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―ちょっと前―
うがぁ、離せぇーー!
[ご主人はあんまり頭がよくないから、ベル先輩の持論>>143は何度聞かされても理解できてないみたい。
まあ聞かされる時はだいたい捕まってる時だから、聞く余裕すらないんだけど。
その後薬を塗られるたびにぎゃんぎゃんと喚いてたご主人は、時々通りすがったヒトからのかわいそうなものを見るような視線を受けていた。
悶えているご主人をよそに、近い場所が痛いけど特に怪我もしてないボクは大人しく診察を受けて、あっさり解放された。
ご主人も最初から素直に見せときゃよかったのにね]
……治癒魔法だけでいいじゃねぇかよぉ……。
[痛くない治癒魔法を受けて、ご主人はぐったりしながら呟いたけれど、勿論ベル先輩にはスルーされてた。
解放されたあともまだ動けないご主人の代わりに、ボクはベル先輩の揺れる三つ編みを見送ったのだった]
[ちまっこと言われてじっと店員を無言のまま見上げる。
威圧感より、なんか別のものを感じさせるのが悲しいところだった]
カルメンの言うとおりですよ、まだまだ、見る目も修練もたりませんね。
こういう商売をやっていこうというんでしたらね。
[くすりと笑いかけて、あくどいことをしていることにお咎めはなかった。
そもそも、気付けないものも修練が足りないのだという考えがあったからでもある。
カルメンの言葉に頷き、たしかにお得であることは間違いないなと。
その分難易度もはるかに高くなっているのだが。
カルメンが狙う様は黙ってみていて、狙う弾は残念ながら外れた様子]
わかっても、簡単にはとれないようにはしてるみたいですねさすがに。
[それから、予想通りに少女に声をかける店員、商売たくましいともいえる]
─中庭・どこかの出店裏─
[悪夢を振り払おうと首を振るヴィターを見て>>188、ヒュレストは、にしし、と笑った]
『トリスと一緒に会場んなる隔離結界の維持せんとあかんからな。
中に入るんはディルとベルデだけや。
言うこと聞かへんっちゅーんは、反抗期やろかねぇ』
[そんなはずはない。ヒュレストの紡ぐ言葉は半分くらいふざけたものである]
『おぅさ、何や進展あったらええな、くらいで思うとくわ。
ディルもトリスほど鈍かない思うねんけどなぁ…』
[まぁアレの兄だし、と呟いて長い尻尾を揺らした。良い笑顔なヴィターには、こちらも良い笑顔で返しておく]
『さぁて、一頻り笑ろたし何か見に行くかー。
……て、なんや居るな』
[その場から移動しようとして、同族の気配>>184を感じ取った。ふよりらとそちらへと向かう]
>>186
最初は赤、青、緑、黄、ピンクだけだったんだけどねー。
[5、6回やって9匹は少ないです。多分。]
あー、私と契約してる異界龍。
って言っても元いた世界から一緒だから家族みたいなもんね。
[にこ、と笑みを浮かべた。]
―祭会場:射的台―
うーん、どれ狙おうか…
どうせ当たらないんだろうし、まぐれ当たり狙って奥のでもいいけど…
[などと悩んでいる間に、魔導銃には元来あるたっぷりの魔力が流れ込んでいく。
かたかた、と銃の端がかたかたと揺れていた。
その様子に若干店員の笑みが引きつった――ことなど当然知る由も無い。]
………あ、え?あ、わ、わぁっ!?
[あまりに大量の魔力を注ぎ込んでしまった為に、引き金は半ば勝手に引かれて
放たれた魔力弾は、本人の意図などお構い無しに、ある意味一番大きな的―――店員を狙って。]
『チュン!』
[といい音を放ち、魔法弾は店員の頬を掠めた。
たらーりと、こっちには汗が、店員には血が流れていく。]
─祭り会場内─
そこの君、お代わりを頼むよ。
[コスプレ喫茶に白衣が紛れ込んでも、ある意味馴染んでいる。
天聖学科の生徒が生命学科へお世話になる事は少ない為、ここでは危険物扱いされることもない。
煌びやかな騎士姿の生徒に給仕してもらい優雅にティータイム中。]
気がついたら、ここまで増えてた……って?
にしても、全部色違いとか、すげーなー。
[>>194 感心するのはそこなのか、と言われそうな事を呟いて]
異界龍……あー、トリス導師の連れてるあれの、お仲間か。
[次元魔法の知識・素養は壊滅的なものの、異界龍がどういうものか、最低限は知っていたから、適当に相槌を打って。
『元いた世界』という言葉に、え、と小さく声を上げた]
(この短い時間で、なんで連続してご同類に会うワケ……?)
