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─宿屋・食堂─
[ベッティ>>178からの問いには]
もう少ししてから、頂こう。
今はこれがある。
[ロイヤルミルクティーを示すように掲げ、後に摂ることを告げる。
ゼルギウス>>184の返答には軽く翡翠を伏せ]
Без труда не выловишь и рыбку из пруда.
Волка ноги кормят.
楽して得られるものは無く、自分から動かなければ得ることも難しい。
だから、僕は僕が選んだ途を行く。
それしか方法が無いから──。
[ゼルギウスの言葉に頷きながら、自分が決めたことを口にした。
払った代償に見合った結果が得られるは、今はまだ分からないが]
―宿屋・食堂―
慣れちゃいけないよな……。
[つぶやき、準備していた朝食は途中でやめて保存の利くようにしてから再度食堂へと戻る]
んっ…?
[ちょうどアーベルが戻ってきたところで、ライヒアルトを呼ぶ様子にそちらの方をじっと見ていた]
─ 宿屋/食堂 ─
…着替えてくるね
[紅茶を飲み終えると、周りにそう伝えてゆるりと立ち上がる。
足取りは緩やかなものではあるが確りしたもので。]
― →二階 ―
[部屋に向かう傍ら、もしクロエに出会えば、あと声を上げて。
血に染まるその姿をみられたかも知れず。]
―食堂―
[ゼルギウスの唇の動きに微かに目を細める。
青年の方もその仕草のみで何も声にはしない。
飲みなれぬミルクの甘さに目を落とせば掛けられる声。
アーベルの方を向けば瞬き一つして]
――…あ?
何だよ、改まって。
[ぐっとカップの中身を飲み干し席を立つ]
何処で話すよ。
[常の調子でゆるく首を傾げる]
[頭を撫でられると、つい涙腺が緩みそうになって顔を伏せ頷いた。
だが、続いた言葉がどこか引っかかって。
顔をあげ、アーベルを見つめた。恐らくは、蒼鷹と同じような表情で。]
ベル、兄…?
[何故か不安にかられ、名を呼ぶも続く言葉はなく。
謝られれば、ううん、と頭を振った。]
私は、視ることしか出来ないもん。
見つけてあげることは、出来ないから。
…ごめんなさい。
[気遣われれば、申し訳ない気持ちが強くなり謝罪の言葉を吐く。
この場を離れると言われれば、うん、と頷いてから。]
…ベル兄。
気をつけて、ね?
[食堂へと向かうアーベルの背に、願いを込めた言の葉を投げ。
見送った後も動けぬまま蒼鷹と共に座り込んでいるところに声をかけられた。]
……ゲルダ。
どうしたの、その格好。
[幼馴染の声に、顔を向ければ血で汚れた姿に驚き青褪めた。]
─食堂─
[向けられる視線には、気づいていても。
今、蒼が見据えるのはただ、一点]
……あー……宿ん中だと、内緒話とかし難いし。
とりあえず、外、でねぇ?
[玄関を親指で示しながら、問う口調は何気ないもの。
けれど、蒼に宿る険しさと──それと共に宿る、何かを楽しむような光は、僅かながらも見て取れるか。
それが、勝負を仕掛ける時の表情と知る者は、ここにはいない、けれど]
─宿屋・食堂─
[ゼルギウスと話をしていると、アーベルが降りて来てライヒアルトへと声を掛ける。
翡翠がじっとアーベルを見詰めた]
[狭い選択肢に含まれる一人。
手に掛けるを厭わない者。
けれどここで事を起こす気は無かったため、彼らの様子を眺めるままとなる]
―食堂―
[遺体をみたからという訳でなく、食事をとれない身としてはべッティの言をライヒアルトが退けてくれたのはありがたかった。
そこに言葉を重ねることなく、チラリと現れたアーベルがライヒアルトに誘いかけるのを横目でみつつ]
そうだね。
私も、私が選んだ途を行くよ。
[ミハエルに薄らと微笑んで見せた。
次に占った先、その結果を謂うは決めている。
ただ、そのタイミングが……―――難しいかと視る先は。
出来うるならば、皆の前で効果的に、
とは唯自分だけの都合に過ぎない。]
[青年は何かを感じてはいた。
虫の知らせというものだろうか。
アーベルの蒼を深緑が見詰め、それから肩を竦める]
外、ね。
男二人で散歩なんて華がねぇが
いいだろ、行こうぜ。
[幼馴染に頷き、玄関から外へと出る]
[何か言いたげな視線を向けるだけに、結局何も彼に言うことはなかった]
まっ、幼馴染同士、男の会話もあんだろな……
[つぶやくような声は自分を納得させるためか、他人に納得させるためか]
華がないとか、俺ら二人に関して言えば、いつもの事だろ?
[イレーネがゼルギウスの所に行っている時は、大抵は二人で駆け回っていたのだから、と。
おどけた口調で返しつつ、玄関から外へ。
出てすぐは自衛団員の姿もあるため、少し歩くか、と言って歩き出す]
……さってーと。
どっから話したもんかねぇ。
[周囲に人の気配の途切れる頃。
最初に口にしたのは、こんな言葉]
いざとなると、色々とひっ絡まって。
上手い言葉が出てこねーや。
俺等二人はまあそうだけど。
子供の頃はさ、イレーネも一緒だったじゃねぇか。
あいつは華にカウントされねぇのか?
