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こちらはもう大丈夫。
患者を目の前から逃がす気はないしね。
[あるともないとも言わずに大丈夫とだけ答えて、診察を頼むリディの言葉に大きく頷く。
冷やすという声に少し考えて、白衣から消毒薬や軟膏などを取り出した。]
はい、手を見せてね。
これは・・・捻ったかな。少し我慢するんだよ。
これでいいはすだけど、まだ痛みが残るようならリディに冷やしてもらいたまえ。
[そこそこ沁みる軟膏を塗り、回復を促す治癒魔法もかける。
程なく治るはずだが、謝罪を込めているだろう申し出にも配慮して一言付け加えた。]
へぇ、空間移転の罠なんてあんだ……
あ、オレはフォルカー。こっちはオイゲン。
[カルメン先輩のペースに呑まれて正座なんかしつつ、ご主人は自己紹介。
ボクもご主人の懐に戻って、頭を下げた]
そうだ、あいつらまだ……!
[はたと気づいて振り返ったご主人は、さっきエーリッヒと呼ばれた助っ人さんがモンスターをざくざくしてるシーンと遭遇。
……思わず目を逸らしたのは仕方ないよね]
ふぅ、これで全部かな?
[そう言って立ち上がると、ぱんぱんと土を払う。
カルメンの言葉(>>258)に、へらりと笑うと]
まあ、流石にそこまで鬼畜なことは…………やりそう?
「やるでしょうね、結構な高確率で」
うわぁ……
[一転、苦笑いに。]
[茶虎が側に来たのに気付くと、白猫はしょんぼりとしつつも一緒に謝ってくれる様子にありがとうというように擦り寄り。
少年はといえば、ベルとベッティの怪我の具合を心配しているせいで余裕が無かったり。]
あ、うんいやむしろね、上から落ちてきた私の方が悪いというか…
[白猫に怒っている人に、少々おろっとしながらも。
言われたとおりにしょんぼり鳴く白猫の様子がしょんぼりしてるの可愛い
とか思った余計な事は一応胸に閉まっておいた。]
えっと、うん大丈夫だから、そんなに気にしないでね?
[心配してくれているだろう白猫には、心配かけないようにちょっと笑ってそう言った。
その後で、鳴いてる茶猫に気づくとそっちの方を見た。]
あ、えっとカルメンさんとこの子だね。
ええと、うん、大丈夫だよ。
[何か別な事言ってる言葉は流石に聞き取れてはいないけれど。
白猫とおんなじようにゴメンナサイしている姿には、むしろちょっと和んだ。]
[何やら二人に謝罪され、少し困って眉を寄せた。
下手な慰めも逆効果かな、と三つ編みを絡めた指を立て、]
これでも治療の専門家だからね。
そんな顔をされると、自分の腕に自信がなくなってしまうよ?
[指先を横に振り、出したものを再び収納。
白猫の謝罪にも一つ頷いて、ぱんっと白衣を払って立ち上がる。]
それにね、カルメンくんはどうなったのかな。
そちらの方が気にかからないかい?
[必殺、話題転換を試みた。**]
[屠っている最中、あまりの容赦なさっぷりにフォルカーが目を逸らしていたなんて知る由もなく。]
とにかく、慌てず急いで行きましょうか
多分、またまだ色々ありそうな気もしますしねぇ
[そう言って、二人の反応を見つつ歩き出そうとし]
フォルカーとオイゲンね。
よろしく。
[ニッコリと笑う。エーリッヒは頑張ってるのにまったりムード]
あれのお邪魔はできないわねぇ。
[こっちは平気で見てました。経験の差かもしれない]
お疲れ様。
ええ、やってくれると思うわぁ。
あんまり時間ロスするのも不安よね。
[エーリッヒを労いつつ答え。
行きましょう、と歩き出そうとして。
三度目のふわ貯まり発生に、こめかみを押さえた]
[患者、との言葉に、そういや今は私が患者だ!とは今更で。
アーベルに言われるまま、素直に腫れたほうの手を差し出した。]
あうー、やっぱりほっといても治りませ……
――――〜〜〜っ!
[そこそこ沁みる軟膏にぎゅむーと眉を寄せると目の端にすこうし水が溜まった。
付け足された声にはこっくり頷いたものの、若干痛いは痛いが、沁みて痛いのか、傷が痛いのか、目下不明だったりするのだが。]
う、うーん、できたらお願いしようかな…。
[念のために一応、お願いした。]
[がこん]
……あ
「エーーーリーーーーー!?」
やっべ………うはぁ、沈む沈む
[盛大にスイッチ踏み抜き、ふわ溜りへとずぶずぶと沈んでいく。]
うわぁ、ふわもふ過ぎて逆に気持ち悪ぃ
[ベルが治療を施すのを見守りながらも、普段身をもって知っている為にあの軟膏沁みるんだよなぁ…とか思ったりしつつ。
程無く治療が済んだのを見るとようやっと安心したように表情を和らげたものの、ベッティから私の方が悪いから、と言われるとソレは違うだろ、と眉を寄せて。]
あんたが上から落ちてきたのは罠のせいだろ?
ボクの場合はボク自身のせいだからね、どっちが悪いっつったらボクの方だろ。
そもそも女の子に怪我させること自体有り得ないよ、ホントごめん。
…って、ベル先輩の腕が良いのは充分知ってますから!
