、二色の乱舞。
紅引く、銀。
交差し、絡み、時に月光を尾として引きつつ。
艶やかに、綾を織り成す想いの糸は。
立ち尽くす姿を、鋭く裂いて──]
……Halten Sie einen Faden an.
[やがて、静かな言葉に、その力を失い。
ゆらり、と揺らいで、地に落ちる]
[頬へ、腕へ。
銀を更に赤へと染めながら、身体の至る所へと紅が奔る。
痛覚が熱へと変わって、視界が、傾いだ。]
……っ、
[痛みに、立ち続ける事も叶わずに
崩れ折るように、膝を着いて――
ふと、耳へと届く、――声。
ゆるりと意識を向けた先、紅に染まる視界の端に、
青年の姿を捕らえて]
…………
[ペタリと座ってモニターを凝視。
球体がないこと、そも物に触れないことから
モニターに関与することが出来ず
ただ、写されるその瞬間を*逃さぬよう*]
――……、
[手を回して、己の両腕を抱えた。
その身体は、小刻みに震える。]
く、あ、はは……
[零れたのは、笑いだった。
上体を折る。
しかし、微かに鳴る鈴、聞こえて来る声を遠ざけようとしてか、すぐに腕を解いて傍らに端末を置くと、片手で髪を乱雑に掻き上げた。]
馬鹿馬鹿しい。
――……羨ましい、だなんて。
[声にすれば、己が耳にも入る音。
余計に自覚して、
口唇が自嘲するように歪んだ。
聞く者が居たとて、意味の定まらない言葉。]
!
[二人にあとすこし、というところで日碧の姿がかしぐのが見えて]
…この、ばか……!
[小さく苦く呟いて、ようやくたどり着く]
[ひゅ、と音を立てて、糸を手首へと戻す]
……って……。
[慣れた動作も、傷を受けた状態では、痛みを伴うもの]
勝負、あり……俺の勝ちだな。
[確かめるように言いつつ、駆け寄る姿に軽く、蒼を細め。
それから、何か思いついたように、ロザリオを外し]
……絆。
俺もよくはわからんが、簡単に切れるもんじゃないはずだ。
……捨てる子供に、こんな言葉持たせる親がいるんだから、な。
[裏に刻まれた文字が見えるように、翠の前にかざす。
『Mein Kind,Abel. Sie sind froh.』
綴られているのは、子の幸を望む、想い]
……だから、ちったあ信じてみろよ。
[これで、良いのだ。
望みは違えていない――けれど]
こんなの、誰が望んだ。
アーベルは、望んだ?
アーベルのお友達は、望んだ?
私は――望んだ?
[違う、どれも違うはず。
こうなる事で最も望まざる結末は回避できたけど。
これもやはり、望んでいた事ではないと少女はようやく知る]
…星の欠片、が、落ちたか。
[ようやく紡いだのはそんな言葉。
過ぎったのはオトフリート、否ルージュとの会話だったのか。
垣間見えたものに僅か羨望の眼差しを送り。
視線はモニターに据えたまま、残る二人の動向に*集中していた*]
/*
んぁ、すみません、流石に僕も限界。
ここで崩すと後が雪崩れるのでお先に失礼します。
地上組も本当に無理はしないで下さいねーっ!
*/
…バカって、随分な、言葉だね。――フェイ。
[地へと伏せたまま、ゆるりと見上げる。
向けられる言葉に小さく苦笑するも、力無く。]
……、
[翳されたロザリオに、そうと、触れる。
紅に染まる視界に見えるのは、刻まれた、願いの言葉。]
――…、…何、で。
[何を思ったか、ぽつりと呟く。
ゆると瞬いた翠は、何処か虚ろに。
――続く言葉は、音としては紡がれず。]
[白の巻かれた掌をゆるりと持ち上げて、
紅に染まった視界を覆う。
少し動かすだけでも、身体のあちこちに痛みが走ったけれど
――そんな事は、どうでもよくて。]
……っ、
[これ以上、言葉を紡ぐなんて出来るはずもなく。
ただ、溢れそうになる感情の波だけは抑えようと
強く、掌を*握り締めた*]
……うるせぇ、バカをバカっつって何が悪い。
[しゃがみこむその頭をぺしんと殴る。
視線の高さが一緒なら、青年のロザリオを見ていたかもしれないし、日碧がこちらを向けばその翡翠の瞳をまっすぐに*見返して呆れた顔をしているだろう*]
……ま。
これがどんな考えで持たされた物なのかは、俺にゃわからん。
確かめる方法もないし、確かめようとも思わねぇ。
俺の『帰る』場所は、これを持たせた相手のとこじゃねぇからな。
[苦笑しつつ、クロームシルバーを、首に戻す。
呟きに、軽く、瞬くものの、その意は問わずに]
……さて。
カタ、ついた所で……。
[後、やる事は、と。
呟く蒼は、*真摯な色を宿して、前を見据え*]
[笑いは収まる。
元々、可笑くなどなかった。
ただ、 馬鹿馬鹿しいだけ。
*緩やかに瞼を下ろして、
眠れる刀を固く握り締める。*]
[望まぬ現在を変えるには]
――出ない、と。
[空が見えない場所で空を求める事はしない。
空の見える場所に行かなければ。
モニターから目を離し、立ち上がる。
歩む方向は、地上へと続くエレベータ。
空――まずはあの蒼が見える*ところまで――と*]
/*
>>*10
貴方へのとどめはいつだって精神攻撃だと思うんだ。
というわけで、私もお休みなさい。
イレーネはエレベータ前待機。
エレベータを観察するか、降りてきた人襲撃(マテコラ)するかは
その時次第*という事で*
/*
とりあえずこれだけ。
大いに爆笑させて頂きました。
完全に顔出せるのは夕方以降です…。
ENDロールある場合先にやっちゃって下さい。
では。
*/
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