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[ベアトリーチェが向ける視線]
[それは金の髪を持った少年に向かっていた]
───っ!?
[思わず息を飲む]
[その姿は弟が死んだ時の年齢に酷似していた]
ウェイン…ツェル?
いや…でも、ここに居るはずが…。
[つい名が口を突いて出た]
痛ってぇ。
ナターリエのじゃじゃ馬!男女!!
[子供時代のイヴァンは口だけは達者だったが、マテウスはもとより、ナターリエにも喧嘩で勝ったことは一度もなかった。エーリッヒとは互角だったが、エーリッヒにちょっと頭を使われたらやっぱり負けていた]
……おっと。
[服の裾を掴む感触に、一つ、瞬く。
青は変わらず、少年の周囲を舞うか。
未だ近くに留まる赤。
それを撫でる手を、少年の金の髪へと]
どうした?
別に、何も怖くはなかろうに?
俺は。
それがたとえマテウスであっても。
ゲルダを殺させはしないよ。
[切られた先の言葉は続けず、静かに返した。
感覚を失った右手。それでもカップに伸ばす。
刃握ったままの左手と両方で挟むように。
ゆっくりと紅茶を口元に運ぶ]
うん、そう。わたしだけが知ってる。
あなたはわたしを護って…
[ゼルギウスさんがわたしの話を切る。]
[今のウェンデルさんは弟さんそっくりなんだって。]
[わたしは、むーと頬を膨らませると。]
[思い切り彼の頬をつねってやった。]
[『大人のイヴァン』が相手だった事に覚えた違和感。
それもすぐ、彼の姿が変わったことで消え去ってしまう。
生きていたときと変わらない――結局は、逃げだった]
別に、行きたくないもん。
僕、兄さんみたいに野蛮人じゃない。
[仲裁に入った女性の名には、ぱちくりと瞬く。]
ナターリエ?
ナターリエ姉さんは、もっと……
…。
おてんばだよ。
[イヴァンと同類扱いしかけた。]
思い入れ…。
[そう言われると何となくむっとするのか。
ふいと視線は別に向けながら。]
…まぁ遠慮するでなくそうさせてもらう。
とはいえ、誰が死ぬのやら。
[誰が誰を選び取るのか。
これから先は、読めない。]
[よく似て、知らない名前を呼ぶ、銀髪の男。
ライヒアルトの影に隠れたまま、きょとりとする。
ちりり。ちり。
何かが揺らめいた]
……こわがって、ないよ。
ただ、少しだけ。
変な感じが、しただけ。
[このミルクティーが、最後の一杯になることも。
それが、最後の時間と等しい事も。
分かっていた。
湿らせるように、口許にミルクティーを運ぶ]
…マテウス、兄さん。
[確かめるような響きで名前を呼ぶ]
それでも、あたしにとっては。
マテウス兄さんは、ずっとあたしの兄さんだから。
[また一口、ミルクティーと最後の時間が減る]
[意識は完全に金髪の少年へと向かっていた]
[困惑の色を浮かべる顔]
[しかし横から伸びて来た手により呆けたような意識は戻される]
ぃたたた!
ベアタ、何を──。
思い入れも、何もない相手であれば。
そこまで、決意を固める事もなかろうが。
[むっとするナターリエに、さらりと言って]
……問題は、そこか。
選択肢は、限られているしな。
[それでも、家主の死を望まないのは言うまでもなく。
彼のためにと、こちらを気遣ったゲルダもまた、生を紡いでほしいという想いがあった。
それは、与えられた役割とは、関わりない。
自身の願い]
知らない!
[心底困ってるふう(それがまた腹立たしい)のゼルギウスさんにそう言うと]
[彼の膝を無理やり寝かせて、それを枕にして寝転がってやった。]
[動けなくなればいいんだ。ふん。]
誰がじゃじゃ馬?イヴァンの馬鹿!
イヴァンのほうが喧嘩も弱いし女々しいよ!バーカ!