[その特性自体も知り過ぎる程知ってはいるわけですけども。
話題転換しようとした彼女の意図に気付けば、申し訳ないと思いつつこれ以上はかえって迷惑か、とも思いそれに乗ることにした。]
あぁ、カル姉なら…ヴァイス。
[そういって白猫の名を呼ぶ。
茶虎にカルメンの安否を問えと言外に聞いているのが伝わるか。]
[茶虎猫、ベッティには肯定の頷き。うなん。
しょんぼりしてる白猫を慰めるようにすりり。うなぁ。
一向に慌てる様子もないので、同じ猫の使い魔を連れているリディには、転移先でも緊急事態にはなってなさそうだと伝わるだろうか]
……うわ、マジで?
[スタート地点に、という言葉に嫌そうな顔をしたご主人だけど、死屍累々なモンスターズを見て、がばっと立ち上がった]
あー、こんなことしてる場合じゃなかった!
悪いありがと、オレ先に……
[エーリ先輩にお礼を言いながら駆け出そうとしたけど、ちょっとばかり遅かったみたい]
[『カルは大丈夫。ちょっと落ちたけど受け止めてもらえたし。
モンスターはエーリッヒって人が退治させてたよー』
茶虎猫は白猫に聞かれればとりあえず見えてるものを報告する。
『心配させちゃってごめんねー』
白猫にもその主にも。申し訳なさそうに。ふなぅ]
ん?あぁ、わかった。
ベル先輩が治療してくれたから大丈夫だと思うけど。
[ベッティから声をかけられると、頷きと共に、まぁ痛いよね。と内心苦笑しつつベッティの手をとって。]
"─大気よ震え 息吹よ凍れ─"
[そう呟きと共に手をかざした箇所から冷気が集まり冷やされていく。
{2}時間は効果が持続するだろう。]
[やっぱり怪我してたらしいアーベルにはしゅんと、すいませんともう一度謝罪。
話題転換には、出された名前が知った人なだけに思わず乗った。]
え、カルメンさんもいたの?
[でも今居ない、という事はつまり。]
あちゃぁ……入れ替わりかぁ。ううん、テレポート罠多すぎだよー
こっちもイレーネ先生心配してるだろうなぁ…。
[流石に前触れもなく急に離れてしまったので、探してやいないだろうかと、
その事も不安というか、申し訳なくなってきた。]
[どうやら、ふわ溜りにわりかし苦戦している様子で、このこの、と足を抜く努力をしている。
抜け出せれば、カルメンとフォルカーと共にゴールまで*向かうか*。]
…うん、そっか。
ティエラ、ヴァイスもサンキュ。
カル姉は大丈夫だってさ。
なんか落ちはしたけど、ちゃんと受け止めてもらえたっぽい。
モンスターが沸く罠もあるんだな。
[茶虎から白猫に伝えられた報告はそのまま少年にも伝わる。]
本当に。
いつもながらもふてんこもり、ねぇ。
エーリッヒさん。大丈夫かしらぁ。
[助けてもらったし、目の前で罠に捕まってる人を見捨てる程冷酷でもない。急ごうともするけどタイムアタックそのものではないし。
とりあえずリディの時と同じように肩掛けを使って排除を手伝って先へと*進んだ*]
…ってか、二人知り合い?
[治療も終わり落ち着いたところで、ようやく目の前の少女のことをまったく知らないことに気付き。
ベルのことも知っているようだし、カルメンの名も出てきたところからするとどうやら知らないのは自分だけということは推測できて頭をかきつつ手を差し出し。]
えっと…遅くなったけど、ボクはリディ。
で、こっちの白猫はボクの相棒で、ヴァイス。
しょっぱなから迷惑かけちゃってごめん、どーぞよろしく。
[そういって苦笑した。**]
そうなんだけど、そもそも罠にひっかからなきゃ良かったわけでーって。
……まぁあんまり根本考えても仕方ないかなぁ。
[別に誰が一番悪いですを決める必要はないわけで。
あんまりずるずる言うのもあれなので、変わった話題にそのまま流れた。
ところで女の子に怪我を、となにやら深刻そうに口にする様で、あー男の子なんだ、とやっと気づいた。
ちなみにアーベルの性別はまだ誤認したままだったりする。
リディの心の声は聞こえなかったが、取られた手がひんやり冷えていったので手の痛みの方はだいぶ無くなった。]
わ、だいぶ楽になったよ。ありがとう。アーベルさんも!
[治療してくれた人と、冷やしてくれた人に向けた笑みは、いつもの様に快活なものだった。]
─最奥の部屋─
[他の参加者が来るのを待ちながら、リング型の連絡用魔導具を使ってギュンターに連絡を取る]
「”……ふむ、だいぶ脱落者が出ているようだな。
こちらは数名、最後の部屋に到着したところだ。
今しばらくそちらの統率をお願いしたい”」
[あの後更に[08]+[18]人の脱落者が出たらしく、スタート地点は最初の賑わい(とは言え、疲労者ばかりだが)を取り戻している模様。それらの統率をギュンターに頼むと、再び部屋の中へと意識を戻した]
「”ベアトリーチェの召喚は海産物がメインなのだろうか?”」
………………。
[そうとしか見えない、と胸中で呟くと、ベルデザンカイトは、ふむ、と唸って軽く首を捻った]
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