[聞いたら拗ねるぞ、とアーベルに軽く笑う。
笑いながらも微かに柳眉が寄せられて]
上手い言葉なんて期待してねぇよ。
[外を歩き何時しか足が向くのは湖畔]
――…何を話したいんだ?
[立ち止まり目を細め蒼を見遣る]
― 宿/二階廊下 ―
…あ、これは、ね
ユリアンの……
[其処まで言うと、先程運ばれた亡骸が誰か伝わるはずで。
へなりと眉を下げながら座り込む幼馴染の元へ向かい。
ゆるゆると頸を振り駄目だったと告げるよう。]
…僕は、なんともなかったけど、ね
此の侭じゃ何だからさ、着替えようと想ってたんだ
[しゃがみ込み血濡れの服が見えない様に屈んで。]
―食堂―
[己が途を行くと告げたゼルギウスは、ふっと思い立ったように、外へと向かう2人に、主にアーベルに向けて――……否、その場にあった全員に向け言葉を紡いだ。]
ん。2人で話に行くのは佳いけど、もしライ君に何かあったら
私はアーベル君を疑うよ。
私は、ライ君が人狼ではないと『識って』いるから。
[さて、その釘さしは届いたか否か。]
……つか、あいつは一人の華だし。
[華云々はこんな言葉でさらりと受け流し。
話を促されると、ポケットから瑠璃のダイスをつかみ出して、手の中で鳴らした]
……話したい、っていうか……聞きたい、ってのが、実情かね。
……なんで。
じいさまと、ブリジットと……ユリアンを、殺す必要があったのか。
…そ、う、なの。
[ゲルダから言われた名に、先程運ばれていった骸が誰だったのか悟って。
赤髪の男性を視た後、一人帰りを待っていてくれた人の命が消えたことを知った。]
…ゲルダ、は。
大丈夫?
[なんともなかった、と言って自分と目線を合わせるようにしゃがみ込んだ幼馴染にそれでも大丈夫かと問いかけて。
その瞳を見つめる闇色は、心配に揺らいでいた。]
2人で出て行って、片方が帰って来て片方が帰ってこないってことになったら、疑いは自ずとかかってしまうだろうけど。
[占い師である筈のゼルギウスの視点では、疑う先は3名だ。
アーベルとべッティとゲルダ。
そのうち、アーベルを疑う言を紡ぐのはひとえに……―――。
ミルクティーに含まれた薬が効いたか、痛みはなく、けれど違和はある胸を我知れず押さえた。]
[華がないとの言葉に、二人を見送りながら昔のことを思い出したり。
年の離れた自分は二人に連れて行ってもらえることもなく、自分なら華になれるのにとか思ってたこともあったかもしれない]
時折、うらやましくもあるな、イレーネやライヒアルトが。
[ぽつりとつぶやく言葉は誰かに聞かれることがあったか]
[ゼルギウスの言葉にそちらを軽くにらむように]
ずいぶんと疑いあいになるのが、ご希望に聞こえるぞ。
[返した言葉にとげを混じらせるのは、内心のいらだちのせいか、
昨日に感じた疑念のこともあってのことか]
……わかってら、そんなこと。
[ぶっきらぼうに紡げばアーベルの手の中で何かがなる。
それは部屋選びにも使われた『女神』。
続く言葉にクツリと咽喉を鳴らした]
――…其れが占う為の呪具か、アーベル。
[先ほど感じた怖気の正体を見据え]
なんで、か。
――…如何しても必要だったのさ。
生きるために、殺した、とそれで納得するのか?
―食堂―
ゼル?
[幼馴染らへ向けていた視線は、夫の違和に気づいてすぐに戻される。]
ゼル?大丈夫?
[胸を押さえる夫の肩を、少し掴んで顔を見ようと。]
……おんや。
否定してくるかと思ったんだけど、案外ストレートなのな?
[呆気なく返された言葉に、低く笑って。
もう一度、瑠璃のダイスを投げ上げる]
……ま、そういう事。
俺が、飛び出す直前に作った、最初で最後の瑠璃細工。
[受け止めた二つの瑠璃は、微かな音を鳴らして]
生きるため……この状況から、逃れる、ため、とか?
そりゃま、確かに、理不尽な話ではあったけど。
……わざわざ事、荒立てる事もなかったんじゃねーの?
…怪我は、してないけど
[胸が軋むように痛む。それ故に両手を胸にあてた。]
大丈夫、だよ…どこも痛くないから
[痛ましく笑みながら娘は幼馴染の方を向く。
人の死を目の当たりにした事。
ユリアンの時は直接見てしまった所為もあり、
10年前の記憶―――…弟の無残な姿と重なって。]
クロエは、見たんだよね?
カルメンさんの事…
[訊ねるように、ぽつぽつと語り始め]
[チロリと紅は、ぽつりと裡滲む声漏らしていたベッティを見る。
彼らは人狼が何名いるかも識れていない。
一先ず、仮想人狼を作るならば、
アーベルかべッティであると、状況的には思う。
思うのだが……―――。]
私はただ、白と識っている人に何かあれば……
そういってるだけだよ。
[嘘の類は得手ではなく、だからこそ彼らに黒を出すでなく
ライヒアルトに白を出した。
疑うよりは、護りたいのだと、そう演技できるように。]
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