[たまにあります、そういう事も]
―祭会場―
簡単に取れてしまったら、商売あがったりでしょうしねぇ。
[分かっていても、に反応する店員に、クスクス。
店員は誤魔化しも兼ねてもう一人の少女に商売を持ちかけ]
あら。まぁ…。
[暴発、ではないけれど。危険弾一発。
片手を口元に当てて、店員に大丈夫?と首を傾げた。
とはいえ古代語一本で来たから回復手段も持っていませんが]
狙いすぎというか。
力が有り余ってるのねぇ。
[お姉さんのせいじゃないよ、と鳴いていた茶虎猫もびっくり。
それでも少し落ち着くと、慰めるように足元へ*すりよった*]
―中庭・どこかの出店傍―
「反抗期に加えて思春期やな!」
[本人がいたら確実に怒りを買っていただろう評価を付け加えて]
「けども、それじゃあゲーム落ちし続けん限りは、お楽しみタイムは続くってわけやな。
まぁ、あの兄さんたちが鈍い言うよりも、身近過ぎっていうのもあるんやないかな。
こっちに来た当初から慕っておったしな」
[少しだけまともっぽいことを言った後に]
「そやな、イレーネちゃんあんまほっといても寂しがるやろしな」
[そうして、同じく感じた同族の気配にそちらをみて]
「君は、知りすぎたんや……」
[ヒュレストに乗るように、にこやかな笑みとさわやかな声でそう告げた]
―祭り会場内―
[そろそろ通行の邪魔になるんじゃないかな、動かした方がいいかな、とボクが思い始めた頃、ご主人はようやく上半身を起こした]
……あー、ひでぇ目にあった。
いっつもいっつもタイミング悪いんだよなぁ。
[小声で文句を垂れるけれど、自業自得なんじゃないかなぁとボクは思う。
それはさておき]
さって、祭り見に行くか!
[なんだかんだで治療は効いたようで、ひょいと起き上がったご主人はすっかりいつものテンションだ。
転んだ時についた土を払って、また走り出した]
>>198
追い込んだりしたら見事に色違いでねー。
なんか、「センタイ」がどーのとか言ってたの(異界龍)もいたけどね。
[突っ込みそうな奴は今、別のところにいますから、ガンスルー。]
そうそう。
オーヴァンは流水だけどねー。
[自分の属性も、だが。
え、と小さく聞こえた声には首を傾げた。]
―祭会場:射的台―
あ、あはは…………ええと、うん、魔力は多いねってよく言われ―――
ご、ごめんなさいっ!
ああでも今は回復手段持ってないのがっ。
[こちらも古代語専攻しているので回復魔法は使えない。
ピノ君がいれば、古代語とは別に特殊な回復魔法が使えるのだが、生憎今日はお留守番。
表情張り付いたままだが、なんとなーく、というか当然のように怒っているだろう店員に冷や汗かいていたものの、
足元でごろりらと慰めるように擦り寄ってきた猫に、大変心が癒された。]
[カルメンと二人でする会話に店員はさらに不幸な方へと走っていく結果となっていて]
あらあら、これはこれは。
[実は少女が狙った的は店員だったのだろうかとちらりと思いながら、
凶弾は店員の頬を掠めて、血がたれていく]
あれがきちんと制御できるようになりますと、障壁なんて関係なく吹っ飛ばしますね。
[カルメンの言葉に頷きながら、冷静に分析をして]
もう一度やります?
お金なら私が出しますよ。
せっかくのお誘いですし、私もまだ挑戦するつもりですから。
[にこやかにベッティにそう申し出ながら、店員に笑いかける。
引きつった笑いを浮かべる店員は、内心では泣いていたのかもしれない]
>>199、>>201
『見ぃ〜たぁ〜よぉ〜?』
[なんとなくノリで返してみる。]
『…俺、もしかしなくても巻き込まれた?』
[えぇ、それはもう、確定事項です。]
へーえ。
んじゃ、俺も後でもっかい挑戦してみっかなぁ。
[>>203 「センタイ」って何だ? とか思いつつもそれは置いといて]
ああ、そか。
あいつらって、個々の属性あるんだっけ。
[流水、という言葉にそんな事を呟いて。
首を傾げられると、えーと、と言って頭を掻き]
あー、そうそう。
俺、ユリアンってーの。
[とりあえず、名前を名乗って話をそらしてみた]
―祭り会場内―
……お、さっきの。
[懐から頭を出して流れて行く景色を眺めていると、ご主人が何かを見つけたみたい。
視線を前に向けてみたら、さっき導師のとこですれ違った女の子>>203が、誰か>>198と話していた。
その近くにさっきの異界龍はいなくて、なぜか代わりにふわふわした生き物がふよふよ。
ご主人は興味を惹かれたようで、ちょっと速度を落としながらそっちに近づいていく]
「そやな、どうなるか、本当に楽しみや」
[大事なのは結果ではなく過程と、そういう言葉もあるがこの場合においてはろくでもない意味となるだろうか。
それから、出店の裏から出てオーヴァンをからかいながら返された言葉]
「仲間が増えたで」
[ヒュレスト同様、当然のように巻き込みながら]
「そやな、あくまで我々がするのはサポートや。
イレーネちゃんの恋がたのs…おっと、いい方向に行くんが狙いや」
[一瞬もれかけたまっさらな本音、それからどつかれるに]
「大人状態のイレーネちゃんほんまに怒らすと、ちょっとしゃれにならんわ……
まじしばかれで、リアルに地面や壁にめり込む体験するんやで……」
[経験済みらしい]
[客の回転率を考えればそろそろお邪魔かな、と立ち上がった頃。]
うん・・・?
どうしたのかな、ふわふわくん達。
[ぷるぷると小刻みに震える4色団子にそこはかとなく何かを察した。
そっと手の平に掬い上げて店を足早に出る。
人の少ない方へと移動している途中で『チュン!』といい音が耳に届く。
一瞬それた意識は、手の中の臨界点ぎりぎりの物体へと少々多目の圧力を加えてしまった――つまりは、
ぽんっ!!!!
握力から上空に逃れた4色団子はポップコーンのように弾け、金平糖みたいに細かなふわふわとなって風に流されていく。]
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