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[眉を寄せる幼馴染二人にきょとんとしていたが、
自らの腕に気付いて、ああ、しまったなと]
[エーリッヒの声を聞く]
[特別な、力]
[腕に手を重ねられて、その手にもう片方の手を添えて]
ブリジット…まだここに居る?
それとも戻る?
[ここに居るのは危険と知っていたけれど]
[理由があって出てきたのなら、とふと考えて]
[どちらにしても、傍を離れまいと誓って]
―二階・廊下―
[イレーネの姿は見えたけれど。
傷に気付くことも、声をかける気力さえない]
[エーリッヒの言葉を聞いて。
それを掴んだままだった手をそろりと離す。
服の裾から手を入れ、肩の辺りにある止め具を外して]
[かつん、と音を立てて転がるのは、一本の木。
その木には幾つもの花が彫り込まれ。
それを切り裂くように三本の傷が走り。
中央付近に継ぎ目がある、真っ赤な]
……誰かを…護る為の、ものだ
[微かな呟きは、彼に上手く届いただろうか]
…くっそ……。
[いつもそうだ。
…十分心得もあり、腕っ節にも多少自信はあるはずなのに、
肝心な時に、殆ど役に立てない。
自分が動ければ、助けられた奴も居たはずなのに。]
…ベアトリーチェも…やられたんだよな…?
[朱の証を持つ少女。
…心の何処かで、その死を仕方のない事と片付けようとしているのは何故だ。
自分じゃなくて良かったと、奥底で思っているのは何故だ?
…俺も、結局は歯車に過ぎないということか?]
[こちらを見るブリジットの瞳に気付いて]
[それは、みた事もない…月の様な色]
……ブリジット?
[不安、だけどこの瞳のせいで彼女が独りだったのなら…と思うと突き放せずに]
[ただ、見つめる。その不思議な瞳を]
護る、力……そっか。
[ふ、と。瞳が遠くを見て。次に、視線は転がった物へと向き]
……お前も、力のある者……か。
[小さな呟きがこぼれた]
[びょぉぅとまた、風が吹く]
エルザ……わたしの…誰にもこわさせない……
[ブリジットは上半身をもぞっと動かして後ろを向き、エルザを抱き締めた]
[髪の毛はやはり、何時もより白く見える]
[お前も]
[その言葉に、ようやく知る]
……エーリッヒも、か?
[立ち上がるにはまだ辛くて。
四つん這いで彼らの視線の先にある赤い木に近付く]
[掴んで、握り締めた]
[ブリジットのいつもと違う様子に戸惑いながら]
[抱き締められて、そのままでもう一度ブリジットを見る]
……あなた……まさか……
[思い当たる、一つの事]
[だけどそんなことは考えられなくて…考えたくなくて]
[ブリジットを抱き締める、強く]
…お、おい!?
どうしたんだよ、あんた!?
[突然苦しみだした老人に慌てる。
年だし、心労で身体に負担でもかかっているのだろうか?]
イレーネ……?
[冷たい呟きを耳に止め、怪訝な面持ちになるものの。
ユリアンに問いを投げられれば、そちらに向き直って一つ、頷く]
ああ……。
恐らく、一番『役に立たない』力……蒼の聖痕を持つ者だ。
[静かに告げつつ、右肩に開く、蒼の花を見せる。
蒼の花は、僅かに熱と、それから疼きを帯びていた]
大好き…大好き…エルザ……
わたしのママ
わたしだけのママ
[静かな感動が感じられる声だった]
[強く抱き締められても厭わない]
(女子供……、そうか……エルザ)
[痛みを堪えつつ、ハインリヒの視線の先を追う。]
(アレは、そして、ここのもう一体は……)
[視線を、オトフリート達の方へとチラと向ける。]
(いやさ、エルザは……)
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