[引き寄せられるように、姿は瞬時幼いものへと。
口調は癖がうつる前の、少女めいたものに。
ふっと姿が変ると、子供ならの本気でイヴァンの頬をおもいっきり抓った。]
[目を閉じたままゲルダの言葉に]
ありがとうな、ゲルダ…。
ゲルダ、お前は俺の最高の妹だ。
[エーリッヒの言葉を耳に]
覚悟は…いいな?
[確かめるように告げ、
二人が飲み終わったところで立ち上がり]
さぁ、終わりにしようか…、全部。
俺を殺さなければ二人は……死ぬ。
[冷たく告げる言葉、右腕は人のものではない獣のものに]
変な感じ、か。
[返された言葉に、苦笑する。
恐らくは、死する前の現実と向き会えぬが故の状態。
けれど、与えられていた重圧を思えば、それを責める事はできず]
……ま、いいさ。
落ち着くなら、掴まってろ。
俺には、それくらいしか……できん。
でも。
マテウス兄さんを選ばないあたしを、兄さんが妹って認めないなら、それでも良いよ。
[口にして、なおさらに胸は痛むけれど]
ごめんね。
あたしも、…兄さんが相手でも。
エーリッヒは譲れない。
[ことり。
カップをソーサーに戻して。
エーリッヒの持つ、銀の刃に手を重ねようと]
それで、兄さんを殺すことになっても。
ウェンはどうしてそんな言葉ばっかり知ってるのかなー?
[おてんばと言い切ったウェンデルに、にっこり笑うと鼻をつまんだ。思いっきり。
こういう時の扱いは、イヴァンとあまり変らないような。]
[怒ったらしいベアトリーチェが自分の膝を枕に寝転がってしまった]
どうしたって、言うんだ。
[何故怒らせてしまったのか理解出来ぬまま、そぅとベアトリーチェの頭を撫でる]
[降ろす視線はベアトリーチェを覗きこむ形になるか]
ぎゃあああああ!痛い痛い痛い痛い!!
[派手な悲鳴]
[最早過ぎてしまったいちばん幸福な時代の姿]
[それもまた、逃げだった]
[動きの鈍い身体。そも相手は荒事の専門家。
どこまで抗えるのか。
そんなことは考えなかった。
ただ、ゲルダを守るのだと。それだけを念じて]
ああ、終わらせよう。
[ゆっくりと立ち上がる。
左手を構え、翠は冷たく燃えるよに]
……やれ、やれ。
託児所になっとるな。
[ぽつり。
口をついたのは、こんな呟き。
それでも、その賑わい自体は。
自身の遠い日を思い起こさせて。
ふ、と笑みを象らせる。
それが、逃避のあり方だとしても。
場の崩壊を見れば、散り行くのだから、と、止めはせずに]
…うん。
[覚悟を問われ、ただ短く頷いた]
終わらせよう。
[冷たく告げられた言葉。
けれど人ならぬ姿を見て、それでも翠玉は柔らかく微笑んだ]
……ん。
[大人である幼馴染を見てしまえば。
自分が壊した男と、人狼である少女と向き合えば。
思い出してしまうから。
だから、逃れようとしている]
ぅぇぇああああああ!
[隠れていたところに寄って来た幼いナターリエに鼻を摘まれて、わめきだす。
湧いた疑問はまた一つ、露と消える]
[その時代は、彼にとっては何よりも大切な宝物だった]
[だからこそ、疑い合わせようとしたベアトリーチェを心底憎んだ]
[だが、マテウスはその大切な思い出のかけらの一つ]
[故に、マテウスのことは憎いとは思えなかった]
…ふんだ。
[覗き込む彼と目が合う。なんだかとたんにお腹がふわふわして落ち着かなくて。]
わたしより弟さんやウェンデルさんが好きなんでしょ、ゼルギウスさんのブラコン。
わたしなんか放り出して、混ぜてもらったら。
[わたしは憎まれ口をききながら、目を逸らす。]
[ゲルダの言葉が聞こえる返答はなく、二人に右腕を振り上げ飛び掛る。
距離は十分にありきっと二人が反応をするのには十分な距離であったであろう。
振り下ろした手は人間の手、
二人の体を抱きしめるように]
悪いな…二人とも……。
[ささやく声]
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