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―会議場―
[入った先に姿は無く]
――
[吐息が軽く落ちた。
其れから其処に居たメイドに声を掛ける]
牡牛のの部屋は何処だ?
[ディーノの時もだが態々聞くのは何故か。
……判りきって居る。
其れから聞いた部屋へと向かった]
ちっ…!
[真空の刃が...の首を落とさんとしたまさにその瞬間...の姿はその場から―“消えた”]
ったく…テレポーテーションなんて久々だぜ。
[その声がオーフェンの背後から聞こえるのと青き炎が放たれたのは同時だった―]
――!
[背後にカルロスの気配が移ったのを確認すると。]
『これは少し拙い・・・か。』
[頭の中で少しだけ思考を巡らすと、衝撃波を自分の周囲に浮かべて解き放ち、「青い炎」ごとカルロスの身体を強烈な冷風で吹き飛ばす!!]
ぐわぁっ!!
[冷風に吹き飛ばされ背後の壁に激突する!]
グ……。
[口の端に滲む血を片手で拭い再び炎を現出させる―その色は禍々しき黒]
[カルロスの方向を向き、一歩下がりつつ]
・・・そんな能力が使えるとは驚きだよ。これは僕も本気を出さないと失礼だね・・・!
[言ってカルロスの身体から数mmの距離を絶対零度の冷気でできた厚い膜で包みこむ。その向かう先は迷うことなくカルロスの心臓へと。それと同時に部屋のあらゆる場所から、そして...の足元からも。無数の蒼色の蔦が枝分かれしながら対象の足元へ襲いかかる!]
―廊下―
――…、近いな。
[慣れた、力のぶつかり合う気配に僅かに目を細め
廊下に佇んだまま、ぽつりと言葉を零す。
その気配を深く探れば、どの宮の力かまで薄ら辿り着いた。
…小競り合い、と言うには聊か力が大き過ぎる。
裏切り者と称される者の粛清の為か、または。]
[粛清以外を含むならば止めるのが筋だろうが、
恐らく、止めた所で聴く耳を持つ彼らでは無いだろうし
…何より、巻き込みを蒙るのは御免だ。
廊下へと佇んだまま、其方へ向けた視線を逸らさずに]
こっちもちと本気を出さなきゃ…な!
[それと同時に黒炎が...の全身を包み込み同時にその一部がオーフェンの頭上目掛けて放たれる]
炎の雨には要注意…ってな?
[パチン!指を鳴らすと炎が無数に分裂、その全てがオーフェン目掛けて降り注ぐ!]
・・・ちっ!
[カルロスとの距離を一気に詰め、その大半を回避するも、一つの「黒い雨」が...の左肩を掠め、その細胞を変質させる。しかし傷口を氷で固め、怯む様子もなく。右の拳を氷で固め、その腕に真空の刃を纏ってカルロスへと突っ込む!]
冷気だけだと思うなっ!!
[そしてカルロスとの距離を詰めると同時に。廊下、そしてビルの外の空気から残っている熱を奪い、カルロスの居る空間を「自分の」灼熱の炎で包み込む]
─自室─
[感じ取った血の匂いにピクリと眉を寄せると、口元を薄ら笑みに歪め]
そう、始まったんだ。んじゃ私もちょっと様子を見に行くといたしますか
[そう呟くとベッドから飛び起き、どこかへと向かっていた]
―廊下―
[ふと、目の端に青が過る。
ちらと覗いた其れは、水瓶の姿。
彼は、何だろうか。
少し考えるも、答えなど出る訳も無い。
聲を掛けるか、掛けないか。]
悪いがこっちも炎だけじゃねぇんで…なっ!!
[オーフェンの突進と同時に『オーフェンの目の前に』テレポーテーションし―]
喰らいやがれ―『殺炎』!!
[形無き物をも焼き尽くす黒き炎がオーフェンの周囲の熱を焼き尽くし幼い少年を「自らの」氷に閉ざす―!]
[力のぶつかる気配に、暫しの間意識を向けていたが
ふと、別の気配を感じ。警戒を解かぬまま視線を向ける。]
――…あぁシャロン、貴方ですか。
[視界の端に捕らえたフードの姿に、緩やかに其方へ顔を向ける。
どうかなされましたか、と目を細め、僅かな笑みを]
[否、今は良い。
ゆる、と首を振って――
エドガーの部屋へ直接向かおうとして、聲を掛けられる。]
嗚呼、僕だよ。
やぁ。
[口元に小さな笑みを。]
否、一寸ね。
考え事をして居た。
……やっている様だね。
…どうやら、引き止めて仕舞いましたか。
[声を掛ける直前に、何処へ踏み出そうとしていた様子に気付き。
それは失礼しました、と短く侘びを告げて。
続く言葉に、浅く頷きながら先程まで
気配を探っていた方向へ視線を再び向ける。]
今の状況では、考える事も多いでしょうね。
ええ、どうやら――巨蟹と、人馬が。
[止める心算も無いが、と小さく吐息を零して]
否、構わないさ。
[少しほっとしたのかもしれない。其んな事を自分で思いながら]
蛇のの部屋に行ってみたんだけどね。
矢張りカードは無い様だった。
誰が、其れを持っているのか。――其れが無ければ僕等は此処より地上に戻れ無いと云うのだからね。
そういうことを考えていただけだけれど
[小さく息を吐いて]
其うだね。どちらかが、裏切り者なら良いんだが。
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