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[頭を掻けばどう彫ったらこうなるのか、髪に絡んでいた木屑がぱらぱらと落ちた]
……風呂、入るか。
[溜息を零してのろのろとした動きで風呂に向かう。
うっかり風呂の中で寝ているかも*しれない*]
―厨房―
[にんじんとザーサイをいためたものを小鉢に]
[白身魚と野菜の鍋(当然ニンジン入り)]
[豆板醤やら生姜やらにんにくやら、しその葉やらでニンジンのにおいは消えているだろうと予想のつく焼き飯]
ふぅ…
ここまでやれば、きっと食べますよね
[にこやかな笑顔で居間に運ぶ。運んでおく。]
よいしょっと!
[彼はどこからか借りてきた梯子に上って、自分の身長より高くなったスノーマンの頭にバケツを乗せる。目には台所から取ってきた林檎、鼻には天敵のニンジン使用]
これで、よし、と。マフラーとか、さすがに調達出来ないから寒そうだけど、我慢してね。
[梯子を降りて、満足そうに背の高いスノーマンを見上げる]
うわ、いつの間にか真っ暗だ、星が綺麗だなあ…。
[そのまま、ぽかんと星空を見上げている]
―集会所・外―
[仰いだ先には満天の星。吐き出した息は、真っ白に]
ひかり きらり あかり ゆらり
[詩を詠むような、歌を謡うような響き]
覆い尽くすは白き雪 照らし出すは蒼き月
[ゆらゆら、視線が彷徨って。大きな雪だるまを捉えた]
[声が途切れ。瞬き。]
[毛布を被ったままオトフリートのところまで行き、魚と野菜の鍋煮込みの器をもらうと、またハインリヒの側に座り込んだ]
…………
[くしゃみの聞こえた方向に歩んでいって]
……よく、やる………ね。
中、………入ったら…………?
[スノーマンを見上げつつ。感心半分、呆れ半分]
あ、イレーネ、こんばんはー。なんか意地になっちゃってさ。でも、でっかいの出来たでしょ?
これなら春までここに立ってるかな?
[彼は、にこにこと笑いながら、真っ赤になった両手を自分の頬に当てる]
あー、ほんと、冷え冷えだ。感覚無くなってるよー。あははは!
でもイレーネこそ寒くない?こんな夜に外に出て来るなんて、変わってるねえ。
……こんばんは。
確かに……、少しの…雪や、……陽には、負けなさそう……だね…
[口許に手を当てつ、笑みを返す]
うーん……、…考え事……、かな…?
[後、雪と、星が見たくて。と付け加え]
…よく、言われる。
[変わっているとの言葉には、端的に。]
[ふと、エーリッヒがまだいるのに気づいて、ああ、そういえば猫にあげてなかったなと。]
[席を立って、厨房に行って、ミルクを人肌くらいにぬるくして]
[おいでおいでと、猫にあげてみる]
[呼ばれた仔猫は一度同居人を見上げ。
その意識がどこか、記憶の狭間に落ち込んでいると悟ったのか、にぃと鳴くだけでその側を離れる。
とことことオトフリートに近づき、嬉しげな声を上げてから、出されたミルクをなめ始め]
ああ、そうだ。魚も食べますか?
[仔猫に、残った魚もと、皿に乗せてさしだして]
……あなたのご主人様は本当におばかですねえ
[まだ体調悪いのに、とつぶやき]
うん、僕がいなくなっても、このスノーマンが立ってると嬉しいなあ。
[彼はイレーネの言葉に、嬉しそうに目を細める]
あ、変わってるっていうのは、別に悪い意味じゃないからね?
えっと、個性的とか、そういう意味。うん。
[慌てて付け加える言葉が言い訳じみているのは、仕方のないところ]
雪と星かあ、確かに綺麗な星だよね。考え事にはこんな夜は丁度いいのかも。
[もう一度、星を見上げ]
くしゅん!
[もう一度クシャミを一発]
うー、やっぱりそろそろ戻った方がいいかも。お腹も空いたし。
イレーネは戻らないの?
[口元に小さな笑みを浮かべて、仔猫ののどをなでてやる]
[それから立ち上がって、エーリッヒの肩に、毛布を取ってきてかけてやる]
いなくなっても……ね。
[ぽつ、と繰り返して。言い訳染みた言葉に、くすり笑う]
…いいよ。気に…しなくて…
………避ける人……も、多かったから……ね。
[くしゃみに、青年へと視線を向ける]
………うん、戻ろう……かな。
…今夜は、何も……無さそう…だし……ランプ、忘れた……
[言って、雪の中、さくりと一歩踏み出す]
[まったく、と苦笑して]
まだ本調子ではないのでしょう?
だったら、少しは気を使いなさい
[そして、ふと気づいて]
薬、飲みました?
避ける人なんているんだ?でも友達もいるでしょ?
オトフリートとかエーリッヒとか…仲良さそうで羨ましいよ。
[彼は歩き出したイレーネの横に並んで、集会所へ戻っていく]
ああ。そうか。それもそうだな。
……薬?
[一瞬、きょとん、と瞬いて]
ああ。忘れてた。
[素で言いつつ、ポケットからケースを取り出し]
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