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マコト に 1人が投票した
ヨウコ に 8人が投票した
ヨウコ は村人の手により処刑された……
次の日の朝、 ウミ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、 マイコ、 マコト、 アズマ、 ヒサタカ、 フユ、 ヨウスケ、 ショウの7名。
桜の下のやり取りを、楽しげに見つめていた桜色の瞳。
それが、ゆる、と瞬いて。
「ひとつ、かえった、ちからある子」
零れ落ちたのは、小さな呟き。さわ、と流れた風が薄紅を揺らして。
「ゆれる、ゆれた、たまゆら、かわる。
ゆらゆら、ゆれて、ゆれて、われた」
歌うように呟いて。
瞳が向かうは、校舎の方か。
「ひびきは、かわる。
おもいは、かわる。
ゆらゆら、ゆらら。
ゆらゆら、ゆらら。
まよい、まどうは、ひとのさが。
まどい、まようは、よのならい。
ゆらぎ、ゆく子ら。
ゆくさき、いずこ?」
[不意に、仔犬の耳がピクンと立った。
ショウの腕をすり抜けて地に降り、一目散に校舎へと駆けていく]
リュウ?!
[名を呼ぶも、脚は止まらない。
懐中電灯を拾う間もなく、追って走り出した。
ちらと、顔だけを振り向けて、桜の方角を見やる。
いつの間にか、もう1人、人の姿が増えていた。
月光に照らされるその人物がヨウスケだと視認した瞬間、
あの瞳を思い出して、心臓が跳ね上がった。
追う事に専念しようと、前へと視線を戻す]
[小さな影を見失う事はなく、再び、校内の中へと入る。
覆う薄闇に惑わされず、走る仔犬についていく。
先程も通った職員室の廊下、その奥の階段へと続く付近で
立ち止まった仔犬は、きょろきょろと辺りを見回した後、
窓の外を見上げ、かなしげに、小さく鳴いた。]
………っ、
…リュウ、どうしたんだよ?
[問いかけながら、ショウも足を止めて周囲を見渡す。
微かに散る緋色の雫と、何かが斬りつけたような痕。
千切れ飛んだ青いリボンを見つけて、しゃがみ込んだ。
色からして、1年生の物だろう。
且つ、仔犬が反応を示す人物の心当たりは1つしかなく]
―――…九条?
[呟きに応じるように、仔犬が一声、吼える。
視線を走らせると、赤に濡れた小さな刃が落ちていた。
遠くには、カバーもあって。
躊躇いながらも、それを手にする]
[殺されそうだった、と言ったフユを思い出す。
桜の傍での、マイコやアズマとのやりとりも。
幾つかの出来事から導かれた答えに、唇を噛んだ。
彼女が憑魔だったのか、憑魔に狙われたのか、
或いはもっと別の、人同士の争いなのか。
それは、わからないけれども―――]
…やんなくちゃ、いけないんだ。
[右手にナイフを握ったまま、
左の人差指に貼られた絆創膏に、視線を落とす。
彼女が何を思い手当てをしたのか、*ショウが知る事はない*]
[緋の華に包まれているようだ、と、遠くで思ったかもしれない…綺麗だ、と…]
[しかし、血の匂いの中、人では無いモノと、相手を見定めた精神は、弓を引く手を、些かも迷わせず、迷わぬ心に応じて、鋼の矢が弦を離れる]
[緋の中で見つめる、少女の瞳を、*貫こうと…*]
―桜―
[鈴の音が空気を震わせ、やがてまた静寂が訪れる。
仔犬の後を追って駆け出した少年が、ちらりと振り返るのが見えた。彼の様子は先程から可笑しいけれど、何故だかは知らない。その原因が洋亮自身にあることも。
此方に笑いかけてきた少女に向けて、ゆっくりと歩み寄る。]
――日月さん。
聞けた?
[囁くように尋ねる刹那、感情のない瞳の奥で何かが揺れる。
教えてもらえなかったことを聞けば僅かに落胆の様子を見せ、それからその“モノ”について聞くだろうか。
傍らにもう一人居る少年には目を向けずに、真暗な校舎を*見上げた。*]
[階段を上がる。
感じるのは、焦燥。
時間をかけすぎた、と思う。
先ほどよりも静かになった二階に、嫌な予感は募って]
……?
今の……。
[二階までもう少し、と言う所で聞こえた声に戸惑い、更に足を早めて]
……っ!?
[二階に上がるなり目に入ったもの――決して見たくないと願っていたそれに。
*言葉をなくして、動きを止める*]
[両肘から指先へ向かって撫でるように、両手を滑らせる。手と手が合わさり離れて、今度は両腕を広げていくと
何処から抜き出したものか、ひとふりの白い刀。
大理石を刳り貫きでもして、柄から刃まで継ぎ目無く作られているようで、しかし大理石などよりももっと石灰質の乾いた質感を持った、もし人骨を見たことのある人間ならばそれを連想するような
そんな色をした刀。]
[瞳の中に映り込む矢影は針ほどの大きさから瞬きもしない間に大きくなるがその瞳は光を映さず、それ故揺らぎもせず
強弓より一念、飛来する鋼の矢を一閃。
弾いた矢が校舎の窓ガラスを割る。]
[ヒサタカの後ろから現れた姿に
あくまでゆるやかな動作で目を向ける。]
司、
……か。
[水月海の亡骸の横へ片膝をつき]
護りに、
来たか?
[刀を床に垂直に立て、
その上に片腕を乗せて杖のようにしながら
身を屈め、亡骸の首の下へ腕を差し入れる。]
奪いに来たか?
[片腕でそっと、遺骸を抱き上げた。]
…………それとも殺しに?
……う
[何度か、嗚咽する。
嗚咽も三度目には咳になり、四度目は血を吐いた。]
脳髄は
ものを思うに
[再び血液を吐く。
それは飲み込んだもの]
ものを思うにはあらず
ものを思う は
[咳き込む
掌で口を拭い、目元を拭った。]
ものを思うは、むしろこの身体 か。
[廊下に血痕と、何本かの矢だけを遺して
ふらりと
倒れるように、
窓の外へ首が落ち
大きく後ろに反り
するりと窓枠を超えて
校舎が黒々と影を落とす裏庭の闇の中へ落ちて*行った*。]
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