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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が4名、人狼が1名、占い師が1名、霊能者が1名、狩人が1名、C国狂人が1名、共鳴者が2名、智狼が1名いるようだ。
全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
にわかには信じ難いが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
既に、被害も出ている。皆、十分に気をつけてな。
[…ざわ…]
…ぇ?
[ふと、何かの気配が感じた気がして…ふり返るも、辺りには観光客しか居なくて…]
…
[一つ瞬きをするが、周りが一層騒がしくなると、目を丸くし…祭りが始まったことを知った]
[……一瞬の静寂、その後のどよめき。
村に転がり込んだ当初は、この瞬間を楽しみにしていたが]
……はじまったかぁ
[青年は賑わう窓の外をぼんやり見つつ
カツレツにフォークをつきたてる。]
[やや暫く悩んで、追加で2本。
一本は苺ジャム、もう一本は特注で、コンデンスミルク1リットルの中へ沈めたもの。]
まー、迷惑かけたみたいだし…
[天空に光の花が咲き、数瞬遅れてドーンと空気を振るわせる音]
お、始まったかな?
[日が変わり、村の各所から歓声が上がる。
自然、表情は緩んで]
…やはり良いものだな、始まりというのは。
[何かが一瞬で変わるような、そんな錯覚さえ覚える]
[窓を閉じ、ようやくランプを灯して身支度を始めた]
[声をかけてきた、青年と少女に挨拶を返そうとして、ふと、言葉を切る]
…ああ、始まったのね。
[少女は、一瞬だけ目を伏せる]
こんばんは!
[その表情は、すぐに消えてしまったけれど]
[ざわめきが強くなる、風の感触が、どこか、変わった気配]
っと。
祭り、始まったなっ!
[その事実を改めて認識して、はしゃいだ声を上げる。
憂いはしばし、横に置こう。ふと、そんな思いが脳裏を掠め]
[動こうか、動かないか、子供はとても悩んでいる。
なんだろう、なんだろう。
空にひかり、あかるいひかり。
大きな大きな花が咲く。]
花火、綺麗……
「夕食を一緒にとるから遅くなる」
[…という伝言を持って別荘に戻ってきた彼女を待っていたのは、主のお母上の、にこやかな笑顔。]
「迎えに行くのは、少し待ってあげて」
[――きっと、可愛い孫との水入らずの再会の時間を、出来るだけ長くしてあげようという心遣い。]
[そうして、彼女も夕食をとってから、迎えにと急いだのだけれど。
屋台のある表通りの人込みは、半端ではなくて――裏路地を迷いながら進む内に、祭りはもう始まってしまっていた。]
…流石。
[大玉の花火を見て…目を細めると、歩む速度を速め…広場に出た。
花壇のレンガに腰掛けると、まだ手の中で温もりを感じる包みを開け…マフラーをずらした]
…はむ。
[と一口。
もぐもぐ。花火を見ながら、ホットドックを食べ始めた]
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