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[ヴィンゼントの言葉をきき、驚いてコーネリアスの腕を掴もうと手を伸ばして]
え。まって。
何か手があるの?
それなら私にやらせて?
ハーヴェイさん、の言った事は。
ここに、いるって。
……アーヴァインさんがいなくなって。
ここで、増えたのは。
あの悪趣味な、ピエロ?
……まさか。
って、レベッカさんまで……。
ちょっと、落ち着きましょうよ。
[コーネリアスに手を伸ばすレベッカの様子に、やれやれ、と息を吐いて]
[コーネリアスの問いかけに、惑うように視線を揺らす。
けれど、答えねば頼みは聞いてもらえないかと、重い口を開き]
……娘がいたら、こんな感じだろうかと思っていました。
[恋愛ではなくとも、情があるのだとの答え]
[ハーヴェイに言われてふぅ、とひとつ息をつく]
だって…。
ヴィンセントさんより、私のほうがきっと「絆」ってあるかしら、と。
や、ちょっと待ってください、レベッカさん。
[レベッカの勢いに、怯みつつ、ヴィンセントの答えを聞く]
娘、ですか。
[俯いて、考え込む仕草]
こんにち、は。
[ぺこりと頭を下げるとリボンが揺れて。]
ぼくもいっしょだよ。
[熊がそうは答えはしたけれど、
この間とは違う様子に首を傾げ。]
だいじょう、ぶ……?
確かに、そりゃそうだろうけど。
[二人の仲の良さは、傍目にもはっきりわかるほどのもので。
しかし、だからこそ]
……絆の力が強いからこそ、呼び込まれてしまう事もある。
今のレベッカさんは、ニーナや他のみんなを心配する気持ちが先走ってるから、そういう意味、危険かも知れない。
[押し止める言葉が妙に真剣なのは。
多分、古い記憶が引っかかるからだろうか。
今と状況は違うものの、想いの強さ故に、異なる世界へ呼び込まれそうになった過去の]
[レベッカを説得しようとするハーヴェイの言葉に頷いて]
そう、ですね…
それに、こんな言い方も可笑しいですが…ヴィンセントさんは強い魂をお持ちに見える。
[じっとヴィンセントの瞳を見つめた]
うまくいくかどうかは判りませんが、試してみてもらえますか?
レベッカさん、何を…!
[レベッカの申し出に、驚いたように振り返る]
いけません、貴方はまだ本調子ではないのですから。
魂と身体が離れれば、残された身体は段々と弱っていくでしょう。
例え失敗しても時間を稼げる私の方が…。
[息を吐き、興奮を収めて]
…それに、危険と判っている事に、女性を巻き込みたくはないものですよ。まして好意を持っている相手ならば。
[最後は少し小さな声になったろうか]
……そうは見えない、けれど。
[同じように眉を顰めつつポーチを漁り、]
甘いの、
食べたら、
元気になる?
[前のお礼もあるからと、
ゼリービーンズを差し出して。]
[絶句しているレベッカの様子には、やれやれ、と息を吐いて]
……失敗想定で考えるのは、どうかと思うが……?
[コーネリアスの呟きに、ぼそりと突っ込みを]
ハーヴェイくんの言う通りですよ。
貴女は今、弱っている上にとても心を砕いている。
やはり私の方が適任でしょう。
ええ、コーネリアスさん。私からお願いします。
[茶色のレンズを挟み強くコーネリアスを見つめ返した]
えっと…ヴィ…ヴィンセントさん?
あの、お気持ちは嬉しい…のですが…でも、やっぱり、その、絆の強さが、というお話でしたら…
あ、でも、その…あの…。
[俯いてごにょごにょ呟いていると、コーネリアスの言葉が耳に入り]
失敗したら…?!
それは…だめよ。それならやっぱり私のほうがいいわ。
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